河合香織 『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』2020/01/28



出生前診断を受け、「異常なし」と医師から告げられていたのに、生まれてきた子はダウン症で、三ヶ月半の命でした。
母は子(天聖君)の苦しみに対して医師に謝罪してもらいたくて、裁判を起こしました。(Wrongful life 控訴というらしいです。本書74ページ参照)

もし医師が検査結果を間違えずに告げていれば、この母親は中絶したのでしょうか。
母親は「中絶した」ではなく「中絶した可能性が高い」としています。
実は母体保護法では胎児に異常があるからという理由で中絶を認めていないのです。
経済的な理由にして中絶している人が多いのが現実です。

障害があるからと選別されなければならない命なのでしょうか。
選別したからといって糾弾されても良いわけではありません。
どの親も迷いながら選んでいるのです。
どの選択にも深い苦しみと痛みがあります。

様々な観点から書かれており、色々と考えさせられます。
できればこれから子を産み育てようと思っている若い世代に読んでもらいたい本です。


ママが家にいるから、この頃甘えている犬たちです。


「ママちゃん、僕と遊んでください」と言って弟がやってきます。


兄犬はこんな風に顎をのせ、くつろいでいます。
でも、弟を抱くと、すぐにハウスから出てきてアピールします。

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