「ホリディ」を観る2007/03/30

この映画は、ネガティブな思考になりそうな人に観てもらいたい映画です。
ジュード・ロウ、キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジャック・ブラックの4人がそれぞれに良い味を出しています。

ロンドン郊外に住むアイリス(ケイト)は新聞記者で、結婚したカップルを紹介する記事を書いています。
彼女には3年間付き合っている彼、ジャスパーがいますが、その付き合いも進展がありません。
はっきり言って彼女の方が彼に夢中で、いいように振り回されているのです。
職場のクリスマス・パーティで、なんと彼は同じ会社の女性と婚約したことを発表します。
明日からクリスマス・ホリディが始まるというのに…。

同じ頃、LAに住んでいる映画予告製作会社社長、アマンダ(キャメロン)は、一緒に住んでいた彼が若い24歳の女と浮気をしたことが許せず、彼を家から追い出しました。
もうこんな生活はいや!休暇を取ろう。
そう思いたち、インターネットで探した先は、「ホーム・エクスチェンジ」。
イギリスの田舎に行って、ゆっくりするのもいいじゃない。
そういうわけで、アイリスはLAへ、アマンダはイギリスへ。

アマンダが着いた先は、雪がうっすらとつもる片田舎。
タクシーも中へは入ってくれない。
こんなところ、一日でたくさん。
そう思っているところに、夜中、アイリスの兄だというグレアム(ジュード)が現れます。
こんな所に、こんなナイスガイがいるなんて、ラッキー、となんとその日のうちにベッドイン。

アイリスは家の大きさにビックリ。
プールで泳ぎ、DVDも見放題。
いい休日になりそうな予感。
アマンダの彼の友人の映画音楽家、マイルズ(ジャック)が荷物を取りに来たり、道に迷った老人を助けたりするうちに、アイリスにも知り合いができます。

アマンダとグレアムは次の日、デートらしきことをします。
その時の話の中で、アマンダは15歳の時に親の離婚に傷つき、それ以来泣いたことがないと語ります。

一方アイリスは、迷子になった老人が、昔脚本家をしていることを知ります。
マイルスとも仲よくなり、いろいろな映画を観るようになります。

アマンダとグレアムの仲も微妙になってきました。
愛しているというグレアムに、アマンダはこんな遠距離恋愛は続かないわよ、と悪いことを次々とあげるのでした。
アイリスは、今までの自分を振り返り、自分は自分の人生でヒロインではなく、脇役を演じていたことに気づきます。

家を交換してから2週間が経ち、二人は自分たちのいた場所に帰らなくてはならなくなりました。
グレアムと別れたアマンダですが、タクシーに乗っているうちに、涙が流れてきました。
今まで泣いたことがなかったのに。
アイリスのいるLAに、ジャスパーがやってきて、君を手放したくない、そう言うのです。
が、アイリスは彼の言葉にもう惑わされません。
自分の口から、別れを告げます。

たった2週間の休暇で、彼女たちは新しい自分と出会いました。
自分の不幸を嘆くだけの脇役から、やっと自分の人生のヒロインになったのです。

ジュード・ロウはにやけたハンサム君という感じで、ジャック・ブラックは最高にかわいいですね。(でも彼氏には・・・)
ケイトとキャメロンは、はまり役です。
笑える場面が満載。
最後の場面でダンスを踊るのですが、この時に国民性がわかりましたね。
やっぱりキャメロンとジャック、ケイトとジュードのコンビはピッタリという感じです。
アメリカ対イギリス。何かが違う…。それが育ちというものですかね。
元気になりたい女性は、是非見に行ってください。お勧めです。