ウィーン室内合奏団@紀尾井ホール2011/12/04



<プログラムB>
W.A.モーツアルト:弦楽四重奏曲 第20番 ニ長調 K.499 「ホフマイスター」
W.A.モーツアルト:ディヴェルティメント 第7番 ニ長調 K.205
F.シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 Op.166、D.803

[第一ヴァイオリン] ヨゼフ・ヘル
[第二ヴァイオリン] アンドレアス・グロスバウアー
[ヴィオラ] トバイアス・リー
[チェロ] タマーシュ・ヴァルガ
[コントラバス] クリストフ・ヴィンマー
[クラリネット] ゲラルト=アロイス・パッヒンガー
[ファゴット] リヒャルト・ガラー
[ホルン] ヴォルフガング・トムベック

オーケストラもいいけれど、どちらかというと私の今の好みはこじんまりとした室内楽です。ウィーン・フィルのトップ・メンバーによって結成されているということですし、思ったほど(バレエほどかな)チケット代も高くなかったので、モーツアルトを2曲演奏する3日のチケットを買いました。
紀尾井ホールは初めて。こじんまりしたいいホールです。
今回は高齢の男性が多く、珍しく男性用トイレに列ができていました。

音が繊細で多色で、息があった素晴らしい演奏でした。
ヨゼフ・ヘルさんはリーダーだけあって温厚な人柄を思わせるような物腰です。
彼のヴァイオリンの高音が美しかったです。
ヴァイオリンの音っていいですね。
ホルンなど音をはずすんではないか・・・なんて心配してましたが、バレエ公演の時のようなことなんてありませんでした。
当たり前ですよね。ウィーン・フィルのメンバーですからねぇ。

自宅でホームコンサートをして彼らを招いている・・・と妄想していました。

絵の才能と音楽の才能のどちらが欲しいかと聞かれたら(誰も聞かないけれど・・・)、私は迷わず音楽の才能と言いますわ。
他の人たちと音を合わせることを一度でいいからやってみたいのです。

アンコールで三曲演奏してくださいました。
モーツアルト1曲、シュトラウスのポルカ2曲。
この三曲、どこかで一度は聞いている曲なので、彼らの演奏のすばらしさが一層わかります。
特にポルカは弾きなれたものなので、彼らの身になっているんですね。
本当に楽しそうに弾いていました。聞いている私もウキウキと心が高揚していきます。
オーストリアの宮廷で踊っている貴族の姿を想像できます。(ポルカって舞踏会で踊っていたのよね・・・?)

コンサートの後に伊勢丹にいったら、人が多すぎて気分が悪くなってきました。
教訓:すばらしい音楽を聞いた後は、まっすぐ家に帰えろう。

来年のお正月にはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを見て、彼らを探してみますわ。