「マリメッコ展 模様のちから Marimekko:Art of Printing--Beauty, Dream, Love」 ― 2026/10/14



東京都庭園美術館で行われている「マリメッコ展」に行ってきました。
失敗だったのが、先着順で来館者にミニカードが一枚、プレゼントされるらしく、最初の回の入場者が多かったみたいだったことです。
いただいたのが、目玉みたいなもので、もらってもねぇ…。
知っていたら午後にしたのになぁ。


マリメッコというと、結構知っている人が多いと思いますが、一応、説明を載せておきます。


「フィンランドを代表するデザインハウス、マリメッコ。その名は「マリのドレス」を意味します。1951年の創業以来、鮮やかな色彩と大胆な模様によって、ファッションからインテリア、テーブルウェア、日常の小物にいたるまで、私たちの暮らしを明るく彩るデザインを生み出してきました。
これまでに世に送り出されたプリント・デザインは3,500種類以上にのぼり、世代や国境を越えて広く支持されています。」


マリメッコの創業者のアルミ・ラティアはラドガ・カレリア地方で生まれました。
大学でテキスタイルを学んだ後、広告代理店でコピーライターとしてキャリアを積み、1951年に夫のヴィリヨ・ラティアと共にマリメッコを立ち上げた、フィンランドで最も有名な起業家です。
彼女の波乱万丈な人生は、私はまだ見ていませんが映画「ファブリックの女王」で描かれているようです。
表題の「Beauty, Dream, Love」は彼女が14歳の日記に書いたものからとっているようです。

「ただひとつの責任は、美。
 ただひとつの現実は、夢。
 ただひとつの強さは、愛。」


彼女は早熟な少女だったのでしょうか。
ちなみに「Mari」は「Armi」のアナグラムだそうです。
この展覧会のところどころに彼女の言葉が表示されています。

写真を写せるのは、本館の第二、三展示室と新館の三部屋のみです。
とにかく人、それもほぼ女性で、室内が狭いため込み合っています。
人を写さないように写真を撮ったので、横からの写真が多いです。


じっくり見ようとする人が多く、詰まってしまい、立ち止まらないで奥へ入って下さいと何回も言われていました。
とてもゆっくり見る雰囲気ではないので、説明など見られませんでしたので、印象に残ったことだけ書いていきます。


二階にマリメッコの日本人デザイナー、脇坂克二さんのデザインしたものが展示されています。
和テイストだなと思えるものでした。
カーテンや壁一面に張られたファブリックなどがとてもこの邸宅と合っていました。家にも欲しいわw。
新館への途中にあった輪飾りの展示もよかったです。
後から調べると、「ミナ ペルホネン」の皆川明がデザインした新作ファブリックと、マリメッコのアーカイブ・ファブリックを用いて作った、「皆川明との新たなクリエイティブ・ダイアローグー国境・領域・時を超えて」でした。

新館ではマリメッコのファブリックの作る過程がわかります。


切り絵みたいのを作って配置を考えているのかな。



デザイナーたちの試行錯誤の様子がよくわかりますね。


シルクスクリーン版。


工場の機械が印刷していく様子。
最後の展示室が面白かったです。
ずっとスクリーンを見ていたいと思いました。

マリメッコは好きですが、大きな柄のものは着る勇気がありません。
西洋人には合いそうですが、東洋人にはどうでしょう。
今年、フィンランドでTシャツとワンピースを買いました。
どちらも地味な小さなウニッコの柄のものですが、ワンピースは旅行先で着ただけです。
マリメッコってすぐにわかるものは町では着にくいです。
可愛いんですけどね。


庭を通って帰ることにしました。


西洋庭園の方から出ようと思っていたら、工事中で入れません。


仕方ないので、芝庭に戻ります。



後ろから北海道美唄市出身の安田侃作、「風」を撮ってみました。
入り口のところで雨が降って来たので、テントでしばし休憩しました。


家にあるマリメッコのガラスのお皿にもらったミニカードを載せてますw。
目黒駅前に人気のパン屋があるというので、行ってみました。
「Les Joues de Bebe」という名前のパン屋で、外国人観光客も並んでいました。
イートインはいっぱいで、待たないと座れません。
あまりゆとりのない席なので、ランチは諦めて、パンを買ってきました。


クロワッサンとチョコクロワッサン、カレーパン、そしてマリメッコはフィンランドなので、シナモンロールです。
美味しいかしら?

<参考>

秋川滝美 『朝焼けキッチン』 ― 2026/10/13

図書館の本が溜まってきているので、急いで読んでいます。
4~5冊も予約の本が来てしまうと、困ります。


第一話:キッチンカー始動
25歳の八嶋鼓乃果は大学を卒業してから家族で営むスーパー『八嶋マート』で働いていた。
というのも就活の時に、ストレスから体が不調になってしまい、就活ができなかったのだ。
タイミングよく従業員が辞めることになり、『八嶋マート』で働くことになったのだ。
しかし、初めのうちはまともに働けなかった。
やっと一年半を過ぎた辺りから丸一日働けるようになった。
だが根っからの真面目体質なので、このまま家族に甘えていてはいけないと思い、スーパーで出る『元』商品を使ってなにかできないか、と考え始めた。
その結果、キッチンカーで使うことを思いついた。

第二話:夜間労働者の悩み
開店したはいいが、なかなかお客は来ない。
一応、常連客らしき人はできた。
その一人、工場勤めの男性から鼓乃果はアドバイスをもらい、店名や営業時間を変えることにする。
店名は「キッチン・アルバ」。営業は早朝のみ。

第三話:酔っ払い登場
午前四時半に現れた酔っ払いの女性、ルイと彼女を探しに来たジュンジと鼓乃果は親しくなる。
どうもルイは職場に問題があって酔っぱらうほど飲んでしまうようだ。
ルイの愚痴を聞くうちに問題の根底にあることが明らかになる。

第四話:ドライバー親子の食事情
ある日、キッチンカーに中学生の少年がやって来る。
その日は校外学習なのに、トラックドライバーの父親に言うのを忘れ、お金がなくてお弁当を買えないというのだ。
父親が帰ってきてお金がもらえたら払いに来るということで、鼓乃果は彼にお弁当を作り、渡した。
しかし、なかなか少年は来ない。
常連さんに彼のことを話していると、ドライバーの父親が現れる。
彼ら親子のことが気になる鼓乃果はお節介を焼いてしまう。


秋川さんの作品の特徴で、基本、いい人しかでてきません。
家族関係が本当に羨ましくなるほどいいです。
でてくるお料理も美味しそうです。
こんな風にうまくいくと、本当にいいですね。
私みたいにちょっとひねた人はそこまでやるんかいと思っちゃうところが多々あります。
友人関係に問題ないみたいに書いてあるけど、鼓乃果の性格ならありそうなんだけど…。

しんどいお話は読みたくない方にはピッタリかも。
お仕事の本としては勧めません。

<三連休のわんこたち>
土曜日はパパはお仕事で、日曜日はママパパは用事があり、お出かけしたので、公園には行けませんでした。


日光を浴びるように昼間にお散歩すると、結構暑かったです。


兄はよくママの方を見ます。ママ=おやつになってしまったらしいです。


珍しくヨーキー弟がママの方を見ました。


水飲みを差し出すパパがかわいそうですねww。


残念でした。ママはおやつを忘れてきました。


ちょっと熱いので、サッサと帰りましょうね。

石田衣良 『乙女道 スカウト狩り 池袋ウエストゲートパーク22』 ― 2026/10/12

池袋ウエストゲートパーク・シリーズの22作目。


「北口ゾンビタバコ」
トラブルシューターのマコトに池袋の王様・安藤崇(タカシ)から電話がある。
仕事の依頼だ。
案件は「ゾンビタバコ」。依頼人は台北から来た林永永(ヨンヨン)。
ひと月前、ヨンヨンの兄、林銘傑(ミンチェ)が池袋大橋の側道に停めた車のなかで、遺体で発見された。
アルコールと薬物を摂取していたらしい。
ヨンヨンは兄が死ぬ前にどんなふうに生きていたのか知りたいという。
ヨンヨンの兄、ミンチェはゾンビタバコのディーラーの可能性がある。
マコトはその可能性も含め、調査を始める。

「埼京線スクランブル」
タカシから仕事依頼が来る。
今回は埼京線のゴキブリ退治だ。
Gボーイズのメンバー、ナツキの妹、ユノの友達、カエデが埼京線の集団痴漢被害に遭っているという。
彼らはSNSで呼びかけて、集団でひとりの女の子を狙っているそうだ。
つぎの犯行予告は来週の水曜日。
マコトとGボーイズの出番だ!

「池袋極楽マンション」
十二月だというのに、裸足にビーチサンダルを履いた小柄な女の子がマコトの店がある西一番街を歩いている。
お節介焼きのマコトの母親が彼女を呼び止め、みかんと化粧品を渡す。
マコトは彼女から名前と年齢を聞き、彼女を尾行する。
彼女が入っていったのは、北口のラブホ街にある半分風俗が入っているマンションだった。
母親に頼まれ、彼女を救うためにマコトは頭を絞る。

「乙女道スカウト狩り」
ネットでマコトのことを知ったと言って、志崎新多がやって来る。
彼の妹のハルヒが専門学校の声優科で勉強するのと並行してアイドルをやりたいという。
彼女が声をかけられたのが、地下アイドル専門の事務所、FLORAプロジェクト。
マコトにその会社の代表、華村玲侍を調べてもらいたいという依頼だ。
調べ始めると、とんでもないことが判明する。

「ゾンビタバコ」の成分はエトミデートという合成の医療用麻酔薬で、通常は静脈内に注射や点滴で入れます。即効性が高く、数秒で劇的な鎮痛効果があります。
ところが電子タバコのカートリッジに数滴たらし、気化したエトミデートを肺から吸入すると、即効的に中枢神経系が抑制され、身体が小刻みに震えたり、意識が朦朧としてふらついたり、路上に倒れこんだりし、その姿がまるでゾンビのようであることから「ゾンビタバコ」とか「ゾンビVAPE」と呼ばれるようになったそうです。
近頃では広島東洋カープの選手が摘発されています。
違法薬物なので、絶対に手を出してはいけないものです。
それからこの頃のデザイナードラッグって普通に売っているお菓子やサプリメントに酷似した形やパッケージのものがあるそうです。
知らない人からもらったお菓子やグミ、カプセル状のものは口にしないようにしないとダメです。
嫌な世の中になりましたね。

東京で痴漢被害に遭ったことのない女性は少ないと思います。
本に書いてあるようなことをされたら、男性不信や男性恐怖、PTSD、うつ病、パニック障害など様々な精神的・心理的な影響が出るのが当たり前です。
痴漢は迷惑行為ではなく、犯罪です。
警視庁では防犯アプリ「デジポリス」を提供しているので、痴漢に困っている人は使ってみてください。


風俗の方は全く分からない世界ですが、違法に未成年者を働かせているところがあるんですね。
取り締まりもなかなか一筋縄でいかないようですが、警察の方々、頑張ってください。

スカウトグループは「トクリュウ(匿名・流動型グループ)」のひとつのようです。
SNSや求人サイトなどを通じてメンバーを集め、女性を性風俗店やメンズエステなどに違法に紹介して多額の利益を得ているらしいです。
男性、女性、関係なく、簡単な仕事で高収入とか書いてあるものには応募してはいけませんね。

昔に比べると、危ない世界への入り口は益々広くなっているようです。
どう騙されないか、気をつけていかなければなりません。
このシリーズを読んで、現代の犯罪について知ることも役に立ちそうです。
是非、若者たちに読んでもらい、犯罪に巻き込まれないように自衛してもらいたいです。

中山七里 『刑事葛城 正義の銃弾』 ― 2026/10/10

中山さんはすごいですねぇ。
『暗殺の交響曲』の後、一カ月でこの本が出版されました。
新しいシリーズです。


新宿歌舞伎町で広域指定暴力団宏龍会とトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の大規模な銃撃戦が起きた。
銃撃戦は鎮圧されたが、その現場で組織犯罪対策課の鍬形松彦が至近距離から額を撃ち抜かれて死亡しているのが発見された。
そばに凶器となったトカレフが落ちていた。

鍬形は殉教者として祭り上げられ、警察庁主催の葬儀が執り行われた。

警視庁捜査一課の葛城公彦は鍬形の死に疑問を持つ。
鍬形は至近距離にいた身内に狙撃されたのではないのかと。

葛城は新宿署刑事課の紅島雛多と組み、聞き込みを始める。


このお話では鍬形を殺した犯人は最初からわかっていますが、あえてここには書きません。
犯人は動揺がすぐ顔に出る人らしく、動機がイマイチで、ちょっと残念でした。

葛城ってどのシリーズに出て来たのか、記憶にありません。
そこでAIに聞いてみると、『静おばあちゃんにおまかせ』や『秋山善吉工務店』、『有罪、とAIは告げた』に登場しているそうです。(間違っていたらAIのせいよw)
葛城って刑事らしさが一片も感じられず、「澄んだ目に童顔、物腰の柔らかさは実直な営業マンを彷彿させる」人らしいです。
滋賀県出身で彼女がいるらしい。(高遠寺円の彼らしい)
ようするに平凡な男で、温厚で人当たりがよく、威圧感を感じさせないので、子ども受けがいいようです。
「一番刑事らしくない刑事」、「善意の塊」で、「罪は憎んでも、犯人は憎まない」という信念の人だそう。
刑事の中で一番やっかいな刑事ですね。
そういう刑事なので、私は彼にあまり魅力を感じませんでした。
やっぱり癖のある刑事の方が好きです。

中山さんはこれから葛城のシリーズを書いていきそうですが、葛城が犯人をどうじわじわと追い詰めていくのかという犯人との心理戦が主となるのでしょうね。
次回はもっと骨のある犯人をお願いしますww。

堂場舜一 『鋼鉄のレガシー』 ― 2026/10/09

この頃、またブログが表示され難くなくなりましたね。
ホント、どうにかして欲しいです。
やっぱり、他に移ったらいいのかしら。
考えちゃいます。

「待望の豪華初競演デビュー25周年記念」の作品ということです。
昨年からやってなかったっけ?私の記憶間違いですかね。


警視庁捜査一課に所属する29歳の日下啓太は朝比奈由宇がリーダーを務める、特別捜査チームへの参加を命じられる。

将来を嘱望されながら代議士を一期で引退した山岡健人が、八年前の引退直後、失踪した。
失踪課で捜査したが、山岡は見つからなかった。
ところが、先週、八王子市内で同じく失踪中の暴力団幹部・白井宏と一緒にいるのが目撃された。
特別捜査チームは山岡の再捜索を始める。

日下は捜査一課追跡捜査係の沖田大輝と組んで捜査を始める。
しかし、若い女性の誘拐事件が発生し、日下は捜査一課に呼び戻される。
その容疑者は世田谷南署の警察官、鳴沢了だった。

関連のなさそうな二つの事件だったが、捜査していくと…。

堂場さんのシリーズに出てくる主要な登場人物が総動員です。
シリーズを読んでいる人にとってこれほど嬉しいことはありません。
読んでいない人は登場人物が多すぎて、楽しめないかもしれません。
ネタバレしないので、登場人物とシリーズ名、特徴を載せておきます。

目黒中央署 朝比奈由宇 「ボーダーズ」シリーズ。
             女性初の刑事部長を目指している。
捜査一課追跡捜査係  沖田大輝・西川大和 
            「警視庁追跡捜査係」シリーズ
SCU(特殊事件対策班) 八神佑 「ボーダーズ」シリーズ。特殊な目を持つ。
失踪人捜査課 明神愛美 「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズ
捜査一課  大友鉄 「アナザーフェイス」シリーズ。イケメン。
犯罪収益対策課  綿谷亮介 「ボーダーズ」シリーズ。 SCUの武闘派。
総合支援課 柿谷晶・高尾ひなた 「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ。
特別対策捜査官 二階堂悠真 「セレブ・ケース」シリーズ。
追跡捜査係  林麻衣 「警視庁追跡捜査係」シリーズ。
機動捜査隊 藤田心 「刑事・鳴沢了」シリーズ。鳴沢ストッパー。
世田谷南署 鳴沢了 「刑事・鳴沢了」シリーズ。
           二十四時間、365日刑事でいたい、原理原則の男。
失踪課  高城賢吾 「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズ。
捜査一課  岩倉剛 「ラストライン」シリーズ。スバ抜けた記憶力の持ち主。

まだいたかもしれませんが、抜けていたら教えてください。
私は「セレブ・ケース」シリーズは読んでいません。
「刑事・鳴沢了」は一冊ぐらいは読んでいたような…?
これから暇があったらこの2つのシリーズを読んでみます。

推理小説としてはそれほどではないと思いますが、意外性があり、とにかく堂場さんのファンなら読んで損のない内容です。
私としてはイケメン大友鉄の活躍がないのが残念でした。
彼も50代なんですね。時間が経つのが速いです。

新人、日下君が失踪課に異動して高城の後釜になり、新シリーズができそうな感じですね。
自分のことを「誰もが使いたがる、最上の助っ人」と言われて、そう思ってしまうところがうぶと言うかなんというか…ww。
日下君に会うのを楽しみに待ってあげましょう。

柴田よしき 『フォー・ユア・プレジャー』 ― 2026/10/08

花咲慎一郎シリーズの二作目。


花咲慎一郎ことハナちゃんが満身創痍で家出娘の捜索と、実の父親がハナちゃんだと言い張る不良少年の件を無事に片付けたおかげで、『にこにこ園』にエアコンが入り、新生児室と遊び場ができた。
しばらくは副業をやらないとは言ったが、城島は待ってはくれない。

城島からの仕事は、自称三十歳、OLという女がひと月前にナンパされてベッドインした、胸にアゲハの墨(タトゥー)の入った男捜し。
それ以外に、恋人で地中海料理レストランを経営している佐々里里紗から、彼女の腹違いの妹、美貴子のストーカー捜しも頼まれる。
それだけでも忙しいのに、『にこにこ園』に一日限りということで預かった乳児のことも考えなければならない。

しかし、ただの人探しだったはずが、タトゥー男が薬の売人であることがわかり、里紗が行方不明になり、彼女を助けた時に死体を見つけてしまい、ハナちゃんは警察に追われ、元警察官同期のために『走れメロス』状態に陥ってしまう。

またまた絶体絶命のピンチ。
ハナちゃん、どうなる。

次から次へとやってくる理不尽なトラブルに直面するハナちゃんがかわいそうです。
心優しいハナちゃんは人の不幸を見て見ぬふりをすることができなく、放っておけないお人よしなんです。
山内練はそれを知りながら、深みにはまるハナちゃんをおもしろがっているようです。
これからも試練は続きそうです。

次回にも関係がありそうな登場人物が出てきました。
元妻で弁護士の麦子さんと元警察官同期の斎藤雅美、元警視庁辰巳署捜査二課勤務の北田健司。
彼らがどうこれからハナちゃんと絡むのか、楽しみです。

ハナちゃんの脳内会話がおもしろく、同意することがたくさんあります。
ヤクザに関連したトラブルを扱いながらも、ジェンダー問題や社会問題も描いた、心温まる作品です。

このシリーズは二回、ドラマになっているみたいです。
一回目は2006年日本テレビで高橋克実さんがハナちゃん役の「保育探偵危機100発」。
二回目は2015年1月から3月までテレビ東京で山口智充さんが主演の「保育探偵25時~花咲真一郎は眠れない‼~」。
どちらもコメディっぽさを前面に出している感じかな?
山口さんは私のハナちゃんのイメージとは合わない感じです。
高橋さんの方は番組のポスターが探せなかったので、わかりません。
今、ドラマにするならハナちゃん役は誰がいいかしら?

柴田よしき 『フォー・ディア・ライフ』 ― 2026/10/06

「海は灰色」三部作の二部が出る前に、麻生龍太郎と山内練が登場する作品を読んでおこうと思い、花咲慎一郎シリーズを読み始めました。
このシリーズは山内練のやくざとしての面が見られるものです。


花咲慎一郎ことハナちゃんは新宿二丁目にある無認可の私設保育園『にこにこ園』の園長。
元警察官で、あることがあってから警察を辞め、離婚をし、ボロボロになっている時に『にこにこ園』のオーナーの風見恭子に拾われ、『にこにこ園』を任された。
『にこにこ園』は働いている女性はみな保母の資格を持ち、おやつも食事も自家製で、営業は二十四時間。
あずけられる子どもたちの親は新宿で働く様々なバックグランドを持った水商売の女たち。
そんな女たちのために、『にこにこ園』の料金は安くしてある。
実はハナちゃんには別の仕事がある。
『にこにこ園』の赤字を補填するために探偵をやっているのだ。
仕事を回してくれるのが『城島探偵事務所』の城島で、城島がふってくるのは自分のところの探偵にやらせられないヤバイ仕事だ。

いつものように城島に呼び出され探偵事務所に行くと、やはりヤバイ仕事だった。
依頼人のゾク崩れのヤンキーで美山組の組事務所に出入りしていた弟がトルエンをさばくのに調子に乗って百々井組のシマを荒らしてしまい、百々井に捕まり、事務所に監禁されているという。
ハナちゃんの仕事は組長の百々井に迷惑料の交渉をして、そのガキをもらい受け、足を洗わせて東京を離れさせることだ。

なんとか痛い目に遭いながらも最初の仕事をやり遂げると、城島から別の仕事を振られた。
二カ月前に家出をした十三歳の女子中学生の捜索だ。
一見、簡単そうだったが、おかしなことに担当していた城島のところのベテラン探偵が八日前から行方不明なのだ。
そしてもっと不可解なのが、依頼人がハナちゃんを希望したというのだ。
嫌な予感がするハナちゃんだったが、背に腹は代えられない。

ところが中学生女子を探している時に、ハナちゃんは東京を出たはずのガキを見つけてしまう。
百々井と体を張って話をつけたというのに…。
命の危険を感じ、焦るハナちゃん。
それなのに、ガキはハナちゃんが自分の父親だと言い始める。
彼の母親が高校時代、ハナちゃんの同級生だったのだ。

『にこにこ園』の仕事をやりながら、人探しと、ガキ相手と、やらなければならないことが満載。
果たしてハナちゃんは無事に生き長らえることができるのか…。

ハナちゃんが心の底から『にこにこ園』の子どもたちを愛していることがわかります。
生と死が紙一重な探偵業をしながらも、彼には偽りのない正義があります。
子どもたちのためなら、粉骨砕身、決死之覚、肝脳塗地…?
山内練を楽しみに読み始めたのに、ハナちゃんファンになってしまいました。

山内練とハナちゃんの出会いは、保育園の子どもを連れて行った、春日組幹部、韮崎誠一の愛人だった無保険医、野添奈美の診療所ででした。
そこに山内は眠れないからと眠剤を求めてやって来たのです。
後に山内ととんでもない縁ができてしまいます。
山内の会社、イースト興行が『にこにこ園』がある場所を買い取ったのです。
『にこにこ園』を潰さないためにハナちゃんは山内に四千万円の借金をすることになってしまいます。
生命保険に入らされ、四千万は十年分割で、利息は年十五。
支払いを忘れたら、その翌日が命日だとまで言われます。
恐ろしい男です。山内は。

山内との腐れ縁がどのように展開していくのかが読みどころのひとつですねw。
手に汗を握るドキドキする場面がありますが、RIKOシリーズほどではないので、安心して読み進んでいけます。
ちょっとヤクザの世界を覗いてみたい方は読んでみてもいいかも。
ハードボイルドをお望みの方には物足りないかもしれません。

蘆花恒春園へ行く ― 2026/10/04

週末、久しぶりに晴れたので、公園に行ってきました。
車で前を何回も通ったことがある、通称「芦花公園」には、明治から大正にかけて活躍した文豪、徳冨蘆花の旧邸宅とお墓があり、正式名称は「蘆花恒春園」といいます。
徳冨蘆花は文学史で「不如帰」や「自然と人生」などが知られていますが、私は実際に彼の作品を読んだことはありません。
昭和二年に逝去するまでの約二十年、ここで晴耕雨読の生活を送っていたそうです。

9時開園て書いてあったのに、9時ちょっと過ぎに到着したのですが、人がたくさんいます。
駐車場のそばにドッグランがあり、犬も人もたくさんいます。
このドッグランは登録すれば無料で使えるようですが、朝の5時または6時から使えると書いてあります。
ということは徳冨蘆花旧邸のある恒春園区域が9時に開園するってことなのですね。
勘違いしていましたぁw。


ワンコたちがたくさんいて、兄が吠えないか心配でしたが、全く問題なかったです。
自宅付近では匂わなかった金木犀の匂いが漂っていました。
臭覚は正常だったようです。


大きな木があり、落ち着く公園ですが、とにかく人も犬も多いです。


車の中では行くのが嫌そうでしたが、車から降りると嬉しそうな兄です。


愛子夫人居宅。ここは申し込みをしていないと見学できないようです。


母屋。


梅花書屋。


お地蔵さま。


秋水書院。


蘆花記念館。
邸宅の中を見学したり、記念館を見たりしたかったのですが、わんこがいるので、外からしか見ることができませんでした。


蘆花夫妻の墓。
毎朝、お掃除をしているようですね。ご苦労様です。


急いでワンコたちに追いつきました。
他のワンコが寄ってきますが、兄は嫌なのか、仲良くなりたいのか、わかりません。
どうも仲良くなりたいようですが、仲良くなる方法を知らないみたいです。


クン活に勤しむ兄。
花の丘に行ってみましょう。


花壇の周りにキッチンカーや食べ物、犬用品を売るテントがあり、準備をしていました。
お昼ごろから商売を始めるのでしょうね。
花壇には花が咲いていなくて、残念でした。


気温はそれほどでもないのですが、湿気が多く、兄が珍しく舌を出していました。


おやつをもらおうと、愛嬌を振りまく兄です。


ワンコも人も多いので、そうそうに引き上げました。
意外とこじんまりした公園でした。
次回はもっと大きな公園に行ってみましょうね。
それとも海がいいかしら?

中山七里 『暗殺の交響曲』 ― 2026/10/03

「御子柴弁護士」シリーズ、七作目。


大阪梅田で街頭演説をしていた野党民政党の党首で、首相経験者の溝呂木久邦が刺殺された。
犯人は二十八歳の入山和奏。
入山は溝呂木政権時代の政策に対する怨恨による犯行だと供述した。

入江和奏はテロリストか、それとも失われた世代の被害者か。

彼女が指名した弁護士は、御子柴礼司。
大阪地検では、「能面検事」の不破俊太郎が担当することになる。

御子柴が入山和奏の過去を探っていくと、就職氷河期に翻弄され、絶望の淵に突き落とされた彼女の姿が浮き彫りになる。

事件の裏には意外な事実が…。

私の姪が就職氷河期ではありませんでしたが、何社受けても受かんなくて、苦労していたのを思い出しました。
入社試験に落ち続けると、自分の存在を否定されているように感じてしまうものです。
姪は痩せていたのが不利だったようで、痩せていると体力がないのではないかと思われたようです。
どんな仕事をやらせるつもりだったのかしらね。

中山さんの本を読んでいると、こんなことがあったのかとびっくりすることがよくあります。
今回もそうでした。
本当にそんなことがあったのでしょうか。
信じられないというか、そんなことがあってほしくないと思いました。

最後にとんでもないどんでん返しがありますので、期待して読んでいってください。
私は「交響曲」というので、岬洋介シリーズと勘違いしていました。
彼のシリーズは作曲家の名前入りでしたねww。

アンソニー・ホロヴィッツ 『命取りのエピソード』 ― 2026/10/01

「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズの六作目。


イングランド南岸のヘイスティングズで『メインテーマは殺人』の映画が撮影されていた。
≪ダンデライオン企画≫が映像化優先権を取り、脚本はシャニカ・ハリスが担当したが、シャニカによる解釈にアンソニー・ホロヴィッツは懸念を抱いていた。

撮影が始まってから三週間後、アンソニーは撮影現場を訪れた。
ホーソーンはアンソニーよりも前に現場に来ていて、アンソニーは電車を使って来たというのに、制作事務所が車を出してくれたという。

ホーソーン役の俳優はテレビで活躍しているデイヴィッド・ケインで、ホーソーンとよく似ている。
アンソニー役はラルフ・シーモアで、英国アカデミー映画賞の助演男優賞を取ってから故郷のニュージーランドに戻っていた。

撮影を見て帰ろうとしたアンソニーにホーソーンは不可解なことを言う。

数日後、アンソニーが仕事部屋にいると、ホーソーンから電話がくる。
デイヴィッド・ケインが殺されたというのだ。
ホーソーンは現地の警察から助力を求められたという。
二人は急いでヘイスティングズまで駆け付ける。

デイヴィッド・ケインはホーソーンと間違えられて殺されたのか。
それとも…。
調べていくと、関係者たちには何かしらの動機があった。

後半に10年前の事件が出てきて驚きますが、安心してください。
今回の事件と繋がっています。
それよりもホーソーンの生まれた村がでてきて、嬉しいです。
いつも何を考えているのかわからないホーソーンにも当たり前ですが、若い頃があったのです。
まだまだホーソーンは謎の存在ですが、書かれるのは十二作でしたっけ?
それまでには彼のことが少しはわかるようになるでしょうが、まだまだホロヴィッツの片思いは続きそうです。
いつも自虐的なホロヴィッツですが、今回はそれほど被害はなかったようです。
事件よりもホーソーンとホロヴィッツのことが気になるので、これからも読み続けていくでしょうw。


<久しぶりのわんこたち>
雨でなかなかお外に行けないわんこたちです。


歩いている姿がうまく撮れないので、パパに抱き上げてもらいました。
そうすると、ヨーキー弟はかわいい笑顔なのに、気難し屋の兄はこんな感じです。


とにかくおやつが欲しいみたいですww。


ママがそばによると、乗り出してきました。