たかのてるこ 『ガンジス河でバタフライ』2007/10/15

たかのてるこさんの『ダライ・ラマに恋して』を書店で立ち読みした時に裏表紙を見て、一番最初に出た本がこのインド旅行のであるということを知りました。
その後、テレビドラマになっていましたね。
納得がいきました。ドラマでやるから彼女の本が書店に山積みになっていたのね。
この本を読みながら、懐かしくなっていました。
私もインドに行ったもんね。(ちょっと得意モード)
でも、30代のインドは辛かった。せめて20代始めにインド初体験をすませたかったです。
たかのさんのすごいところは、誰とでもすぐに仲良くなるところ。
もっとすごいところは、あのインドでお腹をこわさなかったことです。
私は注意をして、歯も水道水を使わず、ミネラルウォーターにしていたのですよ。
でもあるホテルで飲んだジュースの氷にあたって、次の日から下痢でした。
ホテルだから大丈夫なんて思ったのは馬鹿でした。
インドに行く人、氷には注意してね!
あ、後はペットボトル。ちゃんと蓋が閉まっているかどうか見てから買いましょう。
水道水を入れている場合があるとか。
今もこういう注意は生きてますか?
あのね、この下痢、ちょっとやそっとで治らないのよ。
かの正露丸は、インドの下痢には全然効かないんだから。
インドに行くときは、正露丸捨ててきましょう。
もっとすごいのが、よそ見をしていて道で転び、膝に怪我をしたら、帰国しても1ヶ月以上もジクジクしていたんだから。(自慢にならないね)
恐るべし、インドの菌。
一説によると、まだ発見されていない菌がうじゃうじゃいるとかいないとか…。
体重も減って、ダイエットしずぎて、職場に帰ったら、インドで病気になってきたの?と聞かれました。
後ろから見ると、別人だったんだって。
自分でも風が吹くと、体が飛ばされそうだったもの。ホントよ。
あ~、なんでたかのさんの旅行記とは違うんだろう。
カルカッタ(今、コルカタ)ではサダルストリートの近くのYWCAに泊まりましたが、朝道を歩くと、道に人が寝てました。
5時に毎朝起こされました。
何故かというと、コーランが朗々とスピーカーから流れてくるんですよ。迷惑な。
うるさい物売り、いました。早足で、「ノー」と怒鳴りながら通りを歩いていました。
これって、結構神経使うのよね。疲れます。
夜行列車では、彼女は親切な家族に出会っていましたが、私も親切なおじさんに会いました。
手相を見る人で、仲間みんなで見てもらいました。残念ながら、当たってませんでしたが。
ブッタガヤにも行ったし、ベナレスにももちろん行きましたよ。
いくらなんでも、あの黒い泥の流れているようなガンジス河で、泳ぎたいとは思いませんよ。
膝の怪我が治ってなかったので、足首だけ水につけただけです。
あの河の水を飲んで、なんともないたかのさんって、強靱な体力の持ち主ですね。ただの狂人?
読んでいて、楽しかった~♪自分の旅を追体験してました♪♪
最後にインドの聖人の声を。
彼女がベナレスのインド門前の広場で会ったオヤジさんの言った言葉。

「まぁ、すべては意識の問題だとワシは思っとるよ。確かに金は便利だ。でもワシは金持ちではないが、今でも十分幸せだ。世の中には、リッチでもハッピーじゃない人間が大勢いるだろう?自分の世界をあるがままに受け入れることだろうね。」

インドの子ども達のキラキラした瞳を思い出しました。
未来を思いわずらうことなく、現在に生きている瞳でした。
日本の子どもは、いえいえ大人も果たして幸せなのかな?
みんな笑顔が死んでる…。