ハンナ・リード『泣きっ面にハチの大泥棒』&S.J.ローザン『永久に刻まれて』2013/09/21

読んでから大分時間が経ったので、二冊いっぺんに紹介します。


《はちみつ探偵》シリーズの三作目です。
養蜂家で<ワイルド・クローバー>という店のオーナーでもあるストーリーは、年に一度の<ハーモニー・フェスティバル>の用意で朝からてんてこ舞い。
ところが、フェスティバル実行委員長になった母親が店にやってきて、展示用巣箱で蜂を見せることに文句を言い始めました。
その上、他にも色々と騒動が起こり、お祭り気分も台無しになりそう。
その夜、犬を散歩させながら墓地に行くと、死体に躓いてしまいます。
警察に連絡して戻ってくると・・・死体は消えていました。
犬猿の仲の警察長ジョニー・ジェイに「ホラ吹き」のレッテルを貼られ、怒ったストーリーは隣人の記者のパティと死体探しを始めます。

このシリーズに出てくる人たちはみんな個性的です。
ストーリーはよく死体に出くわし、捜査に首を突っ込むし、彼女の母親は文句ばかり言っていて、恋するとコロッと性格が優しくなり、隣人パティは詮索好きで、望遠鏡で覗くのが趣味、警察長のジョニーは子供のような性格で、ストーリーをいじめることに生きがいを見出してるようだし・・・。
あまり住みたくない町ですわねぇ。


中国系アメリカ人のリディアと中年白人男性ビルのシリーズ。
七つの短編が入っています。
どの話も最後にホロリときたり、なんとも言えない苦々しさを感じたりします。
何回読んでも、中国系アメリカ人の生き方が不思議です。
家族を大事にし、体面を重んじ、体面のためならなんでもする。
娘が何を置いても、中国人(中国系)といい結婚をするのを望んでいる。
リディアとビルが結ばれる時は永遠に来ないかもしれませんね。

このシリーズ、短編もいいのですが、やっぱり長編での二人の活躍が読みたいです。

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