一色さゆり 『モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して』2025/01/22

どうも展覧会「モネ 睡蓮のとき」に合わせて出版されたっぽいですね。


アートの旅に特化した旅行会社・梅村トラベルの新入社員、桜野優彩は、先輩の志比桐子と梅村社長とともに世田谷区の閑静な高級住宅地にある一軒家に赴く。
その家の主の柳橋は社長の古くからの知り合いらしい。
柳橋から頼まれたのは、旅行のアテンドで、旅行に行くのは柳橋ではなく彼が指名した代理人だ。
旅の目的は、柳橋が一緒に見たい人がいる≪睡蓮≫を探すこと。

代理人が訪れるのは次の四つの美術館。
①東京の国立西洋美術館
代理人は、交通事故に遭った柳橋のリハビリをしたという理学療法士の息子の森下一翔。
②箱根のポーラ美術館
代理人は、柳橋家から作庭を依頼されたことのある庭師の春日井晴美。
③倉敷の大原美術館
代理人は柳橋の大学の頃親しかった友人で、花屋の花田大輝。
④京都のアサヒグループ大山崎山荘美術館
代理人は柳橋の妻、咲子。

柳橋がこのようなことを考えたのには理由があります。
代理人たちも柳橋も人生に迷い、悩み、後悔し、前に進もうとしているのです。
そのきっかけになるのが、今回はモネの≪睡蓮≫。
この四つの美術館のどこに柳橋の≪睡蓮≫があるのでしょうか。
勘のいい人ならわかってしまいそうですね。

私は国立西洋美術館とポーラ美術館に行っています。
大原には行ったことがあります。でも記憶が定かでは無いのですが、大原美術館には忙しくて入る暇がなかったような気がします。

『ユリイカの宝箱』を読んで碌山美術館に行ってきましたが、今回絶対に行きたいと思ったのは、大山崎山荘美術館です。
京都なので、今はインバウンドの人たちが多く観光がしずらいようなので、もう少し人が少なくなったら行こうと思いますが、そんなこと言っていたらいつになるのかわかりませんねww。

モネの≪睡蓮≫以外の絵も出て来ますが、優彩が好きと言ったマリー・ガブリエル・カペの≪自画像≫を載せておきます。


優彩も桐子も互いに似ていると思っています。
優彩は自信に満ち溢れているところが桐子に、桐子は天真爛漫さが優彩に近いと思っています。
互いに思いやれるところがいいですね。
ちなみに桐子さんが好きなのは、ルーベンスの≪眠る二人の子供≫だそうです。


子供のいる人ならなお一層惹かれそうな絵ですね。
どちらも国立西洋美術館にあります。

モネ 睡蓮のとき」は2月11日までだそうです。
私は行きたいのですが、混んでいてじっくり見られそうもないので、パスします。
3月からは京都市京セラ美術館でやるそうなので、大山崎山荘美術館といっしょに見てもいいかも。考えときますわ。
展覧会に行く予定の方、もしくはこれから行こうと思っている方は、この本を読んでから行かれると、より深くモネの≪睡蓮≫がわかるのではないかと思います(たぶんww)。

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