「シング・ストリート」を観る2017/03/09



はじまりのうた」のジョン・カーニー監督が作った青春映画です。

1985年、ダブリン。
父が失業したため、私立から公立の学校に転校したコナーですが、学校は荒れていて、彼は周りから浮きまくり、変な奴に目をつけられていじめられてしまいます。
家はというと母と父が毎日大ゲンカで家庭崩壊の一歩手前状態。
そんな時に、自称モデルの美少女、ラフィーナに一目惚れしちゃいます。
恰好をつけて彼女にバンドをやっているから、僕たちのバンドのMVに出ないかと言ってしまいます。

実際はバンドなんかやっていないコナーは、自称校内コンサルタントのダーレンに楽器ができる子を紹介してもらい、なんとか人数をそろえ、「モデルの謎」という曲を作ります。


題一回目のMVの服装(↑)。
ダサダサです。何を目指しているのか?

コナーはバンドをやり出してからだんだんと見かけが過激になり、化粧したり髪を染めたりと変化していきます。
そんな彼のことを学校長が目の敵にします。
コナーが黒い靴を履くのが校則なのだけれど茶色の靴しかなく、お金の余裕がないので黒い靴を買えないと言ったら、校長は、朝、靴を校長室で脱いでいき、帰りに履いて帰れと言うんですよ。
靴下一枚で校舎内を歩けということです。
そんなこと言うなんて信じられません。
コナーが化粧していった時なんかトイレに引きずり込み、無理やり顔を洗うんですよ。
この校長にはコナー君が後でお返しします(スカッとしました)。

コナーの一番の理解者兼協力者はお兄さんのブレンダンです。


彼は音楽に対する造詣が深く、弟に色々な音楽を紹介していきます。
実は彼、大学を中途退学してから引きこもりなのです。
アイルランドを出ようとしたのですが、母親に見つかり戻され、目標を見いだせぬままブラブラしているのです。
両親が別居することになった時、一番打撃を受けたのが彼でした。
弟に初めて自分の気持ちを吐露する時の彼の辛さが身に染みました。

ラフィーナは彼氏と一緒にイギリスに行きモデルをすると言っていたのに、結局は行けず、ダブリンに戻ってきます。
そんな彼女にコナーはあることを提案します。

閉塞感のある町で若者は息が詰まってしまい、どこに怒りや不満などを吐き出せばいいのかわからないでいます。
そんな中でコナーは自分のやりたいことを見つけ、どうなるかわからない未来へと踏み出していきます。
そんな彼に向ってブレンダンはエールを送ります。

まだ一歩前に進む勇気のない若者に見てもらいたい映画です。

最後の曲の「Go Now」は『はじまりのうた』に出ていたAdam Levineが歌っています。

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