ローラ・チャイルズ 『アッサム・ティーと熱気球の悪夢』2020/01/09



お茶と探偵シリーズの新刊です。
チャールストンにある紅茶とお菓子の店「インディゴ・ティーショップ」の店主のセオドシアはティー・ブレンダーのドレイトンと一緒に初めて気球に乗っていました。
ところが、どこからともなくドローンが現れ、次々と気球の中を覗き見た後、一機の気球めがけて突撃していきました。
気球は爆発して墜落し、乗っていた3人が亡くなりました。
被害者の一人はアメリカ史上初の国旗をオークションに出そうとしており、この出来事の後、国旗は何者かにより盗まれてしまいます。
セオドシアの友人の婚約者がドローンを買っていたため容疑者として名をあげられてしまい、またまたセオドシアは友人に頼まれて事件を探ることとなります。

よく事件に遭うわねという感じですが、このシリーズはミステリーとして読むのではなく、どんなお茶やお菓子が出ているのかとか、どんなお茶会をするのかを楽しみに読む話と割り切っています。
今回l気になったお茶会は「ナンシー・ドルーのお茶会」です。

ナンシー・ドルーはアメリカの美少女探偵のことです。
1930年に『古い柱時計の秘密』でデビューし170作品以上も書かれている人気シリーズです。
私は読んでいませんが、現在も続いているようです。
楽しみなランチメニューは、
クロテッド・クリームを塗ったベスのジンジャー・スコーン、お茶はリーディング・ヌック・ティー(中国産の紅茶にバラのつぼみ、ラベンダー、カモミールをブレンド)
メインはハンナ・グルーエンのキッシュ(カニのキッシュ)にミックスグリーンサラダを添えて、お茶は白毫銀針茶
デザートはジョージの大好物のチョコレートのケーキポップにリンゴのタルト、お茶はカルダモンのお茶とブラック・ベルベット
食べものの他に霊媒師が一人いて、未来を占ってくれるそうです。
そして、各テーブルにはナンシー・ドルーの本に関係しているいろいろな手がかりが置いてあって、紙に手がかりと本のタイトルを書くというコンテストもあります。
楽しそうですね。

描かれているチャールストンは歴史のある素敵な港町みたいなので、いつか行ってみたいですね。