「マグリット展」@国立新美術館2015/05/16



晴れて暑いせいなのか、印象派とは違いわかりずらいせいか、意外と空いていました。

マグリットの私生活の方はまるっきり知りませんでしたが、14歳の時に母親が自殺をしたそうで、彼の一生にこのことが何らかの影響を与えていることでしょうね。
大人になった彼はポスターの絵のような服装をし、幼馴染と結婚し、3LDKにポメラニアンを飼い、10時に就寝という小市民的な生活を続けたそうです。
きっちりと描かれた絵に彼の律義さを感じます。

彼は初期にグラフィックデザインや広告ポスターを描いて生活費を稼いでいたといいます。

            1925年 「水浴の女」

ちょっと抽象画っぽいですね。
その後、シュルレアリズムの人たちと交流を持ったのですが、理論的指導者だったブルトンとはうまが合わなかったそうです。

            1928年 「深淵の花」

彼の良く描くモチーフが丸い球のようなもの。
馬につける鈴だそうです。

           1928年 「恋人たち」

初期の作品で有名なのが、この絵だと思います。
顔がベールで隠れています。はっきり顔を描くよりも、顔が見えない方が普遍性が増すような気がします。

            1931年  「美しい虜」

おもしろいと思ったのが、この絵。
キャンパスが右側にあるのがわかりますか。
おもしろい視点です。

             1937年 「占い」

大きい鼻と横にある木。この木は何度も出てきますね。
題名からどういうイメージがマグリットの中に生まれたのかを考えると、不思議です。

戦時中は明るい絵を描いたそうです。

            1943年  「炎の帰還」

これは一見するとマグリットらしからぬ絵ですね。
ルパンか!と声をあげたくなります。

          1946年  「不思議の国のアリス」

木の中に人が・・・。

1950年代からマグリットの画風が固定します。
 
        1955年  「傑作あるいは地平線の神秘」

月は何を表すのでしょうか。
人それぞれに持っているものでしょうか?

            1963年 「現実の感覚」

石というものに特別な意味があるような気がします。
私には石は固定した考えを表しているように思えます。
過去に経験したことや今経験していることは人の記憶の中で石のようになってしまいます。
でも、空は無限で広がりがあり、自由です。


例え身体的に自由でなくても、イメージは自由でありたいですね。

ランチはウエストで食べました。
キッシュと評判だというホットケーキです。



六本木値段でしょうか。
食べた物を考えるとちょっとお高いです。
でも、コーヒーが好きなだけおかわりできますから、こんなもんですかね。
私はカフェオレを三杯も飲んでしまいました。

ついでにミッドタウンの虎屋で和菓子と新茶を味わいました。


和菓子が硬くなっていたのが残念でした。
お茶は好きで飲むのですが、安いお茶ばかりなので、久しぶりの新茶の苦味が美味しかったです。

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