若竹七海 『殺人鬼がもう一人』2019/02/13



都心まで一時間半。
限界集落にもゴーストタウンにも見える、僻地の寂れた昔々のベッドタウンの辛夷ヶ丘町にある辛夷ヶ丘署は吹きだまり。
訳ありな警官が飛ばされてくる。
事件らしい事件もない、のどかな町だったのだが、放火殺人事件から状況が一変して、次々と事件が起こる。

そんな署に飛ばされたのが、身長178㎝の「不倫した大女」、生活安全課の捜査員、砂井三琴。
定年まで勤め上げるのが、彼女の望み。
相棒はチビデブの田中盛。
二人は事件を解決しつつ、不労所得で稼いでいく。

警官ばかりか住民も腹黒い。
なんと言えばいいのか、ブラック・ミステリですかね。
こういうのが好きな人にはいいでしょうね。
私は大好きです(笑)。
葉村晶が出てこなかったのが唯一の残念な点でしたが。