リサ・ラッツ 『門外不出探偵家族の事件ファイル』2007/07/01

あなたの家族が探偵で、自分たちの家族を尾行し、盗聴までもしていたら…。
そういう家族と暮らしている、私立探偵のイザベルの話です。

イザベルの家族は、父、アルバート(趣味・家庭内盗聴)、母、オリビア(趣味・娘のBFの身元調査)、妹、レイ(趣味・家族の尾行)と伯父、レイ(趣味・飲んだくれ、ポーカーをやり、女としけ込むこと)。
恋人が出来ると、いくら内緒にしていても、娘の行動がおかしいと思ったら最後、つきとめられます。
それだけではなく、その恋人の家族のことまえ徹底的に調べられるのです。
こういう家族のために、何人のボーイフレンドと駄目になったことか。
テニスをやる歯科医のダニエルとひょっとしたことで知り合い、付き合い出すのですが、探偵家族だというと、また駄目になると思い、教員家族だと嘘をつくイザベル。
結局家族にダニエルと付き合っていることがバレ、ダニエルに会わせろと言われ、ダニエルには家族に会わせないと別れると言われ、会わせたのですが、散々な目に会います。
もう探偵なんて嫌。辞めると言ったはいいのですが、辞めるのと引き替えに最後の仕事を回されます。
それは行方不明になった男の子を探すという、10年以上も前の事件です。
何かがおかしいと思い、調査に熱中すると、横やりが入り、捜査を中止するようにと言われるのですが、そうすると何故か辞められなくなるイザベル。
ダニエルは、イザベルの監視に付き合ったり、妹を引っかけるために麻薬取引をしているように演技したりしてくれるのですが、とうとうイザベルと別れることを決心します。
そうこうするうちに、なんと妹のレイがいなくなってしまい心配する家族。
レイの行方は?

こんな家族だったら、とっても嫌ですね。プライバシーなんて全くないし。
でも、おもしろいですよ。