川西蘭 『セカンド・ウインド 1~3』 ― 2010/11/13
『サクリファイス』を紹介してくれた同僚に、「こういう話とっても好き」と言うと、貸してくれたのがこの本です。
「セカンドウインド」とは、「長距離走などで運動を始めてしばらく苦しい呼吸の時期が続き、デッド・ポイントを通過すると、突然呼吸が楽になる」こと。
『セカンドウインド 1』
「セカンドウインド」とは、「長距離走などで運動を始めてしばらく苦しい呼吸の時期が続き、デッド・ポイントを通過すると、突然呼吸が楽になる」こと。
『セカンドウインド 1』

主人公の溝口洋は鳴滝村で育ちました。父は死亡、母は行方不明なので、祖父と祖母に育てられました。
祖母が亡くなってから、山仕事をしている祖父と二人暮らしをしており、無口で偏屈な祖父と心を通わせることもかないません。
元郵便配達用自転車を自分の小遣いで買いましたが、何故か祖父は嫌な顔をします。
洋は自転車に乗ることが好きなのです。
雲見峠で自転車に乗っていると、自転車ロードレースの実業団チームと遭遇しました。その時、一緒にいたジュニアクラブの選手を目のあたりにします。
賞金がロードレーサーの大会を教えられ、洋はロードレーサー目当てに参加することにします。
その大会には雲見峠で出会ったジュニアクラブの面々も参加していました。
三位になった洋は、南雲デンキ自転車部コーチの黒岩から、ジュニアクラブの練習に誘われましう。
洋は祖父に内緒で練習に参加します。
南雲デンキ自転車部のジュニアクラブに参加するには祖父の同意が必要でした。
祖父に反対されるのがわかっている洋はジュニアクラブに入るのを諦めます。
夏休み、ヒルクライマーの聖地、清姫峠に行った洋は、天性のヒルクライマーである田村岳に出会い、一緒に清姫峠を攻略します。
仲良くなった岳から『金剛ヶ峰自転車ロードレース』のことを聞き、一緒に出場することにします。
このレースに参加するには、祖父の同意が必要でした。
洋は祖父に自転車をやりたい気持ちを告げることにします。
この大会で上位に入れば自転車の強豪、南雲学院へのスポーツ推薦の道が開けるのです。
『セカンドウインド 2』

南雲学院二年生の春、洋はスランプに陥っていました。
ある大会でキャプテンの南雲真一と競い、ゴール直前に油の跡を見つけ、転倒の危険を避けたのですが、この時、真一は転倒し、顔に怪我をしたのです。
それ以来、転倒の恐怖がついてまわることになります。
周りは洋が練習に集中していない、自転車に人生を賭けていないと言います。
洋はエースとしての身分を無くし、チームのアシストのような役割をするようになっていきます。
そういう時に、カナダから二人の留学生がやってきました。
彼らはMTB(マウンテンバイク)の乗り手で、この二人の相手をするうちに、洋に自転車に乗ることの楽しみがよみがえってきました。
そして、夏の大会に洋は出ることになりますが・・・。
『セカンドウインド 3』

高校三年になり、洋は自転車部のキャプテンになりました。
キャプテンとして自分は満足な働きをしていないのではないかと悩む毎日。
自転車部をとりまく環境も変わりつつあります。
というのも、自転車部の予算が相当削減されたのです。
生き残りをかけて、新しいコーチがやってくることになります。
新しく来たコーチのスパルタ指導のため、指導に対する反発や連覇へのプレッシャーで、自転車部の中もガタついてきます。
そんな中、洋も恋に将来に、悩むことになります。
洋はどういう道を選ぶことになるのでしょうか。
おもしろくて三巻まで続けて読んでしまいました。
洋君、青春スポーツ小説のお約束通り、ちょっとまじめ過ぎ。
どう高みまで行くのか、四巻まで待たなければならないようです。
両親のことが四巻でわかるのでしょうね。
大人でも楽しめる、青春スポーツ小説です。
近藤史恵 『エデン』 ― 2010/11/14

あれから三年が経ちました。
日本にいた誓が、今はヨーロッパにいます。
最初はスペインのプロチームにいたのですが、引き抜きがあり今はフランス北部のアミアンに本拠地を置くパート・ピカルディに所属しています。チームのエースはミッコというフィンランド人です。
世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスがあと一週間後に迫っている時に、スポンサーが撤退することを監督から知らされます。
誓の契約は一年半も残っていました。
自分はまだ日本に帰るわけにはいかない。そう思う誓ですが、次の契約を得るだけの結果はまだ出していませんでした。
ツール・ド・フランスでステージ優勝をして名をあげれば、次の契約には困らないでしょうが、それも現実的ではありません。
過酷なツール・ド・フランスが始まりました。
本来ならチーム一丸となってミッコをアシストしなければならないのに、チームの仲間は次の契約のことを考え集中できません。
その上、ミッコのアシストをするはずのチームが、新人のフランス人、ニコラのアシストもするようにと監督から言われ、チームは分裂の危機に。
誓は一体どういう行動をとるのでしょうか・・・。
読んでいると、三週間にも渡るツール・ド・フランスに様々なステージがあり、その場に応じた駆け引きがあることがわかります。なんかすごいレースなんですね。
スポーツ選手につきもののドーピングも問題になっているのですね。
どうしても強い選手が出てくると、あいつはドーピングをしているとか批判する人が出てくるようです。
ランス・アームストロングのこともドーピングをしていると言って非難していた人がいますものね。
知れば知るほど、見る楽しみが出てくるようです。
今年のツール・ド・フランスは7月4日から25日までやっていて、テレビではNHKBS1が8月1日に放送したようです。もちろん全部放送できませんから、ハイライトだけでしょうが。
今年の覇者はコンタドールというスペイン人です。
日本人選手は三人参加しているようです。
ボストン・テラン 『音もなく少女は』 ― 2010/11/17

この前ホテル・ニューオータニに行った時に買った本です。時間が余りそうだったので、本屋に入って買ったのですが、この本屋、時間がワープした一昔前の感じでした。店員さんは、みな70代かしら・・・?
や~、ホテルの中にこういう店があるなんて思いませんでしたわ。
1950~60年代のアメリカ、ニューヨークの話です。
耳の不自由なイヴは、母クラリッサと父ロメインと暮らしをしていました。父のロメインは男であるというだけでえばるような男。アパートの管理人をして、店子たちには一見いい人に見せかけていますが、陰ではあくどいことをやっていました。家では妻のクラリッサに心理的に、そして肉体的に暴力を振るっていました。
刑務所から出た時には麻薬の売買にも手を出し、自らも麻薬中毒になっていくような、とんでもない男です。
イヴを連れて行った教会でクラリッサは手話を使うフランと出会います。
フランはユダヤ人で、第二次世界大戦中に耳の不自由な男性と交際し、身ごもり、二人で逃げたのですが、捕まり、子宮を取られるという経験をした女性です。
今でもその時の後遺症に悩まされており、痛みを忘れるためにお酒に溺れる毎日です。
叔父から譲り受けたキャンディストアの店主をして暮らしています。
フランの助けを借り、イヴを聾学校に入学させ、教育を受けさせることに成功したクラリッサですが、ロメインとの生活に疲れ、違った生活をしたいと思い始めます。しかし、なかなか踏み切れません。というのも、ロメインの仕返しが怖いからです。
そんなクラリッサをフランが勇気づけます。
こんな生活の中で、イヴは写真を撮ることに救いを見出します。
いつでもどこでもカメラを手離さず、写真を撮ります。
このことが後にイヴの生活を変えることになります。
この本の英語の題名は『Woman』。
底辺にいる女が男に頼らず、どう自分を確立していくのかがテーマのひとつでもあります。
出てくる男どもは本当にどうしようもない奴らばかりです。
自分以下を求める気持ちから、女を女だというだけで虐待する。
相手が男でも、肌の色から差別する。
こういう男たちの中で、女たちの無力さが悲しく、しかし、美しい。
救いようのないほどどうしようもない世界だけれど、人間の中にある善を信じていきたいと思わせられる小説です。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」を観る ― 2010/11/19
久しぶりに映画を見てきました。
座れないと嫌なので、ネットで予約をすると、ギリギリに映画館に行っても大丈夫。
便利な世の中になってよかったと思うのはこういう時です。
座れないと嫌なので、ネットで予約をすると、ギリギリに映画館に行っても大丈夫。
便利な世の中になってよかったと思うのはこういう時です。

ハリーたちも17歳。
見かけはハリーもロンもそんなに変わっていませんが、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは英国の「最もセクシーな女優」一位に選ばれたりと、これからが楽しみ。
私的に納得できないのが、ロンとハーマイオニーが付き合っていること。
なんでハリーとハーマイオニーじゃないのよ。
原作は、一応英語で読んでいたのですが、実は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の途中までで挫折してしまいました。
なんといっても長すぎる!
映画も前回あたりから、ちょっと中だるみするようになっていました。
今回もちょっと中ごろ飽きちゃったところもあります。
というのも、内容が戦いではなく、ハリーとロン、そしてハーマイオニーの三人だけで、ヴォルデモート卿抹殺の鍵を握る“分霊箱”を見つける旅ですから。
ハリーとハーマイオニーが仲良く謎解きをしているのを見て、ロンはやきもちを焼いて出ていくところもあります。
それでもハリーとハーマイオニーは友達のまんま。残念。
他にもドビーが・・・、と書きたいこともありますが、やめます。
三人の関係よりも、私は英国の景色に目を奪われてしまいました。
どこで撮影をしたのでしょう。
絶対に行きたいと思いました。
”分霊箱”はまだ全部は見つかっていません。あと3個だったっけ?
次回PART2で、いよいよ最後です。
ついでに六本木ヒルズのイルミネーションを携帯カメラで撮影してきたので、載せときますね。


いつも一眼レフを持っていかないおバカな私です。
森 博嗣 『すべてがFになる』 ― 2010/11/20
森さんの本は本好き同僚がだいぶ前に進めてくれて、読んだのですが、書くのが遅くなってしまいました。
よく文系、理系といいます。でも、これもいい加減ですね。
高校時代に数学と物理が得意だった私ですが、全然理系ではありませんでした。
だって考え方が理論的じゃないですから。
どう考えたって文系です、などというと怒られそう。
どんな学問にも理論が必要ですからね。
ようするに、物より人に興味があったと言った方がいいでしょうかね。
同僚がなんて言って紹介してくれたかというと、森さんは理系の人で工学博士なので、本もここでこうなるから、こうだというように論理的でおもしろいというような感じでした。
本屋で見ると、なんだかたくさんあるんですね。
ちょっとひるんでしまいました。
一番有名なのがメフィスト賞をとった『すべてがFになる』だということなので、買ってみました。
シリーズ物がたくさんあって、これは「S&Mシリーズ」っていうんですってね。
よく文系、理系といいます。でも、これもいい加減ですね。
高校時代に数学と物理が得意だった私ですが、全然理系ではありませんでした。
だって考え方が理論的じゃないですから。
どう考えたって文系です、などというと怒られそう。
どんな学問にも理論が必要ですからね。
ようするに、物より人に興味があったと言った方がいいでしょうかね。
同僚がなんて言って紹介してくれたかというと、森さんは理系の人で工学博士なので、本もここでこうなるから、こうだというように論理的でおもしろいというような感じでした。
本屋で見ると、なんだかたくさんあるんですね。
ちょっとひるんでしまいました。
一番有名なのがメフィスト賞をとった『すべてがFになる』だということなので、買ってみました。
シリーズ物がたくさんあって、これは「S&Mシリーズ」っていうんですってね。

「S&M」とはS=N大助教授・犀川創平の頭文字。M=N大工学部建築学科一年生・西之園萌絵の頭文字。
な~んだでしょ。大した意味はありません。
西之園萌絵(なんだ、この名は!理系の人はこういう名が好きなのかしら?その上美人でスタイル抜群の御嬢さん)は犀川の恩師えN大総長だった西之園恭輔博士の娘。その関係で萌絵はよく犀川の研究室に出入りしています。
萌絵はどうも犀川のことが好きらしいのです。
萌絵は名門西之園家の政治力を使い・・・そう西之園家は名門なのよ。
叔父は愛知県警のトップで叔母は県知事の夫人。全国に散らばった西之園家の親族はそれぞれの分野で地位と富の頂点にいるそうです。
萌絵は西之園家の政治力を使い、コンピューターサイエンスの頂点に立つ天才プログラマの真賀田四季博士に会ってきたというのです。
真賀田博士は十一歳でMITのPh.D.を取得しています。
天才という名にふさわしい彼女は、十四歳の時に両親を殺害したことで世界的に有名になります。
裁判では心神喪失状態にあったと認められ、無罪になりました。
現在は人々の前から姿を消し、愛知県内の孤島、妃真加島にある研究所に隔離され、研究を続けています。
真賀田博士に興味のある犀川に萌絵は、博士に会えるかどうかわからないけれど、ゼミ旅行で妃真加島でキャンプをしたらいいと言い出します。ちゃっかり自分も参加しようというのです。
ゼミ旅行で妃真加島に行った犀川たちと萌絵は、予期しない殺人事件に遭遇します。
密室殺人事件です。
しかし…。
ちょっとこじつけかと言いたいところがあり、まじめに謎解きしていた私は肩すかし。
理系ミステリに否定的になりそう。
そう思い、二作目の『冷たい密室と博士たち』も読みましたが、なんかね、登場人物たちに深みがないのよね。
工学的知識があって論理性が好きな方にはいいのかもね。
といってもミステリですから・・・。
神宮外苑のイチョウ ― 2010/11/21
昨日のニュースで神宮外苑のイチョウがきれいだと言っていたので行ってみました。
一頃は毎年見に行っていたのでせすが、ここ2・3年はご無沙汰していました。
左側のイチョウはちょっと緑が残っていますが、右側のイチョウは黄色く色づいています。
日の当たり方の違いでしょうか。
たくさん人がいて、にぎわっていました。
今月いっぱいはもちそうです。
一頃は毎年見に行っていたのでせすが、ここ2・3年はご無沙汰していました。
左側のイチョウはちょっと緑が残っていますが、右側のイチョウは黄色く色づいています。
日の当たり方の違いでしょうか。
たくさん人がいて、にぎわっていました。
今月いっぱいはもちそうです。


イチョウを見た後に秋葉原に行ってプリンターを買ってきました。
今のプリンターはコピーやらスキャナーやらがついていてお得ですね。
びっくりしたのは、印刷のスピードです。ホント速い!
これならもっと早くにプリンターを新しくすればよかったわ。
アトレが秋葉原で開業を始めました。
オタクの聖地がファッショナブルに変わるかしら?
今のプリンターはコピーやらスキャナーやらがついていてお得ですね。
びっくりしたのは、印刷のスピードです。ホント速い!
これならもっと早くにプリンターを新しくすればよかったわ。
アトレが秋葉原で開業を始めました。
オタクの聖地がファッショナブルに変わるかしら?
桜新町から銀座へ ― 2010/11/23
今日は世田谷方面に用事があったので行ってきました。
その帰りにサザエさんで有名な桜新町から駒澤大学駅まで歩いてみました。
その帰りにサザエさんで有名な桜新町から駒澤大学駅まで歩いてみました。

長谷川町子美術館があるのは知っていましたが、そこまでの商店街が「サザエさん通り」になっているのは知りませんでした。
調布の鬼太郎通りみたいなものかしらと思っていました。
サザエさんの像があるわけではなくて、サザエさん一家の絵が商店の店先にあるだけでした。

サザエさんと波平さん。波平さんはフリースを着てマフラーをしています。寒いものね。

パン屋さんにはおしゃまなワカメちゃん。

右のポスターが邪魔ですが、四人が勢ぞろい。

わからなかったのが、彼。眼鏡屋さんにいましたが、誰でしょう?中島くん?

歩道の車止め(だと思う)にもサザエさん一家の絵が描いてありました。(私の靴が写ってしまった・・・)

駒沢公園は秋の気配。ゆっくり歩きたいですね。今はいろいろな所から走りに来ているランナーでにぎわっているそうです。
歩道がデコボコしていて、私がよく躓くので、気をつけて歩けと相棒に怒られてばかりでした。
この後、クリスマスのイルミネーションはどうなっているのか見るために、銀座に行ってみました。
ところがデパートを覗いてしまったので、相棒はコート、私はジーパンを買ってしまいました。

和光の時計台が綺麗にライトアップされていました。
外国の観光客たちが和光を写さないで、通りを挟むリコーのネオンのあるビルを写しています。和光の方がきれいなのに、不思議でした。

4℃の店の前に白いプーさんがいました。
でっかいプーさん、欲しいです。

交通会館の屋上にイルミネーションが見えました。
丸井の地下にあるクリスピー・クリーム・ドーナッツを一度食べてみたいと思っていました。
お店が出来た時は長蛇の列だったので並ぶ気になれず、今まで食べたことがありませんでした。
もう大分たったからどうだろうと思って行ってみると、列はできていますが、それほどでもなさそう。
5分も並ばずに買えました。

わ~い♪
長年待ったかいがあります。
オリジナル・グレーズド(右下)を食べてみました。
軽い食感。いくつでも食べられそうです。でも、すご~く甘い。
ミスドよりもおいしいです。でも甘すぎ。
私のようにまだ食べていない人、今行くと待たずに買えますよ。
東野圭吾 『プラチナデータ』 ― 2010/11/24

司書さん、お勧め本です。
犯罪防止を目的として個人情報の取り扱いに関する法案、『通称DNA法案』が国会で可決されました。
この法案は警察の捜査に個人のDNA情報が使えるというものです。
検挙率が飛躍的にアップしました。
ところが、科学捜査を嘲笑うかのように、精液が残されているのに、犯人がわからないという連続婦女暴行事件が立て続けに起こります。
犯人のDNAに一致する人物が見つからないことから犯人は「NF13」と呼ばれることになります。
このDNA捜査システムを開発したのが、天才的頭脳の持ち主で、中学生の時に数学で博士号を取得したという蓼科早樹です。
彼女は自閉的傾向と身体コンプレックスもあり、病院に入院していました。
彼女の開発したシステムを警視庁のために使っていたのが、早樹の兄の耕作と親しくしているの察庁特殊解析研究所主任解析員の神楽でした。
ある日、神楽は耕作から「NF13について話がある」と呼び出されます。
ところが、話を聞く前に蓼科早樹と耕作は殺されてしまいます。
現場に残されていたDNAは、神楽のものと一致しました。
実は神楽は二重人格者で、彼のもう一人の人格は、蓼科兄弟が殺された時に彼らの入院している病院の一室で絵を描いていたはずなのです。
一体蓼科兄弟を殺したのは誰なのか。
DNA捜査システムには何か不備があるのだろうか。
犯人と疑われた神楽は真実を求めて逃走します。
東野の本はこの頃読んでいないので、ちょっとびっくりしました。
科学捜査なんて、今まで読んだ本にはなかったような。
これから十分ありえる未来を描いていますね。
でも、DNAを知られることよりも、ネット社会の方が私には脅威です。
最後の方にこじつけか・・・と思えるところがありましたが、それなりに楽しめる内容でした。
北森鴻 『狐罠』 ― 2010/11/25

美人古美術商の宇佐美陶子は、銀座の骨董商で橘薫堂の橘秀曳から発掘物の硝子碗を買います。
しかし、それは巧みに作られた贋作で、陶子は橘から仕掛けられた「目利き殺し」にあったのです。
悔しい思いをした陶子の元に、鄭富健と名乗る保険調査員がやってきます。
彼から橘が国立博物館研究員の戸田と組んで贋作を本物と鑑定してもらっているという話を聞きます。
陶子は橘へ意趣返しの罠をかけようと決意します。
イギリス人の元夫で大学教授をしているDから陶子は美術品の鑑識眼を養われました。
久しぶりに夫に会いにいった陶子はDに贋作の天才、潮見と会える手筈をつけてくれるようにと頼みます。
そんな折、橘薫堂の外商で耳役である田倉俊子が殺され、陶子は殺人事件に巻き込まれていきます。
前にイギリス(だと思う)の骨董屋のミステリーを読んだことがありますが、日本の骨董屋も同様に奥が深いというか、汚いというか、狐と狸の化かし合いなのですね。
美しいものを身近において愛でたいという欲望は切りがなく、囚われると地獄に落ちるしかないという恐ろしい世界です。
そんな世界を女一人で渡っていこうとする陶子は格好よすぎです。
幕切れがはぎれがわるいことが残念でしたが、こういう話、私は大好きです。
惜しむらくは、北森さん、48歳という若さで亡くなっているのです。
陶子シリーズ、探して読むことにします。
クレオ・コイル『クリスマス・ラテのお別れ』 ― 2010/11/26

コクと深みの名推理シリーズ八作目。
クリスマスらしい内容のミステリーです。
私はほかのコージーミステリーでは、ヒロインがあまりにも貞節(なんていっても知らない人が多いかしら?)を守るのが不満でした。
今の世の中、アメリカやイギリスの成人女性が、あんなにつつましいなんて、嘘じゃないのと、密かに思っていたのです。
しかし、このシリーズは違いました。
おなじみニューヨークのコーヒーショップ、<ビレッジブレンド>のマネジャーをしているクレア・コージーの活躍するシリーズです。
クレアと六分署の警部補、マイク・クィンはラブラブ状態。
後に、マイクの元妻が現れ、二人の仲はどうなるのか、という場面もありますが。
クレアの元夫のマテオは結婚したくせに、まだクレア(の肉体?)に未練タップリです。
マイクのことを「きみの番犬」なんて言ってます。失礼ね。
<ビレッジブレンド>ではクリスマスンのための季節限定メニュー、「ファラララ・ラテ」を決めるために、内輪でラテの試写会を開くことになっていた。
ところが約束していたはずのサンタクロースが現れない。
サンタを探しにクレアが寒い外へ出かけると、なんとサンタは雪の上に横たわって死んでいた。
サンタをしていたのは、クレアの昔からの友達のアルフ。
やってきたフランコ巡査部長はいけすかない奴で、クレアの主張を全く聞かずに、アルフは行き当たりばったりの強盗にあったんだと決めつける。
次の日、アルフの娘のビッキが<ビレッジブレンド>にやってきて、アルフがお金を借りていた隣人のリンフォードが怪しいので、クレアに彼を調べて欲しいと頼まれる。
半狂乱になっているビッキをなだめるため、クレアはとりあえず調べてみると約束する。
従業員のエスターや義母のマダムを引き込み、クレアは独自の調査を始める。
マイクのえらいところは、クレアを自由に泳がせておく所です。
彼はクレアが彼の言う事を聞かないことを知っているのです。
だから事件に首を突っ込むなと言って聞かせようとしないのです。
大人だな~、マイク。
今までとは違って、マイク株が上がりました。
そうそう、「ファラララ・ラテ」に興味がありませんか。
最後にレシピがついていますよ。
この他に今回出てくるのが、パンプキンスパイス・ラテ、ジンジャースナップ・ラテ、キャンディーン・ラテ、ホワイトチョコレート・スノーフレーク・ラテ、エッグノッグ・ラテ、オレンジスパイス・降誕祭ラテ、ジェリードーナツ・ハヌカー・ラテなど盛りだくさんです。
さて、どのラテがお好みでしょうか。
どれも甘そうですが、私が選ぶとしたら、オレンジスパイス・降誕祭ラテかしら。
クリスマスらしい内容のミステリーです。
私はほかのコージーミステリーでは、ヒロインがあまりにも貞節(なんていっても知らない人が多いかしら?)を守るのが不満でした。
今の世の中、アメリカやイギリスの成人女性が、あんなにつつましいなんて、嘘じゃないのと、密かに思っていたのです。
しかし、このシリーズは違いました。
おなじみニューヨークのコーヒーショップ、<ビレッジブレンド>のマネジャーをしているクレア・コージーの活躍するシリーズです。
クレアと六分署の警部補、マイク・クィンはラブラブ状態。
後に、マイクの元妻が現れ、二人の仲はどうなるのか、という場面もありますが。
クレアの元夫のマテオは結婚したくせに、まだクレア(の肉体?)に未練タップリです。
マイクのことを「きみの番犬」なんて言ってます。失礼ね。
<ビレッジブレンド>ではクリスマスンのための季節限定メニュー、「ファラララ・ラテ」を決めるために、内輪でラテの試写会を開くことになっていた。
ところが約束していたはずのサンタクロースが現れない。
サンタを探しにクレアが寒い外へ出かけると、なんとサンタは雪の上に横たわって死んでいた。
サンタをしていたのは、クレアの昔からの友達のアルフ。
やってきたフランコ巡査部長はいけすかない奴で、クレアの主張を全く聞かずに、アルフは行き当たりばったりの強盗にあったんだと決めつける。
次の日、アルフの娘のビッキが<ビレッジブレンド>にやってきて、アルフがお金を借りていた隣人のリンフォードが怪しいので、クレアに彼を調べて欲しいと頼まれる。
半狂乱になっているビッキをなだめるため、クレアはとりあえず調べてみると約束する。
従業員のエスターや義母のマダムを引き込み、クレアは独自の調査を始める。
マイクのえらいところは、クレアを自由に泳がせておく所です。
彼はクレアが彼の言う事を聞かないことを知っているのです。
だから事件に首を突っ込むなと言って聞かせようとしないのです。
大人だな~、マイク。
今までとは違って、マイク株が上がりました。
そうそう、「ファラララ・ラテ」に興味がありませんか。
最後にレシピがついていますよ。
この他に今回出てくるのが、パンプキンスパイス・ラテ、ジンジャースナップ・ラテ、キャンディーン・ラテ、ホワイトチョコレート・スノーフレーク・ラテ、エッグノッグ・ラテ、オレンジスパイス・降誕祭ラテ、ジェリードーナツ・ハヌカー・ラテなど盛りだくさんです。
さて、どのラテがお好みでしょうか。
どれも甘そうですが、私が選ぶとしたら、オレンジスパイス・降誕祭ラテかしら。
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