湊 かなえ 『告白』2009/06/18

2009年本屋大賞を受賞した本です。
一日で読める内容で、私は図書館から借りてきました。

公立中学校で理科を教えていた悠子が、教師を辞める時に、担任をしていたクラスで話をするところから始まります。
結婚予定の時、妊娠し、相手がHIVに感染していることがわかります。
彼女と生まれた子は感染していなかったのですが、相手は結婚を諦め、悠子の前から姿を消します。
シングルマザーになった悠子は、娘を一人で育てていきます。
そんなある日、娘の愛美は学校のプールで溺れて死んでしまいます。
事故で片付けられたのですが、買ったはずのないポシェットが見つかったことから、悠子は愛美が殺されたことに気づきます。
犯人は担任していたクラスの男の子二人でした。
その子達に悠子が考えた復讐は・・・。

愛美を殺した二人はそれぞれ特異な人生を送ることになります。
悠子、少年A、その姉、Aの彼女、少年B・・・と、それぞれの告白から意外な事実が明らかになっていきます。

ネタバレになるので、これ以上書きませんが、いい暇つぶしになる本です。
でも、出てくる人に対しては、全然共感できませんがね。
少年たちの告白を読みながら、「自分以下を求める心」を思い出しました。