浅田次郎 『プリズンホテル 1~4』2015/03/09



極道小説で売れっ子になった小説家、木戸孝之介には小さい頃に母が男と駆け落ちするという悲しい過去がありました。
父はその後若い女と再婚し、そのことが許せない孝之介は後妻の富江を「グズでノロマでブス」と口で、暴力で苛みという人格破綻者です。
その上、継母だけではものたりず、自分の愛人で元やくざの妻の清子をも同じように苛めるという心根の腐った奴です。

父の七回忌に久しぶりに会った叔父の木戸仲蔵が、ホテルのオーナーになったと聞き、孝之助は叔父のホテルに清子を連れていくことにします。
叔父は関東桜会木戸組の初代組長で、総会屋の立役者として政財界にも知られている人です。

叔父のホテル、「奥湯元あじさいホテル」は、地元では「プリズンホテル」として有名で、誰も近寄ろうとはしないホテルです。
やってくるのは、もちろん極道の方々と何も知らないカタギのみなさまたち。
迎えるのは、クラウンホテルで冷や飯を食ってばかりだった真のホテルマンの支配人花沢と木戸組若頭で副支配人の黒田。
女将は黒田の妻で孝之介の母である千恵子。
その他極道の従業員+出稼ぎ外国人の方々。
料理長は、元からこのホテルにいたという一流の料理人の梶で、もう一人、シェフとしてクラウンホテルで腕を振るっていたのに、騙されてこのホテルにやってきた天才料理人の服部がいます。

これらの面々に訳ありの客がやってくれば、絶対に何かが起こります。
読み始めは孝之介の暴力に嫌悪感を抱くかもしれませんが、我慢、我慢。
そのうちにそういうことでしか自分の本心を表せられない孝之介に同情しちゃいますよ。

ユーモアの中にホロットさせる人情が入った極上のエンターテイメントです。
褒め過ぎだぁ~。
一巻が夏で最終巻が春ですので、間違えずに読みましょうね。



後ろから見るとわかるように、弟はもはや小さくはないです。
兄よりも大きいかもしれません。
まだ六ヶ月なのに、この大きさ・・・。
今の体重が2.7キロです。
ブリーダーさん、成長しても2.5キロぐらいだといいましたよね。
兄より小さい仔をと言ったのに。

兄はご飯や散歩の前に喜びで舞い上がり、グルグル回りますが、弟はじっとお座りして待っています。
散歩の後、兄の足を拭いていると、大人しく座って自分の番を待っています。
躾よりも素質のような気がします。

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