岡崎琢磨 『珈琲店タレーランの事件簿』 ― 2012/09/10
この本、『珈琲店タレーランの事件簿』の後に『また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』というような副題みたいなのがついています。
長すぎる。どうしてこんなに長いのにしたのでしょうか?
『このミス』に応募して落選した作品を書き直してデビューしたようですが、『このミス』で面白かったのは海堂さんぐらいのような気がします。
長すぎる。どうしてこんなに長いのにしたのでしょうか?
『このミス』に応募して落選した作品を書き直してデビューしたようですが、『このミス』で面白かったのは海堂さんぐらいのような気がします。

『ビブリア古書堂』と表紙の雰囲気が似ています。同じ出版社だからです。
舞台が私の好きな京都のとある小路にある珈琲店ということで(好きなのは京都と珈琲店の両方です)、どんなものかと思って読んでみました。
美味しい珈琲、バリスタ、そしてミステリーといえば、「コクと深みの名推理」シリーズを思い出します。
残念ながら、このシリーズ物に比べると、楽しみがありません。
日常のちょっとした謎に挑む内容にしたいのかもしれませんが、謎とは言えない内容ですし、登場人物がそれほど魅力的ではないし、なんといっても珈琲が美味しそうに思えないのです。
シリーズ化するのなら、もう少し考えた方がいいでしょう。
恋人と喧嘩した後、偶然入った珈琲店「タレーラン」でアオヤマは「理想ともいうべき」一杯に出会います。
しかし、恋人から電話が来て、財布がないことに気づきます。仕方なく、連絡先をメモし珈琲屋を後にします。
後日、珈琲屋に行ってみると、あの珈琲を淹れたバリスタが女性であることがわかります。
彼女は切間美星といい、大叔父と一緒にお店をきりもりしていました。
美味しい珈琲と共に美星のことも気になるアオヤマでしたが、美星に何やら暗い過去がありそうな・・・。
「タレーラン」とはフランス外相シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴールのことで、ナポレオン以降のフランス政治に君臨した人だそうです。
彼の珈琲についての名言が有名です。
「よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、恋(愛)のように甘い」
舞台が私の好きな京都のとある小路にある珈琲店ということで(好きなのは京都と珈琲店の両方です)、どんなものかと思って読んでみました。
美味しい珈琲、バリスタ、そしてミステリーといえば、「コクと深みの名推理」シリーズを思い出します。
残念ながら、このシリーズ物に比べると、楽しみがありません。
日常のちょっとした謎に挑む内容にしたいのかもしれませんが、謎とは言えない内容ですし、登場人物がそれほど魅力的ではないし、なんといっても珈琲が美味しそうに思えないのです。
シリーズ化するのなら、もう少し考えた方がいいでしょう。
恋人と喧嘩した後、偶然入った珈琲店「タレーラン」でアオヤマは「理想ともいうべき」一杯に出会います。
しかし、恋人から電話が来て、財布がないことに気づきます。仕方なく、連絡先をメモし珈琲屋を後にします。
後日、珈琲屋に行ってみると、あの珈琲を淹れたバリスタが女性であることがわかります。
彼女は切間美星といい、大叔父と一緒にお店をきりもりしていました。
美味しい珈琲と共に美星のことも気になるアオヤマでしたが、美星に何やら暗い過去がありそうな・・・。
「タレーラン」とはフランス外相シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴールのことで、ナポレオン以降のフランス政治に君臨した人だそうです。
彼の珈琲についての名言が有名です。
「よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、恋(愛)のように甘い」
最後の「天使のように純粋」とか「恋のように甘い」というのが、私にはちとわかりません。甘いのは砂糖の入れ過ぎではないのといいたいですわ(笑)。
アオヤマ(とカタカナにしているのは訳ありですが、本を読むとわかります)が美星の珈琲を飲んだ時の衝撃は、「唇から注ぎ込んだ瞬間、鼻腔にふわりと広がる香ばしさ。次いで感じたのは、そっと舌をなでるような甘みだった。丹念に炒られた豆だけが生み出せる絶妙な清涼感が、刺々しくなりがちな後味を上手にフェードアウトさせている」と表現されています。
う~ん、わたしには美味しそうに思えませんわ。珈琲がそれほど好きじゃないからかもしれませんね。香りは好きなのですが、一日3杯以上飲むと胃が痛くなるのです。
食べ物を扱ったミステリーって難しいですね。
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