高尾慶子 『イギリス ウフフの年金生活』2007/02/11

この『イギリス ウフフの年金生活』を書いた高尾慶子さんは、イギリスに渡り、イギリス人と結婚し、日本に帰り、離婚。
その後またイギリスに渡り、ハウスキーパーなどをしながら、永住権を取り、20年以上もイギリスで働き続けた人です。
そのため、イギリス国籍を持っていなくても、イギリス政府から年金をもらい、イギリスに暮らしています。
日本では、日本国籍のない人が何年日本で働いていようが、年金はもらえないように思いますが。(違っていたら、教えてください)
第一税金をいくら払っていても、年取ったら自分でなんとかしろ、というのが日本ですから。

年金だけではありません。
なんとイギリスでは、住居費にも補助があり、住んでいるところによりますが、90%~  70%ぐらいも補助されるというのです。
なにか得意なことがあれば、イギリスに住み、働くというのはよさそうですね。
彼女曰く、歯科医、ガスボイラーの修繕工や配管工、電気技師、車の修理工などは出身国を問わずに受け入れたいということですので、興味のある方は調べてみると良いかも。

この本でびっくりしたのは、イギリスの女のゲイの夫婦が子供が欲しいからといって、インターネットでスパーム(精子)募集したそうです。
それだけでも驚きなのに、なんとその募集に応募した人がいるのです。
スパームの条件は、ハンサム、身長6フィート2インチ以上、大学出、優秀な企業に採用された実績があることだそうです。
これだけ聞くと、何様?と思ってしまいますね。
そして、もっとすごいことに、住所は○○だから、ドアの前に凍結させたスパームを入れた凍結ボトルを置いておいてほしいと書いたらしいのです。
冗談でしょと思ったら…。
なんと、数日後に凍結ボトルが1本置いてあったそうです。
あなたならどうします?
私なら、どこの誰のかわからないものを、絶対に使いません。
しかしイギリス人(にはこういう人ばかりだとは思わないけれど)は気にならないのですね。
そのスパームを使い、無事に妊娠して、女の子を出産したそうです。
信じられません。

まあ、イギリスは高尾さんには満足のいくところだったのですが、すべての人にとってはどうか、それはなんとも言えないところです。
でも、真面目に働いている人にとって、老後を心配しなくていいという所は、マネしてもらいたいですね。