休みに見たDVD三本2011/08/12

ひとつずつ書いていると時間が経って忘れてしまいそうなので、三本一緒に紹介します。
まず、『ナルニア国物語 アスラン王と魔法の島』。


『ナルニア国物語』も三作目。
お兄さんのピーターとお姉さんのスーザンはアメリカに行っているので、登場しません。大きくなっちゃたんです。もう物語を信じない年代になってしまったんです。

従妹の家にあずけられたエドマンドとルーシーはうんざりしています。従妹のユースチスが彼らのナルニア国の話を馬鹿にするからです。
ところが、壁に架かっていた海の絵に描かれている船がナルニア国のみたいと言って見ているうちに、絵から水があふれ出し、いつしかアドマンドとルーシー、そしてユースチスはナルニア国へ。
三人はカスビアン王子と再会し、行方不明の七人の貴族を探す旅へと出かけます。

一作目と二作目に比べると意外性があまりなく、三作目でマンネリかしら?
今回はスーザンのお姉さんからの心理的自立が描かれています。
調べてみると七作まであるようで、順次映画が作られるのでしょうね。映画館には行かないけれど、DVDでは見ますわ。
ライオンちゃんが活躍してくれないので、残念。もちろん出てきますが。


『(500)日のサマー』


ニュージャージー出身で建築学部を出たのに、何故かカード会社に入社し、カードライターをしているトム・ハンセンとミシガン出身のキュートなサマーとの恋話。

1月8日に二人は出会います。と言っても、サマーが会社に社長の助手として入社してきたからなんだけれど。
オタクの同僚が彼女に話しかけ、無視され、音楽を聴いていたトムの方がサマーに「その歌好きよ」と話かけられます。
サマーは「愛は絵空事よ」、二人の関係は友達よと冷静です。一方トムは、どんどんとサマーに対する思いがつのります。サマーはたとえベッドインしてもトムを友達としてしか認めません。

結局、トムはサマーに振られます。何故振られたのか、納得のいかないトム。落ち込み、自暴自棄になり、果ては会社まで辞めちゃいます。

トムはサマーのことを運命の人と思い込むのですが、サマーはそうは思っていません。
この2人の心の擦れ違いとトムの思い込みの激しさが笑いを生みます。
トム君、本当の運命の出会いはいつか訪れるから、ガンバレ!


『ジェイン・オースティン 秘められた恋』


ジェイン・オースティン、その人を描いた映画です。
この写真ではわかりずらいですが、ジェイン役はアン・ハサウェイです。私は知らないで見ました。私の中のジェインのイメージと合わない人なので、これは困ったと思ったのですが、ジェインの映画だと思わずに見ると問題ありません。
ジェインは地味な内向的で物静かな、人をじっと観察するような人だと思うのです。アンはどこにいても人の目を引く、社交的な女性ぽいですよね。
実際にこういうことがあった確立は低いとか。実際のジェインは思いをじっと胸に秘めたままだったと思いますよ。

ジェインは貧しい牧師の娘でした。
この頃、女性は結婚するしか生きる道はありませんでした。
ジェインの家族は近所のウィスリーという金持ちの男がジェインにプロポーズすることを期待して待っていました。
ジェインは彼のことはどうとも思っていませんでした。彼女は愛のある結婚がしたかったのです。
しかし、母親はこう言います。(お母さん、怖いです)
「愛のある結婚を選んだらこの始末。無一文で村人から馬鹿にされる」(こんなこと言われるお父さん、かわいそう)
父親は、「よく考えてごらん。人の心を最も打ち砕くのは貧しさだぞ」と言います。

都会からトム・ルフロイという男が来ます。素行不良で田舎に送られた男です。
彼の田舎を馬鹿にしたような言動やジェーンの書いた文をくさしたことにジェーンは憤慨します。
トムはことごとくジェーンをムカつかせるのですが、いつしか二人は・・・。

ジェーン・オースティンは自らの悲しい恋の経験から、貧しい女性が愛する金持ちの男を手に入れ、幸せに暮らしましたという小説を書くようになったと言いたいのかしら?
それはそれでいいのですが、表面的ね。
休み中に、もう一度、ジェインの作品を読み直しましょうか。