堂場瞬一 『チーム』2011/04/03

用事で秋葉原の方へいったので、ついでに神田明神へ行ってみました。私は神社やお寺、教会が好きなのです。



大安なのでしょうか。新郎新婦が写真を撮っていました。
写真撮っているので後ろで拝もうにも拝めず、仕方なく終わるのを待ちました。
このカップルの後にも次々と式が行われるようです。次のカップルが登場しました。


未来が不確実な現在。彼らの未来が幸せでありますように。

神田明神の駐車場の上に庭があり、桜や梅などの花が咲いています。名前をメモしてこなかったので、名前を知りたい方は訪れてみてください。






おみくじを引いてみました。末吉で、今は大変な時期だけど、我慢を続けて頑張っていけば大丈夫というようなことが書かれていました。


堂場さんは警察ミステリーしか書いていないと思っていたのですが、この『チーム』はスポーツ小説でした。まったくミステリーとは関係ありません。

写真からわかるように箱根駅伝を描いています。
箱根駅伝と言えば、私の中では三浦しをんの『風が強く吹いている』ですが、この本も駅伝を知るにはお勧めの本です。

所属する大学が箱根駅伝出場を逃し、がっかりしていた美浜大学4回生の浦は、「学連選抜」の一員として走ることになります。
「学連選抜」とは、大学チームは箱根駅の出場を逃したけれど、個人的に好タイムを出した選手が選ばれ作られた、寄せ集めの選抜チームのことです。

大学の監督が選抜チームの監督になった関係から、浦は「学連選抜」チームのキャプテンになることになります。
浦にとって最後の駅伝です。寄せ集めのチームではあるけれど、それぞれ色々な思いを抱いて走ることになります。
浦は一つのチームとして襷を繋いでいこうと、チームをまとめるために努力します。
浦が頑張るのにも理由がありました。浦にとって昨年の箱根駅伝は辛い思い出のあるものなのです。彼が今後も走り続けるために、今回の駅伝参加は必要なことなのです。

寄せ集めチームにとっての「爆弾」は、天才ランナーで怪我知らず、どんなコースでも走れる東体大の山城でした。
彼は自分はランナーだから、走るチャンスがあれば走る。今回の駅伝は自分のいいアピールになるし、次のマラソンのための単なる調整のようなものだと言い切るのです。

さて、寄せ集めのチームがどのように箱根で闘うのでしょうか。

何も障害とか挫折のない人は弱い。そう山城を見ながら思いました。
本当に強い人は逆境から這い上がってきた人ではないでしょうか。
浦のように「俺は優秀ではないけれどしつこい」。そういう人が真の意味において強い人なのだと思います。

最後にエ?と思うことが。
そうか、駅伝は往路と復路のタイムでそれぞれ優勝を決めるのですね。
読むと面白い駅伝ですが、どうしても見る気になれない駅伝です。
スポーツはやっぱやってみなきゃね。(といっても走るの嫌いです・・・)