中田永一 『くちびるに歌を』2014/03/01

雪が降ったりで、なかなかトリミングに行けなかったわんこです。
今日はかわいいバンダナを巻いてもらいました。


エレベーターで綺麗な猫ちゃんと一緒になりました。
乗ってくる時に猫を抱いた方もびっくりしていたのですが、「うちの猫、人間だと思っているのよ。二階から外にいる猫を見ても鳴きもしないの」なんて言ってらっしゃいました。
「うちの犬も他の犬のことなんて無視ですよ」
などと言っていたら女性が乗り込んできて、猫と犬を見てびっくりしていました。
普通は犬が猫に吠えるんでしょうが、全く猫に反応しません。
「静かな犬ですねぇ」と言われてしまいました。
人前ではいい子なんです。うちの犬。



さて、本屋大賞ノミネート作品の続きです。
中田さんは実は乙一さんの別名なのだそうです。
私的にお勧めの本です。こういう作品好きです。

長崎県五島列島にある中学校の産休代替教師としてやってきたのは柏木という美人先生。
彼女はピアニストとして東京で活躍していたらしいのですが、今はニートだとか。
音楽を教えるので、受け持った部活は合唱部。
女子しかいなかった合唱部に先生目当ての男子たちが入部してきます。
やる気のない男どもにあきれる女子たち。

合唱部は、毎年、NHK全国学校音楽コンクールに出場していました。
いつもは女声合唱なのに、今年は男子が入部したために混声合唱で出場することになってしまいます。
課題曲は「手紙~拝啓 十五の君へ~」。

それぞれの部員が、それぞれの思いを胸にコンクールに挑みます。

「複数の合わさった声は、個人の気配を消して、音の巨大な生き物を生み出していた。神話で語られるような大きさと神々しさの音楽の生き物だ」

音楽は聞くだけの私ですが、小さい時に何かひとつ楽器をやっていればと後悔しています。
え、合唱をやればって。
駄目です。音痴なんです。

すがすがしい青春物語を読みたい方、是非読んでみてください。