「夕凪の街 桜の国」を観る2009/03/15

漫画の『夕凪の街 桜の国』は大分前に読んでいました。
2007年に映画になったことは知っていたのですが、漫画がどう映像化されるのか、あまり興味がなかったので、観には行きませんでした。
原作を映像にするのって難しいですね。
うまくいくことってあまりないような気がします。
残念ながらこの「夕凪の街 桜の国」もそうでした。

原爆が落とされてから10年後。自分が生き残ったことに負い目をもちながら生きていく、広島の人々。
昭和の風景が懐かしさを呼びます。

映画を見ながら、元同僚のことを思い出しました。
彼は長崎出身で、未だに原爆投下の日を忘れずにいます。
今もその日になると家族で黙祷をしているそうです。
母親は血圧の上下が激しく、40代で亡くなり、父親は失明。
原因をつきとめることは、今の医学では無理です。
でも、原爆の影響ではないかと思っているそうです。
彼はと言えば、緑内障で半分視野が欠け、他にも身体に悪いところがあり、定年前に仕事を辞めました。
奥さんも長崎出身なので口に出して言わないけれど、映画のように差別があるとは思いたくはないのですが、息子さんのことを心配しているかもしれません。
戦争は風化すると簡単に言いますが、そうではなく、見えないだけなのです。

映画よりも漫画の方がお勧めです。