ヨハン・テオリン 『夏に凍える舟』2017/07/12



エーランド島四部作の最後の作品。

一年で一番島が美しい季節になりました。
都会から多くの旅行客が島を訪れます。
島でリゾートを経営するクロス一族の末っ子、ヨーナスは久しぶりに過ごすエーランド島の休暇を楽しみにしていました。
しかし、ある夜、ひとりでボートに乗り海に漕ぎ出した時に幽霊船に遭遇してしまいます。
命からがら陸に戻ったヨーナスは元船長のイェルロフのボートハウスに助けを求めます。
彼から幽霊船の話を聞いたイェルロフは嫌な予感がしました。

一方、復讐を誓う男が島に帰ってきました。
彼は幼い時にエーランド島で暮らしていたのですが、1930年代に義父と共に新しい国へと旅立ったのです。
新しい国=アメリカだと思っていたのに、たどり着いたのはソ連でした。
ちょうどソ連は恐怖政治の真っただ中。
多くの軍事指導者や共産党員、一般市民が矯正労働収容所へ送られ、殺されていました。
彼は故郷のエーランド島に帰りたいがためにさまざまな辛苦を乗り越えたのです。

最後を飾るには、あまりにも悲惨な人生です。
だからといって復讐を肯定できるわけはありませんが。

人間たちの心とは対照的に自然はあくまでも美しく、移ろい続けていきます。
イェルロフの決意も自然にくつろがされてしまいます。
無理せず、生き続けられるうちは生き続けていくのが、人間にとって正しい生き方なのかもしれませんね。


気になっていたお店がありました。
2回ほど行ったのですが、いつも満員でした。
暑い日は人が少なくなるので、どうかと思って行ってみると、入れました。
「Boulangerie  Bistro EPEE」というパン屋とビストロが一緒になっているお店です。


生ハムとアボカドのサラダ。


濃厚なセロリのスープ。


豚肉の煮込み料理。(名前を忘れた)
これにコーヒーとデザートがついています。
ブイヤベースもあったのですが、暑いので肉料理にしたのですが、他の人はブイヤベースを頼んでいました。
ちょっと失敗したかと思ったのですが、これも美味しかったのでいいですわ。

パンも美味しそうだったので、買って帰り、相棒の帰りが遅いので、パンを夕食にすることにしました。
後、2キロ、痩せろと言われているのに、痩せられないですわ・・・(恥)。

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