古内一絵 『女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ』2025/11/23

もう出ないかと思っていた「マカン・マラン」シリーズの新作です。


ライターの安武さくらは初めての海外出張で台湾に行く。
クライアントの女性誌から依頼された「働く女性の息抜き一人旅」というテーマで台北を取材するのだ。
シャールは先乗りし、定宿に一か月逗留し、さくらとジャダは日本の旅行代理店の「きままな一人旅セール」を利用した二泊三日の旅をする。

さくらは周りのやっかみと自分の行く末に悩んでいたが、台湾に来て、なんとかふっきれたようだ。
ジャダは台湾人のツアーガイド兼ドラッグクイーンのアンジーと知り合い、台湾旅行を楽しんだ。
シャールは今回台湾に来た目的を無事に果たす。

一方、日本では派遣社員をしている西村真奈がシャールの代わりに夜食を作っている。
彼女もさくらと同じように自分の未来に対して恐れていた。
雇止めになるのではないか。
交際相手である漫画家の彼と一緒に暮らそうと言われているが、引っ越すとマカン・マランとの縁が切れてしまわないか。
このまま自分は「おかえりなさい」と言い続け、誰にも「おかえりなさい」と言われないフォロー役のまま、生きていくのか…。
しかし、彼女の憂いもシャールの言葉で癒される。

台湾には一回、12月に行ったことがあります。
日本よりも暖かく、バイクが多く、多くの人が黒いマスクをしていたことが印象的でした。
あまり乗り物を利用せずに歩いていたので、膝の調子が悪くなり、国立故宮博物館に行くのを諦めたのが唯一の心残りです。
次回行くことがあったら、ガチョウやピーナッツ豆花を食べてみたいです。

台湾でも珈琲豆が栽培されているそうです。
本の中でシャールたちは嘉儀から東山珈琲ロードを経て、珈琲農園に行きました。
嘉儀県阿里山では「阿里山コーヒー」という高品質なコーヒーが生産されているそうで、飲んでみたいですね。
珈琲に関しては本の中に詳しく書かれているので、ここには書きませんが、台湾珈琲と検索してみると、日本でも販売されているようですので、興味を持った方は取り寄せて飲んでみてもいいかも。
中国珈琲のお店には行ったことがありますが、台湾珈琲のお店には行ったことがありません。どこかにあるか調べてみると下高井戸にあるようです。
そのうち行ってみますわ。

LGBTQ+に関しては「フェアリーテイルゲイ」とか「マジカルゲイ」という知らない言葉がでてきました。これも本の中に書かれていますので、どういう意味か読んでみてください。

台湾に何回も行ったことのある人には物足りないかもしれませんが、行ったことのない人や私のように一、二回しか行ったことがない人が読むと、いい台湾のガイドブックになります。
そうそう、ホウ・シャオシエン(候孝賢)監督の「悲情城市」という映画が出てきました。
映画を見ると私みたいに九份に行きたくなるでしょう。


私が行った日は日曜日で、道は空いていたのに、写真のように町は人でいっぱいでした。
狭い道なので仕方ないのでしょうね。

本の最後にシャールとアンジーが社交ダンスをしている場面があり、見てみたいと思いました。
次回があるかどうかわかりませんが、またシャールに会えるのを楽しみに待つことにします。