東京の下町にあるお店の本、2冊2021/01/04



今日からパパは仕事始めです。
今朝は5時前からパパが起き出したので、犬たちは面食らったみたい。
パパが出て行くと、犬たちは二度寝をし、お昼まで爆睡しています。
ママは静かなので、犬たちはゆっくり寝ていられるみたいです。



大山淳子 『あずかりやさん まぼろしチャーハン』
東京の下町の商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。
一日百円で何でもあずかります。
たまにとんでもない物を預けにくる人がいます。

今回のあずかり物は、半年後に引き取りに来なかったら投函するように指示のある手紙とセキセイインコ・・・。
鳥は鳥かごに入れて、餌もやらなければなりません。鳥かごと餌で一万円の出費です。一日百円じゃ足が出ました。
足が出ると言えば、子どもも一晩あずかりに来ましたね。
店主が美味しいチャーハンを食べさせてやりました。
不思議なあずかりものは「声」です。録音できなかったので、店主が代わりに言葉を返しました。
高倉健と緒形拳、石原裕次郎もやってきました。
そうそう、たいそう価値のある盆栽をあずけていった人もいましたね。

ひとつひとつのあずかりものには物語があります。
盲目の店主はその物語を記憶に留めていきます。
今回は彼の物語も語られます。
心がほっこりするお話です。チャーハン、食べたいなぁ。



竹岡葉月 『谷中びんづめカフェ竹善 4』
ライトノベルが好きで、ちょっとドジな主人公とイケメンオヤジが好きな方向きの本です(笑)。

女子大生の紬は谷中にあるびんづめ専門カフェ「竹善」の店主セドリックと知り合い、彼の義理の息子の家庭教師をしています。
セドリックはイギリス人のイケメンオヤジで、紬は彼のことが好き。どさくさに紛れて告白してしまいました。(三巻)
未だに亡き妻のことが忘れられないとセドリックに断られましたが、今まで通り竹善に通い、親から送られてくる野菜を瓶詰めにしてもらっています。
ある日、ネットで竹善の悪評を見つけ、友人を巻き込んで書いた人物を特定する紬。竹善愛なのね。
そんな頃、父親が急に上京してきました。とっても困る紬。
一日は上野動物園に連れて行きました。子どもでもないのに、何で動物園?
次の日は野暮用で父親の相手ができず、一人にすると、なんだかんだと大量の買い物をしてきました。翌日は大学のゼミの発表があり困っていると、セドリックが父親の付き添いをしてくれることになります。
一安心・・・ではなかった!
そしてクリスマスの季節が到来。
物欲のない紬が、ロイヤルコペンハーゲンの1924年のイヤープレートに恋します。
お金がないので、バイトを増やすことにし、やっとお金が貯まったので買いに行くと、お店は閉店セールをやっていて、お皿は何者かに買われていました。
紬、ショック!
でも、神は彼女を見捨ててはいなかった・・・。

まあ、こんな感じの話なので、美味しそうな瓶詰め料理が出てこなければ読みません。今回はお料理が少なかったので、残念でした。
『おいしいベランダ』の作者なので、このシリーズもこんな感じなのでしょうね。