今野敏 『探花 隠蔽捜査9』 ― 2022/01/27
題名の「探花」とは、科挙の最終試験の合格者で三番目の合格者のことです。一番目は「状元」、二番目は「榜眼」というようです。

竜崎伸也は警視庁大森署長から神奈川県警本部の刑事部長になった。
五月の声を聞いた頃、横須賀のヴェルニー公園で遺体が見つかる。
ちょうどその頃、竜崎と同期の八島圭介が福岡県警から異動してきて警務部長となる。
八島のことは名前と顔程度しか知らないし、関心もなかったが、周りは違うようだった。
どうも八島は入庁時の成績順位が一番だったらしく、未だにそれを鼻にかけているようだ。
漏れ聞こえたことによると、二番が警視庁の伊丹刑事部長で竜崎は三番だったとのこと。
竜崎が伊丹に電話をすると、彼はそれを知っていて、八島には何かと黒い噂がつきまとっていることを教えられる。
横須賀の殺人事件では、刃物のようなものを持って逃走する白人男性の目撃証言がもたらされる。
米軍関係者が被疑者なら日米地位協定絡みで面倒なことになる。
海軍犯罪捜査局が動き出す前に、海軍犯罪捜査局か司令部のトップと会談することが必要になる。
八島は本部長ではなく刑事部長の竜崎が出向くべきだと言い出す。
竜崎は全権委任という条件で引き受けることにする。
しかし阿久津参事官は八島に何か他意があるようなのを気にし、八島には気をつけるようにと言う。
司令官との話し合いで、海軍犯罪捜査局から特別捜査官が派遣されることになる。
その日は横須賀に泊まることにし、妻の冴子に電話すると、息子の邦彦がポーランドの警察に逮捕されたかもしれない、ネットに逮捕されるところの写真が出回っていると告げられる。
邦彦は何をやったのか…。
署長よりも本部長の方が階級が偉いそうで、竜崎は出世街道に戻っていますね。
階級では署長が「警視」、「警視正」で、本部長が「警視長」だそうで、竜崎は「警視長」なのかな?
ノンキャリアはここで終わりなのですが、竜崎は東大法学部卒のキャリア組ですのでその上があります。
警察庁の内部部局の「警視監又は警視長」の定員は37名で、トップの「長官」は定員1名です。(「警察庁の定員に関する訓令」より)
なかなか険しい道ですね。
なんか偉くなると、下々の者に任せることが多いので、物語的には面白くなくなりそうです。
やることといったらいかに同期を蹴散らしてトップまで駆け上がるかしか考えなさそうww。(もちろん私の知らない仕事がいっぱいあると思いますけど)
これから竜崎は権力闘争に巻き込まれていくのでしょうか。
八島が同期を蹴落とそうと懲りずに何かやりそうです。
竜崎はいつまでもぶれずにいて欲しいですね。
八島は小物なので、次回の敵は大物でお願いします。
<今日のおやつ>
久しぶりの和菓子です。

新年を祝う「花びら餅」と桜もち。甘い餡子が美味しかったです。
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