伊坂幸太郎 『ゴールデンスランバー』&『重力ピエロ』2014/03/17

本屋大賞にノミネートする率が高いのが伊坂さんですねぇ。
『終末のフール』の次に『フィッシュストーリー』、『ゴールデンスランバー』、『重力ピエロ』と読んでみました。


元宅配ドライバーの青柳雅春はいつのまにか仙台に来ていた首相殺害の犯人になっていました。
色々なつてを頼って逃げ回る青柳。
彼は無事に逃げ延びられるのか・・・。

いつのまにか、「ガンバレ、青柳」と思いながら読んでいました。



父は市役所に勤める穏やかな人で、癌の手術のために入院しています。
母は十代にファッション雑誌のモデルやっていた美しい人で、もう亡くなっています。
兄の泉水は「ジーン・コーポレーション」という遺伝子に関することを取り扱う企業に勤めています。
弟の春は母が未成年の強姦魔に襲われてできた子で、性的なものに嫌悪感を抱いています。彼は仙台市内に描かれたグラフィティアートを消すことを生業としています。

仙台の街で放火が多発していました。
春は兄の泉水の会社が放火されると予言し、それが当たります。
彼は放火の近くに必ず英語が書かれているグラフィティアートがあると言うのです。
春と共に泉水は放火事件を調べ始めます。
英語と遺伝子の間にある謎に彼らは気づきます。

伊坂さんは短編よりも長編小説の方がいいですね。
機会があれば、他の本も読んでみようと思いました。