外科医が活躍するシリーズ ― 2025/12/23
今年は風邪をひかずによかったと思っていたら、ひいちゃいました。
先週、美容院に行ったり、都心に行ったりしたのがいけなかったみたいです。
それと私は暑がりなので、汗をかいたままにしていたのも悪かったようです。
熱はなく、喉がイガイガして、軽い咳が出る程度なので、なんとかなりそう。
知り合いは奥さんと二人の子どもがインフルエンザにかかり、奥さんと子ども一人が肺炎になったそうです。
入院するまでではなくて、何よりでしたが、お年をめした方は気をつけた方がいいようです。
外科医が主人公のシリーズを二つ、ご紹介しましょう。

中山祐次郎 『メスを置け、外科医ーー泣くな研修医<8>』
震災からもうすぐ三年という十二月のある日、牛ノ町病院の外科医雨野隆治はニュースで同じ医学部に通った伊佐錦太郎の訃報を聞く。
彼は医師の道を捨てていたが、震災直後から福島で医療支援をしていたという。
なぜ医学に疑問を抱いていた男が、一度は医療が崩壊しかけた地へ向かったのか。
そんな時に隆治ニュースで福島県尾野里町にある病院の院長が急逝し、後任の医師を探しており、見つからない場合は病院の存続が難しいということを知る。
三十三歳、医者になって九年。
最近、病院での仕事が以前ほど充実感をもたらしてくれなくなっている。
ルーチンワークをこなしているだけのような気がする。
俺は、どう生きている?
隆治は牛ノ町病院を辞め、尾野里町の渡辺病院に行くことにする。
外科医を辞め、地域医療の現場に挑む雨野君。
渡辺病院の常勤医師は彼一人という過酷な状況だ。
短い期間ながら、この経験は彼の医師人生の糧となるでしょう。
次にどこに行って何をするのか、気になります。
中山祐次郎 『想いをつなぐメス 俺たちは神じゃない3』
六つの短編集。
「ふたりの葬送」
麻布中央病院の外科医剣崎啓介は大腸癌が転移し、終末期にある74歳の全国展開している花屋の経営者から相談事を持ちかけられる。それは医師としての倫理に反することだった。患者の望みをかなえるために剣崎が考えたこととは…。
「命の天秤」
内科から一週間続く原因不明の腹痛に悩む病院の管理栄養士が回されてくる。それまでに様々な検査が行われ、治療が試みられ、精神科にも診てもらったが、よくならないという。とりあえず様子を見ているうちに、激しい腹痛で救急外来にやって来て、入院となるが、その夜、急変する。果たして剣崎は彼女を助けられるのか。
「名脇役、倒れる」
地域医療連携室の上田勝平が急性胆嚢炎で入院する。彼は病院の大黒柱で、彼が入院した後、紹介患者数と外科手術の新規予約数は二割減、開業医からは代わりの人間では話にならないから他院を紹介すると言われる始末。
上田一人の働きに依存しているような体制を見直すことになるが、今の状態を早急に解決しなければならない。上田を早く退院させろというプレッシャーに松島はどう答えるのか。
「秋の交差点」
大腸穿孔で手術した弁護士から剣崎に快気祝いの食事会のお誘いがくる。
剣崎に春は来るのか?
「新たな翼」
朝礼で院長から『臨床研究データセンター』を本日付けで新設したと発表される。
センター責任者の相馬高志は科学的手法に基づき、客観的データで医療の質を向上されるというが、それは医師の感覚や経験を否定するものだ。
剣崎は腸管虚血の疑いのある患者の手術で相馬と対立することになる。
「想いをつなぐメス」
国民的シンガーソングライターの柏木誠一が頸部リンパ節腫瘍の切除を剣崎にしてもらいたいとやって来る。どこの病院でも『声が出せなくなる可能性が高い』と言われたという。彼は二カ月後の彼の父の命日に故郷の長崎で行われるコンサートで30年間構想を練って来た曲を歌いたいという。
剣崎は相馬の助けを借り、麻生中央病院の精鋭たちと共に困難な柏木の手術に挑む。
泣くな研修医シリーズと同じ作家さんの本です。
あちらはまだ三十代ですが、こちらは油の乗った四十代です。
地域医療連携室の人が入院したぐらいで、病院の経営が危なくなるとは、この病院大丈夫ですかと言いたくなりました。
いつもこういう本を読みながら思うことは、こんな医師がいてくれたらいいなぁです。実際に会える確率がとんでもなく低そうですがね。
今回は短編集なので、ちょっと物足りないかな。
俺たちは神じゃないシリーズの順番
①『俺たちは神じゃない』
②『救いたくない命 俺たちは神じゃない2』
③『想いをつなぐメス 俺たちは神じゃない3』(本書)
最近のコメント