北森鴻 『写楽・考』――蓮丈那智フィールド・ファイルⅢ2011/04/20

『アエラ』を借りて読んでいたら、原発推進派と反原発派の学者が対談をしていました。もちろん会話はかみ合いません。
その中で、反原発派の学者がすべての原発を止めて安全を確かめるべきだと言っているのに、原発推進派の学者は止める必要はないし、これからも原発は必要だと言っているのです。
う~ん、この学者はどういう精神構造をしているのでしょう。
彼は福島の避難している人たちや現在も福島原発で働いている人たちのことをどう思っているのでしょうか。

福島の学校が始まったようです。校庭など、大丈夫なのでしょうか。給食が始まると、野菜はやっぱり地元産を使うのでしょうか?
「ただちに」放射能の影響がないのをいいことに、危ないのにごまかしているような気がするのは考え過ぎ?

野菜などの産地を見て買うようにしています。周りを見ると、結構気にしないで買っている人が多いようです。年齢的に小さなお子さんがいそうな人もいるのだけれど・・・。
これまた考え過ぎ?

久しぶりに6時台のNHKニュースを見たら、各県と東京都の放射線量を発表していました。いつから始まったのでしょうか?だんだん低くなって平年並みになったから今頃始めたと思うのは私だけ?

色々と変なことがありますね。



美貌の民俗学者、蓮丈那智と彼女の助手、内藤三國が出てくるミステリーです。
三作目は三國の助手としての立場が危うくなります。というのも新しく助手として佐江由美子が雇われたからです。彼女も那智のようにキレる女性です。三國の存在感が薄くなっています・・・。
そうそう、『触身仏』で気になっていた教務部の「狐目の男」は意外といい奴です。彼も昔民俗学をやっていたんです。
『狐闇』の冬狐堂の陶子が出てきて、うれしい驚きです。
その上、ある画家にまつわる話もあるのです。ある画家とは、「カメラ・オブスキュラ」を使って絵を描いていたらしいと言われている彼ですよ。

北森さんがお亡くなりになったので、蓮丈那智シリーズもこれが最後です。女助手や狐目の男がこれからもっと活躍しそうだったのに残念です。
もっとシリーズを続けて欲しかったのですが。

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