リース・ボウエン 『貧乏お嬢さま、イタリアへ』2019/07/10



前作で恋人ダーシーのお父様の危機を救い、彼と結婚することにしたジョージーですが、彼はまた仕事で出かけてしまい、彼の先祖代々の屋敷であるキレニー城に彼の気難しい父親と二人で残されてしまいます。
結婚するには王位継承権を放棄しなければなりません。
その申し立てをしているのですが、何も連絡はなく、結婚式の準備もできません。
友人のベリンダは妊娠してしまい、人知れず出産しようとイタリアに行きます。

ロンドンにいる祖父は元気なのかしら?
一人になると色々と心配してしまいます。
そんな時に兄のピンキーから手紙が来て、王妃陛下とベリンダの手紙が同封されていました。
王妃に会ってからベリンダに会いに行こうと決心するジョージ-。
そう思って王妃に会いに行くと、イタリアに行くのならちょうどいいと、また極秘任務を与えられてしまいます。

メイドを連れず一人でイタリアまで行くと、ベリンダはいません。
がっかりしていると、そこに母親がいます。
彼女のホテルに泊めて欲しいと言おうとすると、急に母は会いたくない人がいると言っていなくなってしまいます。
ベリンダのいるところを母は教えてくれたので行ってみると、ベリンダは惨めな様子で、三週間後に臨月になると言います。
ずっとベリンダといたいのですが、王妃からの極秘任務があります。

ジョージーはベリンダを残し、ヴィラ・フィオーリで行われるハウスパーティへ行きます。
ハウスパーティの主催者夫婦の妻は元学友で、そこには皇太子のデイビィッドと恋人のシンプソン夫人、ドイツの将軍たち、そして予期しなかったことに母と恋人のマックスまでがいました。
不思議なことに、ジョージーに愛情を見せることのなかった母が妙に彼女に会って嬉しそうなのです。

なんとか王妃からの極秘任務も無事に終えることができたと思ったら、殺人事件が起こり、ジョージーは館に足止めされてしまいます。
容疑者は母。
ジョージーは母を助けられるでしょうか。

この物語の時は1935年頃ですから、第二次世界大戦前の不穏な時期です。
ムッソリーニやヒットラーが台頭してきた頃です。
コージーミステリではありますが、うまく政治的な陰謀を話に取り入れています。
貧乏といいながらイタリアまで旅行できるなんて、貧乏じゃないでしょと言いたくなりますが(笑)。
さて、ジョージーはダーシーと無事に結婚できるのでしょうか?

<今日のヨーキー>


家のバッチイちゃんはもう身体が臭くなってしまいました。
彼の寝ているクレードルの下がとんでもないことになっていて、ママは嫌々お掃除しました。
兄はきれい好きなのに。この違いは何なのでしょう?
去勢しているか、していないかの違いなのか、犬種の違いなのか、性格なのか。
どうも性格のような気がしています。

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