本多孝好 『WILL』2018/11/28



『MOMENT』から7年。
今度は葬儀屋の森野のお話です。

『MOMENT』では森野は男性かと思っていたのですが、最後の方に女性だということがわかりました。
彼女は11年前の高校生の頃に両親を事故で亡くし、卒業後、葬儀店を継ぎました。
親の代からの従業員の竹井に助けられ、なんとか店を続けています。
普通は葬儀後、葬儀屋とはお別れするはずなのですが、何故か森野のところに色々と問題がやってきて、それを森野は解決していきます。
葬儀に対する森野のこだわりには脱帽です。
口調がぶっきらぼうで今一だけど。
こんな葬儀屋いないよね。

神田は文房具店の息子で、森野とは幼馴染です。
二人の間には何があるのかなぁと思っていたら、ありました(笑)。

題名のWILLについて、森野の父親がこう言っています。

「このときのウィルってのは、意思のことなんだぞ。
 そのウィルが未来を表すってことは、未来ってのは、
 いつだって意思と一緒にあるってことだな」

森野と神田は29歳。
二人の未来は・・・。

森野の言葉に嫌悪感を抱かなければ、『MOMENT』を読んでから読むのをお勧めです。