石井睦美 『ひぐまのキッチン』2019/02/15

昨日はバレンタインデーだったにもかかわらず、チョコを買うのを忘れていました。
いつもはデパートの宅配にするのですが、頼もうと思った時はすでに遅く、14日以降の配達になっていました。
年々愛情(チョコに対する)も冷めていくのかしら?


樋口まりあは学業成績はいいのですが、就職試験の面接が全くダメで、ことごとく入社試験に失敗し続けていました。
そんなある日、祖母の知り合いの会社で人を探していると聞き、面接を受けることになります。
その会社は「コメヘン」という食品を扱う小さな商社でした。
何故か社長に気に入られ、全く大学で学んだことは生かされない社長秘書として働くことになりますが、実は社長秘書業務の他に仕事がありました。
それは会社の同僚や取引相手、社長の友人などに料理をふるまうことでした。
料理など全くやったことのないまりあでしたが、あだ名の「ひぐま」から「ひぐまキッチン」を開催することとなりま~す。

まあ、なんてことのない話です。
でてくる料理もなんということのない物です。
表紙の絵を見ておわかりのように、お好み焼きやおにぎり、卵かけご飯、オムレツなどですから。
こういうなんということのない物が素材の良さが一番わかりますけどね。 
こんな会社ないよなと思いつつも、登場人物たちのほんわかした感じに癒やされました。