山口恵以子 『食堂のおばちゃん 3~5』2019/05/12

かわいらしい手が見えていました。


アレ?頭はどこ?
のぞいてみると・・・。


ありました。
寝ずらくないのかしらね(笑)。


『食堂のおばちゃん』がおもしろかったので、三巻から五巻まで続けて読んでみました。
どの巻も今のはじめ食堂で起こることです。
印象に残った出来事を紹介しましょう。

三巻の『愛は味噌汁』では、新しいお客がやってきます。
近所のタカラクリーニングに働く真弓という女性で、カラオケバトルのチャンピオンです。
チャンピオン大会が近いうちにあり、テレビ局で彼女を取材することになり、はじめ食堂でランチを食べる姿が撮影されました。
チャンピオン大会が近づいたある日、真弓の夫がはじめ食堂にやってきます。
夫婦の危機か!?

この他、はじめ食堂のピンチ!食中毒事件が起こります。
どうなることやら。

四巻の『ふたりの花見弁当』では、常連で元帝都ホテル社長の三原から一子たちは花見に誘われます。
それではということで、常連のみんなにも声をかけ、三原のマンションのある場所で花見をすることになります。
さて、お料理は。

一方、二三子の娘の要は実用から文芸に異動になり、担当になった作家が頑固で気難しいとの評判のある人でした。
ところがその作家がはじめ食堂に現れ・・・。

五巻、『真夜中の焼きそば』では、万里の提案でワンコイン・ランチとテイクアウトを始めました。
この試みで新しいお客を開拓できるのではと思ったのです。
やってきたお客は・・・。

本の中にでてきた日暮里繊維街のことですが、あそこは西日暮里ではなくて東日暮里だったと思います。
西日暮里駅で降りると大分歩きますよ。
本を読んで行ってみようと思った方は日暮里駅で降りて下さい。

気になった言葉を載せておきましょう。

「思い出というソーズが掛ると、不味い食べ物も美味しい記憶に取って代わられる」――お袋の味ってものがそうですね。

「人生に失敗はない。良い経験も悪い経験も、全部人生の肥やしになる。失敗するのは後悔したときだけだ」――後悔しない人生にしたいものです。

「料理人の条件は食べるのが好きなことと、食べさせるのが好きなこと」
  ――私は食べるのが好きだけど、食べさせるのはどうでもいいです。

巻末にレシピがあるのですが、まだ作っていません。
見た感じは簡単そうですが、調味料の量が詳しく書いてありません。
料理になじみのない私はどれぐらい入れればいいのかわからなくて困ります。
次回からよろしくお願いします。