グルジア国立バレエ 「ジゼル」2010/03/05


2007年にABTのガラ公演でニーナのことを初めてみました。「瀕死の白鳥」だったと思います。その時にニーナのことがとにかく印象的だったので、今度彼女が来た時は絶対に見ようと決めていました。
残念ながらABTと一緒ではなく、彼女の故郷のバレエ団とです。ABTの方は引退したしたそうです。
岩田さんとウヴァーロフさんも一緒ということなので、「ジゼル」と「ロミオとジュリエット」のチケットを買っておきました。
 

 2010年3月3日(水)  上野文化会館 17時開演

ジゼル:ニーナ・アナニアシヴィリ
アブレヒト:アンドレイ・ウヴァールフ
ハンス(森番):イラクリ・バフターゼ
ミルタ(ウィリの女王):ラリ・カンデラキ

「ジゼル」は二回目。一回目はニングラードのペレンのジゼルでした。
前から7列目で見やすいはずなのですが、眼鏡が合わないのと、手術した左目が見ずらいためか、表情がよく見えません。これからはできるだけ前の席を予約しなくては・・・。
「ジゼル」の内容はレニングラードの時に書いたので、そちらを見てください。
とにかく、今回のは心臓が弱いジゼルということがよくわかる振付でした。
特によかったのは一幕の終わり。アブレヒトの正体を知り、ジゼルがショックを受け、静かに狂っていくところです。ジゼルの絶望がよくでていました。
そして、二幕のウィリになったニーナ。ちょっとまだ人間らしさが残っていますが、ふわふわと浮く感じがしました。ガラで見た、某日本人バレリーナとはえらい違いです。

前におば様がたに木偶の棒などと言われたウヴァーロフは、別人のようでした。
彼ってこんなに饒舌だったっけ?という風なんです。
ジャンプや回転、リフトなど軽がるとやってのけ、笑顔が素敵。調子も良かったのでしょうかね。
パンフレットを見ると、ボリショイでニーナと組んでいたこともあるようで、女王ザハロワとは違い、ニーナだと地を出せるんでしょうか?とってもいい感じです。
カーテンコールの時もニコニコと嬉しそうでした。

さて、主役の二人以外はというと・・・。
群舞は物足りないです。特にウィリたちがそろって出てきて、片足を後にまっすぐ伸ばす時に、足がバラバラで、ぐらぐらしていました。もう少し頑張ってもらいたかったです。この場面、好きなのに・・・。
ミルタは好き好きもあるのでしょうが、もっと冷たい氷のような感じが欲しかったです。
演出的に、ウィリが一人宙に浮いて出てきたり、何やら横で花をばら撒く女神やらがいて、前とは違うところが結構ありました。
主役の二人が良かったので、よしとしましょう。

さて、今日の夜は「ロミオとジュリエット」です。どんなものか、楽しみです。 

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2010/03/05/4924939/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。