東川篤哉 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』2020/12/05

谷根千というのに惹かれて読んでみました。
東川さんの本であるということを忘れていました。


女子大生・岩篠つみれの兄・なめ郎は谷中で鰯専門の居酒屋「鰯の吾郎」を営んでいます。この店は父親の吾郎が三十代で脱サラして始めた店でした。
鰯が随分好きだったのか、息子になめ郎、娘につみれという変な名前を付けました。姓が岩篠(いわしの)だから、「いわしのなめろう」と「いわしのつみれ」ってなるという、ユーモア溢れる名前です(苦笑)。

お調子者の兄は置いて置いて、つみれちゃんが何故か関わるようになってしまう謎を、兄の友達ということになっている、これまた変な名前のお店「怪運堂」の店主でいつも作務衣を着ている武田津優介が解いていくという感じです。
つみれちゃんの頭の中では≪可愛い女子大生の名探偵≫と≪怪しい三十男のワトソン≫と変換されているようです(笑)。
そこに何の役にも立ちませんが「実直そうで正義感は人一倍強そうだけど、どこか迂闊で軽々しい感じの若いお巡りさん」の斉藤巡査が出てきます。

謎というと、①先輩の足を踏んだのに、踏んでいない謎、②部屋の写真立て、時計、本、雑誌、テレビ、金庫などがすべて逆さまの謎、③風呂場で死んでいた男の謎、④部屋から逃げたコソ泥の謎の4つです。
出演者たちはほんわかムードなのに、何故かそこに殺人がからむというのが、東川さんのミステリの特徴ですかね。
ちょっと中途半端な感じがしますけど・・・。

軽いミステリですので、お暇な時にどうぞ。(ちょっと投げやり?)


この頃、寒くなったせいか、弟が震えています。夏用の綿のTシャツを着せました。


兄はそれほど寒くないみたいです。雑種は暑さと寒さに強いのかしら?
春に大腸炎になって病院に連れて行ったのですが、今回はできるだけ行きたくないので、寒さ防止に犬用のパジャマを買って着せようかと思います。
できるだけ汚して欲しくないんだけど・・・。

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