「ローザンヌ・ガラ2010」@青山劇場2010/08/07



 2010年8月7日 18時開演

「Pas de Dix des Petites Etoiles」
~2009年・2010年ローザンヌ国際バレエコンクール出場者により~

ローザンヌに参加した男女5組、10人が踊ります。この中から誰が有名になるでしょうか。

第一部:
「ラ・バヤデール」よりヴァリエーション
佐々木万璃子(2010年ローザンヌ国際バレエコンクール第3位
       スカラシップ受賞)

今年度受賞者の踊りです。これからどう伸びていくのか楽しみです。

「眠れる森の美女」第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
神戸里奈(K・バレエカンパニー) ・ 蔵健太(英国ロイヤルバレエ団)

もともとこの2人は出ることにはなっていなかったのですが、急遽でることになったようです。(蔵さんのブログによる)
このパ・ド・ドゥは幸せな気分になるので好きです。もう少し女性の踊りにメリハリがあればいいのにと思いました。

「譜と風景」
金田あゆ子(金田・こうのバレエアカデミー) 
横関雄一郎(山本禮子バレエ団)

私の苦手なタイプのコンテンポラリーダンス。踊りが長くて単調で、他のことを考えてしまいました。

「タイス」パ・ド・ドゥ
崔由姫(英国ロイヤルバレエ団) ・ 平野亮一(英国ロイヤルバレエ団)

オレンジの衣装が印象的。アシュトンによる叙情性溢れるパ・ド・ドゥです。

「In The Middle, Somewhat Elevted」より
斉藤亜紀(ロイヤルフランダースバレエ団)
ウィム・ヴァンレッセン(ロイヤルフランダースバレエ団)

ロイヤルフランダースバレエ団はベルギーにあるんですね。知りませんでした。これもコンテンポラリー。曲は現代音楽で不協和音ですが、踊り(振付はフォーサイス)が格好よく、思わず引き込まれてしまいました。こういうコンテンポラリーは好きです。


第2部:
「海賊」よりグラン・パ・ド・ドゥ
河野舞衣(ミュンヘン・バレエ)
ルカス・スラヴィツキー(ミュンヘン・バレエ)

ガラではよく踊られるので、踊りの差がわかってしまい、恐ろしい演目ですね。

「Traces」
佐々木万璃子

万璃子ちゃんは古典よりコンテンポラリーが上手いですね。

「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ
荒井裕子(Kバレエカンパニー)
清水健太(Kバレエカンパニー)

ごめんなさい。私この2人の「ロミオとジュリエット」には拒否感(見かけの)が強く、駄目でした。

「アダージェット~アレス・ワルツより」
SHOKO(ベルリン国立バレエ団)
ヴィエスラフ・デュデック(ベルリン国立バレエ団)

やっと祥子さんを見られました。テレビで彼女と妹の出ているドキュメント番組を見て以来、彼女の踊る姿を見たいと思っていたのですが、機会がなかったのです。
マーラーの曲に合わせて、黒い服を着たデュデックが黒いレオタード姿の祥子さんをまるでマリオネットのように扱います。心を無くし、抜け殻になったような女性かしら?なんとも物悲しい踊りでした。
祥子さんの脚が美しいですね。

「The Well-tempered」
中村恩恵   首藤康之

自ら振付をしたものを踊っている中村さんです。パンフレットを読むと今、首藤さんと組んで創作活動を行なっているそうです。

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
加治屋百合子(アメリカン・バレエ・シアター)
ジェルド・マシューズ(アメリカン・バレエ・シアター)

これもよくガラで踊られる演目です。
なんと来年、アメリカン・バレエ・シアターが来日するそうです。嬉しいです。私がバレエを見だしたのも、アメリカン・バレエ・シアターのガラを見て、バレエって楽しく、美しく、そして叙情性豊かだと思ったからです。
今からチケット代貯めときますわ。

今回のガラは古典作品よりコンテンポラリー作品がとってもよかったです。
熊川哲也芸術監督なんて書いてあるから、ちょっと心配していましたが(何を?)、サプライズがなくて、残念でした。