北村薫 『詩歌の待ち伏せ 2』2006/03/12

この本の中でおもしろいな、と思ったのが、卒業を詠んだ短歌

  卒業歌あの先生が泣いてはる

≪泣いている≫なら、たいしたことがないのに、≪泣いてはる≫になったため、生徒は男か女か、読む人によって違うらしいです。
同じ日本語でも、地方の言葉で書かれるとニュアンスがわからなくなります。
日本語でもこうなのだから、外国語ならどうなるのでしょうかね。
そう考えると、外国語で書かれた詩なり小説なりを、本当に理解しているのかどうか心配になります。

コメント

_ Loki ― 2006/03/13 19時24分45秒

≪泣いてはる≫、いい感じですね。
私には女生徒に思えましたが、本当のところはどうだったんだろう。
外国語の詩は訳されても大きな部分が失われるし、原語で読んだとしてもネイティヴ並みの知識がないから、本当に分かってるかどうか・・・と私も思います。
その美しさの香りをちょっと嗅ぐ程度は、できればいいかなと。

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