畠中恵 『まことの華姫』2017/03/17

ゴロゴロ楽しいなぁ。


アレ、耳の毛が・・・。


いつも笑わせてくれる兄犬です。




華姫は真実を語ると噂されている木偶の姫様人形です。
芸人・月草がいっこく堂みたいに腹話術をして、いかにも華姫が話しているように一人二役をしています。

月草は江戸両国の見世物小屋に出ており、小屋一体の地回りの娘・お夏に付きまとわれて困っています。
というのも、姉の死の原因が父親にあるかもしれないとお夏は思いこんでおり、まことの華姫に真実を語って欲しかったからです。

一話では姉の死因がわかり、それからお夏が華姫のファンになってしまい、相変わらず月草(ではなくて華姫)に付きまとうことになります。
そして、江戸に起こる事件の謎解きを華姫と共に月草と、彼(女)に着いていくお夏がします。

いつの世も、真実を求める人々がいて、どんなつてを頼ってでも知ろうとするんですね。
それがたとえ苦い後味が残ることになっても。
真実を知った後にどう頑張れるのかが大事ですね。

月草と華姫のシリーズは続きそうです。