レスリー・メイヤー 『はた迷惑なウェディング』2012/07/18

主婦探偵ルーシー・ストーン・シリーズの八作目。
このシリーズはアメリカの子持ち家庭の生活がわかるものです。
今回はちょうどタイムリーな夏休みの子供たちの生活が出てきます。


主婦からいつのまにかフルタイムの週刊新聞『ペニーセイヴァー』の記者になっていたのが、主人公のルーシーです。
どうも夫のビルはルーシーが仕事をしているのが気に入らない様子です。
夏休みには、大学一年生のトビーは博士論文の調査プロジェクトの手伝いをし、秋から大学に行くエリザベスはホテルの客室係のアルバイトをして学費を稼ぎます。
次女のセアラと三女のゾーイは町の動物友の会の保護施設で行われるデイキャンプに行くことになっています。
学校は無料なのに、学校と同じことをやっているデイキャンプはお金がかかると嘆くルーシーの気持ちはよくわかります。
その上、お金だけではなく、子供たちをそれぞれの場所に送って行くために車で送って行かなければならないのですから。お母さんはどこの国でも大変です。

そういえば、デイキャンプは泊りがけのものばかりだと思っていましたが、そうではなく、家から通えるものもあるのですねぇ。宿泊するものより安くていいのかもしれませんね。

子どもの世話だけでも大変なのに、親友スーの娘シドラが結婚することになり、スーはビルの建てたあずまやを結婚式に貸してくれないかと言ってきます。
あずまやを貸すだけで収まるはずがありません。結婚式の手伝いまでやらなければならなくなったのです。
それどころではないのに、結婚相手ロンの母親テルマが現れ、結婚式に色々と口を出してきます。
ロンはパッとしない男ですが、ビル・ゲイツのような大富豪だとのことです。
シドラは玉の輿です。

なんやかやでテルマの言うままにウエディングシャワーをヨットですることになってしまいます。
ところが、そのパーティでロンが海に浮かんでいるのが見つかりました。
彼は泳げなかったのです。

孤軍奮闘のルーシーですが、肝っ玉母さんですね。
今回とっても気になったのがあずまやです。
もし家に庭があったら、建ててみたいです。
あ、周りの景色がよくないと無駄になりますね。

次はどんな騒動が持ち上がるのか楽しみなシリーズです。