東野圭吾 『人魚の眠る家』2018/11/10

映画になるようなので、昔の本を読んでみました。
ミステリではなくて残念。
東野さんのミステリはまずまずですが、こういうのはあまり好きではありません。
臓器移植とか脳死について考えるきっかけにはなりそうですが。


6歳の娘がプールでおぼれ、意識が戻りません。
医師たちからは臓器提供を勧められ、脳死テストを行うのですが、その時に娘の手が動いたため、提供は断り、人口呼吸器をつけながら生かしておくことになります。
母である薫子と父である播磨和昌は娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていました。
しかし、娘がこういう状態になってしまったので、離婚はせず、薫子が娘の介護をし、和昌は金銭的な援助と会社がBMI(ブレーン・マシーン・インターフェー)の研究をしているため、娘のために特別なバックアップをしていきます。
娘は意識は戻りませんが、身体は生きているかと思われるほどの健康な状態になります。
薫子は娘が生きていると固く信じていますが、周りは・・・。

日本では脳死をまだまだ受け入れられない人が多いので、臓器移植が進んでいません。
自分の国で移植できないからといって、アメリカまで行って移植するというのはどうなのかという議論もあります。
親の立場になると、自分の子には生きていて欲しいものねぇ。
ホント、こういうことを考えると答えはでませんねぇ。