桐野夏生 『天使に見捨てられた夜』 ― 2025/12/02
ミロ・シリーズの二作目。

村野ミロは父親の後を継ぎ探偵事務所を始めていた。
多和田弁護士から紹介された「道草舎」というフェミニズム系の出版社を経営している渡辺房江から、『ウルトラレイプ・これであたしも自己否定』というAVに出演している女優一色レナを探して欲しいと頼まれる。
渡辺は「アダルトビデオの人権を考える会」の代表で、このビデオに写っているのは明らかに集団レイプだというのだ。
ミロが父から教えられたレンタルビデオ店の店主に会いに行くと、レナはあのビデオ以外には出ていないことがわかる。
レナのモデルプロダクションとビデオの制作会社に出向くが、誰がレナをスカウトしたかもわからず、履歴書もプロフィールもギャラの支払い調書もないと言われる。
調査は行き詰ったかのように思えたが、レナがあるやばいビデオに出ていることがわかる。果たしてレナは生きているのか。
業界の闇に挑むミロだったが…。
ミロさん、しっかりしていそうで、ある種の男に弱いんです。
味方か敵かわからないのに、関係を持ってしまったり、本当に欲しい相手はゲイだったりと、男運が悪いですね。
でも、それが魅力になっています。
完全無欠で強いだけの女じゃ面白くないものね。
このシリーズはハードボイルドとか言われてますが、私の思うハードボイルドとは違います。
強いて言えば、『ババガヤの夜』が女性版のハードボイルドかな。
AV界のことはまったくわかりませんが、本に書いてあるように「自分が適当に寂しくて不幸だから」、「他人の不幸を見て笑う」ためにAVって見るものなんですか?
ネタバラシをしたくないので、詳しくは書けませんが、色々な女がいるものですね。どの女にも共感はできませんでした。
次にどんな男とミロは関係を持つのかと、変な興味が湧いてきましたww。
三作目は『水の眠り灰の夢』だそうで、このシリーズはタイトルが素敵ですね。
次はミロではなくて義父の村野が主人公なんですって。
どんな内容なのかしら。
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