瀬尾まいこ 『君が夏を走らせる』2019/11/22



『あと少し、もう少し』の続編みたいです。(私読んでないの)

中学校時代、不良で名をなした大田はギリギリになってから勉強し、高校の底辺校に入学していた。
周りに合わせるため頭は金髪でピアスまでしている。
見かけは不良でも心は違う。
こうなったきっかけは中学校最後の駅伝大会らしい。

ある夏の日、先輩からとんでもないバイトをもちかけられる。
先輩の奥さんが切迫流産で病院に入院するので、先輩が仕事に行っている間、1才になる娘の面倒を見てくれというのだ。
なんでオレに、と思う大田。
最初、娘の鈴香は泣いてばかりで御飯も食べない。
しかし、しばらくすると・・・。

16才、頑張る。
彼に娘を預けようと思うなんて普通じゃないけど、でも先輩も人を見る目があるね。

たまたま鈴香を連れていった公園で再会した中学校の陸上部の上原先生が、中学校に行ってたまに陸上部を見てやるかと言った大田君に言う言葉がいいです。

「大田君の走る場所は中学校にはないよ」
「大田君が走るのは、今まで通ってきた場所じゃなくて、これから先にあるってこと。まだ16歳なんだもん。わざわざ振り返らなくたって、たくさんのフィールドが大田君をまってるよ」

そう、若いんだもんね。
学校って通過点なんだもの。

大田君がこれからどうなっていくのか、また書いてくれるのかな?
大田君の他に駅伝参加者は5人もいるか。
上原先生の番外編もいいかもね。

若い子の育児の参考に・・・なるかな?