内館牧子 『終わった人』2016/03/14



定年をテーマにした本です。

主人公の田代壮介は63歳、東北出身で東大法科を卒業し、メガバンクに入社、途中で子会社に出向し、30人ばかりの会社の専務取締役で定年を迎えた人です。
妻は40過ぎから美容学校に通い、今は美容サロンに勤めています。
娘は結婚し、たまに訪ねてきては辛辣なことを言います。

壮介はプライドが高く、自分は他の定年した人たちと同じにはならないという意思が強く、スポーツクラブに通うけれど人とは交わろうともしません。
大学院に入ろうとカルチャースクールに通い、そこの受付女性に淡い恋心(?)を抱きます。
職探しをしますが、高過ぎる学歴で落とされてしまいます。

そんな時にスポーツクラブで出会ったIT企業の社長から顧問にならないかという話が舞い込みます。
壮介は自分はもう「終わった人」であると思いながらも、前の仕事ですべてを燃焼したという思いにはなれず、まだ仕事への未練がタラタラでした。
そんなわけで、彼は顧問の仕事を引き受けます。
しかし・・・。

仕事しかしてこなかった、特に男性は身に染みるでしょうね。
夫なんか見てると、退職したらどうなるのかしらと思います。
普段いなかった夫が四六時中一緒にいるとなると疲れて、離婚したくなるのかしら?
過去のことにとらわれるのではなく、今を楽しむことができるようにならないと、退職しても辛いんでしょうね。
今から夫をどうにかしておかなくてはと思いました、笑。



犬たちは体力が有り余っているのか、グイグイがまだ治りません。


夫が走って犬を走らせますが、犬の方が早いようです。

広尾のJOUVAUDでケーキを食べました。
とっても甘いモンブラン(違う名前でしたが)でした。


ここは焼き菓子とかチョコが美味しそうですね。
買ってくればよかったわ。

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