内藤了 『DOUBT 東京おもてうら交番・堀北恵平』2021/04/01

昨年から何もしていないせいか、時間が経つのが速いです。
もう4月になってしまいました。
こんな生活、後どれぐらい続くのでしょうね。


東京おもてうら交番・堀北恵平シリーズの5巻目。

新人女性警察官堀北恵平は八ヶ月の実地研修を終え、府中にある警察学校へ入学して初任補修科課程を学んでいます。
この研修を修了すると晴れて一人前の警察官になります。

恵平は同僚の平野刑事と桃田鑑識官と三人で、東京駅うら交番に勤務していた柏村巡査のことを調べ始めます。
というのも、恵平と平野が事件で行き詰まっていた時、地下道を歩いているといつの間にかふるびた交番に辿りつき、その交番にいる柏村が恵平たちに事件解決のヒントを与えてくれていたのですが、柏村は昭和三十五年に人質立てこもり事件で殉職していたのです。
その交番に関して恐ろしい噂があります。
「訪れた者は1年以内に死ぬ」という…。
恵平は自分も死ぬわけにはいかないし、平野のことも死なせないと決心し、柏村が自分たちを交番に呼ぶのには何か理由があるのではないかと考え、その理由を探ろうと思ったのです。

ある日曜日、研修が忙しくて、なかなか東京駅には行けなかった恵平ですが、久しぶりに東京駅に会いに行くことにします。恵平は東京駅が好きで、実地研修の時に毎日東京駅に挨拶していたのです。
靴磨きのペイさんもホームレスのメリーさんも元気でしたが、気になることを聞かされます。
メリーさんのホームレス仲間が神隠しにあっているというのです。それも一人ではなく、ホームレスの数が減っているようだというのです。
とりあえず恵平はおもて交番に行って相談することにします。

そんな頃、中央清掃工場の可燃ゴミ集積プールで遺体の一部が見つかります。
応援に行っていた平野から電話でそのことを聞き、恵平は何かがひっかかります。
ホームレスの神隠し…。
気になるとほっとけない恵平が動き出します。

だんだんと明らかになっていくうら交番の謎。
恵平が呼ばれる理由は何か。おじいさんと関係があるのでしょうか?

事件は気持ちが悪いけれど、恵平ちゃんはどんな人でも受け入れる、心のおおらかないい子で、応援したくなります。
これからも彼女の活躍から目が離せられません。


体力がないくせに、動き回りたい弟犬。


ハアハア言いながら、おもちゃを追っています。
あまりやり過ぎると、怪我をしないかと心配です。
何しろ40歳を越していますからね、笑。

コリン・ワトソン 『ロンリーハート4122』2021/04/02



ブラックス・バラで二人の中年女性が行方不明になっていました。
そのうちの一人、ミセス・バニスターは家を売ってから行方がわからなくなっています。彼女の家を家宅捜査すると、レックスという男からの彼女宛ての手紙が三通と自分宛の四百ポンドとシルヴィア・ストーンチに支払った二十ギニーの小切手の控えが見つかります。
シルヴィア・ストーンチは結婚相談所を経営しており、行方不明の女性二人がこの結婚相談所を利用していたことがわかります。
パーブライト警部はこの結婚相談所を通じて会った男が怪しいと思い、捜査しますが…。

そんな頃、ロンドンからルーシー・ティータイムという女性がブラック・バラにやってきます。
彼女はホテルに滞在し、ストーンチの結婚相談所に入会します。
パーブライト警部は捜査に行き詰まっていたため、裕福そうなミス・ティータイムが次なる標的になるのではと考え、部下に彼女を見張らせますが、ミス・ティータイムの方が彼らよりも上手で、彼女に振り回される始末。
ミス・ティータイムは何者なのでしょうか?

本の中に出てくる『きつねは、なまけもののいぬを、とびこえました』という有名なパングラムというのがが気になったので、調べてみました。
"The quick brown fox jumps over the lazy dog"という文です。
「素早い茶色の狐はのろまな犬を飛び越える」という意味で、アルファベットの
26字がすべて入っていますね。

ちょっと古い感じのミステリーですが、意外性があってオチが面白かったです。
今の時代、オールドミスとか未亡人なんて言葉を使ったら、大変なことになりますね。書かれた1967年にはまだおおっぴらに使われていたようです。
ウォルター・パーブライト警部・シリーズとして全12冊あるそうです。
この本ではパーブライト警部の魅力は伝わりませんが、何しろミス・ティータイムの印象が強いので、機会があったら他の本も読んでみます。


マリベルの9周年×お花見ワンダートレジャーを頼んでいたのを忘れていました。
マリベルはNYのチョコレート屋さんらしいですね。知らないでクッキーを頼んでいました。チョコレート一粒が700円以上もして、普段は食べられないですね。
届いたクッキーは風呂敷に包んであります。


開けると、造花の花びらが入っています。


クッキー缶は銀色でした。


思っていたよりもクッキーが少ないような…。
大事に食べますが、すぐになくなりそうです(笑)。

読んだ本2021/04/03

すぐに読める本をまとめて紹介します。


行田尚希 『午後十一時のごちそう 三ツ星ゲストハウスの夜食』
ハーフの見かけと、手際の悪さから仕事場で疎んじられ、落ち込んだ御木本小町は鎌倉旅行を計画しますが、予約したホテルはオーバーブッキングで部屋が用意できませんでした。やっとホテル側が見つけてくれた宿にいくと、愛想のない男が応対します。そこは男二人が切り盛りするゲストハウスで、朝夕の食事はつかないのに、夜食がつき、その夜食はゲストが思い出の料理をリクエストしてもいいらしいのです。小町がリクエストしたのは母親の思い出のケーキでした。
小町はホテルの仕事をしていたので、結局このゲストハウスに就職しちゃいます。お客さんは全然来ませんけど、それでもやっていけるのには理由があったんです。

表紙の見かけで判断してはいけません。結構面白かったです。シリーズになってもいいぐらいです。

椹野道流 『最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き』
芦屋の定食屋「ばんめし屋」で働く元俳優の五十嵐海里は、朗読を習っていました。いよいよお客さんの前で朗読劇を…という時に、作家の淡海が書いてくれた登場人物に不快感を感じ、感情移入ができません。そんなわけで、海里は淡海の取材に同行し、役をつかもうとします。ロイドが一緒に行くと言って着いて来ます。元々眼鏡ですから、簡単に同行できますから、いいんですけど、笑。

さて、海里の家族の関係と朗読劇の出来がどうなるのか、気になりますね。
次巻に期待しましょう。

望月麻衣 『京都寺町三条ホームズ(16)見習いキュレーターの健闘と迷いの森/
      前編』
葵は家頭邸で行う円生の展覧会を任せられますが、なかなかいい案が思いつきません。
そんな頃、京都市北区役所から”京の町をもっと素敵にしたいプロジェクト”に「船岡山エリアを活性化させるための手伝いをしてほしい」という申し出が来ます。葵は円生の展覧会が気になりますが、手伝うことにします。
一方ホームズは祇園で地下クラブを経営する敦子からの依頼を受けますが…。

あの、この本、私は京都の新しい場所の開拓のために読んでいますので、特に男性の方、ミステリーだと思って読まないでね。ガッカリしますよ。
望月さんは道産子ですが、現在京都にお住まいです。
「アサヒビール大山崎山荘美術館」がよさそうなので、今度京都に行ったら行ってみようと思います。
船岡山エリアってどこかと思ったら、大徳寺の辺りなのね。大徳寺には行ったことがありますが、周りを歩いたことがないので、歩いてみたいわぁ…なんて感じですので、あしからず。

太田紫織 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 櫻花の葬送』
神居古潭の廃トンネルで重症を負った男を救い、家に戻ると、そこにいたのは警察。櫻子は警察に連れて行かれてしまいます。
正太郎はなんとか櫻子を連れ戻すことができましたが、すべてのことを終わらせるために、櫻子と惣太郎の死んだ過去と向き合うことにします。

この本もどちらかと言えば、旭川の最新情報を仕入れるために読んでいるという感じがあります。ライフ・ラプサンまで焼茶を飲みに行きましたもの。
今回で完結。ナガカッタ…。二人の未来に幸あれ、笑。

風野真知雄 『潜入味見方同心三』
将軍暗殺計画の捜査もあるのに、大奥にも行かなければならなくなる月浦魚之進。大奥のあんこ豆腐って何か、海狗腎は効くのか、おやじは何故おじやを出さなくなったのか、大泥棒たちが集まる秘密の「五右衛門鍋」の会はなんのための懇親会なのか、など色々と調べなければならないことがあり、大忙しです。
とぼけた感じの内容もいいですし、初心な魚之進の活躍がこれからも期待できます。

ジェーン・スー 『生きるとか死ぬとか父親とか』
ジェーンさんのエッセイです。
彼女は幼い頃結構いい生活をしていたようで、羨ましいですわ。
父親は色々と商売に手を出し、儲かったこともあったのですが、晩年は娘の世話になる始末です。でもそれを全然恥じていません。娘の金は自分の金、自分では出せない家賃の家に住もうとしたり、親戚付き合いも金がある人(娘)が出せばいいという感じです。
娘なら頭にくるでしょうが、読んでる方にしてみると、とても魅力のあるおやじさんなのです。
それにしても売れると作家はどれだけお金が入るのかしら?
私には一年分の家賃なんて払えませんわ、笑。
お勧めのエッセイ本です。

中山祐次郎 『走れ外科医 泣くな研修医3』
『泣くな研修医』と『逃げるな新人外科医』の二冊は面白く読みましたが、この本はちょっとという場面があり、あまり楽しめなかったです。
担当になった21歳の末期ガン患者の行きたいところに連れて行くんですよ。未成年ではないからいいのかしら?
富士山登山までやっちゃって、家族や主治医の了承を取っているのでしょうか?そこのところが書いていないので、気になりました。
富士登山中に何かあったら、周りに多大なる迷惑をかけるし、患者が死んじゃうことだってありえますよね。
装備や食料も足りなくなった様子も描いてあって、普通の登山者でも心配になります。読んでいて感動どころじゃなかったです。

清水秀茂 『獣医さんのイタい恋』
獣医さんが書いたものなので、産業動物獣医師のリアルな日常を垣間見ることができるので、獣医になりたい人の参考になると思います。
しかし、出てくる人たちがこれっぽっちも尊敬できなくて、困りました。
主人公の杉山は寡黙な人で、言わなければならないことも言えず、人付き合いが下手なので、他の人たちはそれを良いことにして、杉山に自分の過失をかぶせます。
彼は農業共済組合連合会の運営する県北家畜診療所に異動してきた日に、同僚の志崎あかねのことが好きになり、それから献身的な愛を捧げます。それがイタいというんじゃなくてキモいんですよ。犬に噛まれた腕を医師に見てもらうこともせず、痛みが愛の証なんて、気持ち悪ぅ~。周りも怪我に気づけよ!
所長は今年で定年だから何事も起こすな、大仕事は俺にさせるなという奴です。
杉山が犬に腕を噛まれているのも気づかず、話も聞かずに犬を殺したことを責めたてるんですよ。最低の上司です。
同僚の小泉は、農業共済組合の理事であり市議会議員でもある父親の庇護の下、彼女であるあかねから杉山を遠ざけようと画策します。彼は獣医2年目のあかねに、(女なんだからor自分と結婚するんだから)そんなに頑張って仕事を覚えることないんじゃないということを平気で言う奴です。
志崎は頑張ってはいるんだけど、周りが見えません。杉山が彼女のせいで犬に噛まれ、別の人が殺した犬を殺したと非難されていることさえ気づきません。小泉が杉山が彼女をストーカーしていると言って、県北家畜診療所の仕事を止めさせようと画策したことさえわかっていません。彼女ににはトラウマがありますが、それにしてもねぇ。
牧場主の方々もそれぞれ癖がある方々で、こんな所で働きたくないですわぁ。
畜産業に関わる方々ってこんな人ばかりですかぁ?

井上荒野 『静子の日常』
一年前から息子夫婦と同居した静子さんは75歳。
息子夫婦ともいい距離の取り方をしており、仲良く暮らしています。
フィットネスクラブに通い出し、水泳は初心者クラスから中級者クラスへと進みました。クラブの張り紙の多さに辟易しています。
ある日、自動販売機で缶ビールを買い飲んでいると、近くに新聞配達の青年がいて仲良くなり、孫娘が隠していたバーボンを一緒に飲んだりします。
孫娘のるかは高校に入ってから元気がありません。16歳の女子高生が75歳の老人よりもヒマなんですって。
るかはプロレスラーのバーボン鷲田に似ている新聞配達の山田暁のことが気になっていて、彼と仲の良い静子が羨ましいです。
そんな頃、息子の愛一郎の様子が変です。
それに気づいた静子は息子の秘密を突き止めることにします。

こんなおばあさんがいたらいいですね。いいえ、自分がこんなおばあさんになれたらいいなぁと思います。
ほんわか、いい気分になるお勧めの本です。


犬たちは元気に遊んでいます。


弟が兄に遊ぼうと言っています。兄はガルルと怒って噛みつきますが、甘噛みで血はでません。これが獣医さんの言う遊びなのかな?


弟は部屋中を駆けずり回るのでハアハアして、舌がベロ~ンです。


兄は終わると息も乱れず、あくびをして変顔です、笑。

「アマンダと僕」を観る2021/04/04

アマンダ役の女の子がとってもかわいい映画です。
(ネタバレあり)


24歳のダヴィッドはアパートの部屋の管理人をしています。
管理している部屋に新しく入居してきたレナと公園で再会し、いい雰囲気になっていました。
姉のサンドリーヌは英語の教師で、シングルマザーとしてアマンダという7歳の娘を育てています。
ダヴィッドは姉の代わりにアマンダを学校に迎えにいくこともあります。
姉はsnsで出会った国立図書館職員の男と付き合い始めたようです。

姉の家に行った時に、ウィンブルドンのチケットを渡されます。
アマンダと三人で母のアリソンに会いにロンドンに行ったついでに、テニスを見に行こうというのです。
ダヴィッドたちの両親は早くに離婚し、父親に育てられ、ダヴィッドは母のアリソンに対して複雑な思いがあり、母とは会いたくありませんでした。

ある日、入居者を迎えに駅に行くと、電車が20分以上遅れています。
ダヴィッドはレナに遅れるので、サンドリーヌに頼まれたパンを買ってきてと頼みます。
帰りに公園の前を通ると、たくさんの人々が血を流して倒れています。
公園で銃撃事件が起こったのです。
サンドリーヌは亡くなり、レナは怪我をします。

次の日、起きて来たアマンダは母親のことを聞きます。
ダヴィッドはアマンダを連れて外に行き、銃を持った男たちがピクニックや散歩に来た人たちを撃ち、ママも撃たれて死に、二度と会えないことを話します。

アマンダの後見人と監督人を決めるため、親族会議が開かれます。
24歳のダヴィッドは後見人になれると言われますが…。

アマンダはママの話をしようとすると、話をそらすか、怒り出します。
ダヴィッドはこの先のことを考えると不安に襲われ、アマンダをどうすればいいのか、途方にくれています。
アマンダはしばらくは父方の叔母の家とダヴィッドの所を行ったり来たりすることになりますが、施設に入れることも考えてダヴィッドは見学に行きます。

レコード店でレナと偶然会い、三人で食事をします。
彼女は母親のところに戻ると言います。
まだテロのトラウマを克服していないレナは「あなたには支えが必要。私にはあなたを支えられない」と言って去っていきます。

アマンダは叔母の家とダヴィッドの家を行き来するのを嫌がるようになります。

サンドリーヌはアリソンにアマンダのことを知らせていなかったようです。
父が亡くなった時も、他の人から聞くだろうからと連絡をしていませんでした。

やがてダヴィッドはアマンダを養子にして面倒をみることにします。
レナに会いに行き、そのことを話し、一緒にパリに戻ってくれるように頼みます。
レナはアマンダにはあなたとの静かな生活が必要で、時間ならたっぷりあると答えます。

アマンダとダヴィッドは予定どおりロンドンへ行きます。
ダヴィッドはアマンダに少なくとも18歳まで面倒をみると約束します。
アリソンはアマンダとダヴィッドに会いに来て、彼らの力になりたいと告げます。
次の日、二人はウィンブルドンにテニスの試合を見に行きます。
”0-40”のピンチの時、急に「Elvis has left the building.」と言って泣き出すアマンダ。
ダヴィッドはアマンダに…。

「Elvis has left the building.」というのは英語の慣用句だそうです。
映画の最初の方で母親にアマンダが意味を聞いています。(その後、エルビスの曲”Don't be cruel"で二人で踊る場面が可愛かったですね)
エルビスとはエルビス・プレスリーのことで、当時たいそう人気があった彼のコンサートで、アンコールを求めてなかなか帰らない観客たちにこうアナウンスしたそうです。
「ショーは終わった」、「楽しいことは終わった」、映画では「望みはない」「おしまい」と言っています。

親しい人を亡くした悲しみは癒えるまで時間がかかります。
アマンダのように幼い子には深い心の傷になるでしょう。
ダヴィッドはたった一人の身内だった姉を失った悲しみが癒えていないのに、遺児であるアマンダを育てるという重圧がのしかかってきます。
初めは頼りないダヴィッドでしたが、アマンダといるうちに父親になるということを受け入れられるようになっていきます。

彼らの人生はまだ始まったばかり。これからも続いて行きます。
エルビスはまだいるのです。


雨が降る前にお散歩です。
今日はママも一緒に行くので、二匹一緒のお散歩になりました。


パパに甘える弟。
兄はママの方を見て笑っています。
そういえば兄が笑う時はお散歩の時が多いです。

読んだまんが2021/04/06



池辺葵 『私にできるすべてのこと』
近未来のお話。
人と共存していたヒト型AIが人間の労働場所を奪うからと、回収し解体されることになります。
そのAIをゴミ捨て場から回収して、修復している時屋というおばあさんがいました。彼女はAIの博物館を作りたかったのです。
和音も彼女に拾われ、喫茶店でバイトをして暮らしています。彼女の使命は人間観察。レポートを書いて提出しています。
彼女には人間がキラキラと発光しているのが見えます。

池辺さんの作品は裏切りません。静かな感動をいつも与えてくれます。
読んで味わって見てください。

東元俊哉 『プラタナスの実 2』
縁切りしていた父親から連絡が来て、新しく開設する小児科で働かないかとのこと。真心は小児科医だった母の墓参りということにして、再度北海道へ。
そこで「ともりん」という天才ピアニストと出会います。
彼女が母親と同じ病であることがわかり、真心は彼女の担当医として父親の病院で働くことにします。

ちょっと変った小児科医、真心がこれからどのように活躍していくのかが楽しみなシリーズです。「小児科医に悪い人がいない」って本当かしら?

ヨンチャン 『リエゾンーこどものこころ診療所ー(4)』
今回はパニック障害、発達性読み書き障害、番外編として脳外科医の話です。
「社会復帰まで診るのが脳外科医」と言える医師がどれぐらいいるのでしょうか。

三浦エリカ 『処方箋上のアリア 1』
薬剤師のお話。
「亜理亜薬局」には麻生葛という変った薬剤師がいます。
ただ薬を渡すだけではなく、お客の様子から様々なことを感じ取っていきます。
こんな薬剤師が本当にいたらいいのですが、現実にはいないでしょうね。

アミュー 『この音とまれ! 24』
全国大会へ向け、箏曲部の心がひとつになっていきます。
しかし、好事魔多し。チカに昔の仲間が近付いてくる…。
大会前に一波乱ありそうな感じです。

なんか清々しい部活の話かと思ったら、違ってきました。誰も傷つくことなく、終わって欲しいです。

鳥飼茜 『サターンリターン 5』
小説の題材にするために、自死したアオイの謎を追う加治理津子。
編集者の小出も彼女に振り回される羽目になります。
加治理津子とは一体何者なのか?

イタい女の加治理津子。彼女は周りを不幸にする女なの?
なかなか不可解な存在です。

桜井海 『おじさまと猫 7』
神田に電話をしてきたジョフロワは神田にピアノを教えてくれと言います。
彼に教えることなんかあったかと戸惑う神田。
ジョフロワは猫を飼って毎日がハッピーという日比野をバカにしていたのですが、神田の家に行く途中で捨て猫を見つけてしまい…。

猫って頑なな心までも溶かしてしまうんですね。
読むと絶対に猫を飼いたくなりますよ。
私は神田さんを飼いたいです、笑。専属ピアニストっていいなぁ。



猫もいいですが、犬もいいですよ。
猫よりも犬の方が手がかかりますけど。


お兄ちゃんは舐めるのが大好き。なんでもペロペロ舐めます。
弟は滅多に舐めないのに。
犬でも性格が全く違います。

「凪待ち」を観る2021/04/07

稲垣吾郎の「半世界」よりも香取慎吾の「凪待ち」の方が期待以上でした。
こんなこと言ってもどうしようもないのですが、慎吾は声が損してますね。
可愛らしい声なのでもっと低いしぶい声だったら…と思ったりしますが、変えることはできませんからね。


ポスターを見ずに観たので、特に問題なかったのですが、他の人たちも言っていますが、キャッチフレーズが何故「誰がころしたのか?なぜ殺したのか?」なのでしょうか?何か深い意味があるのかしら?
(ネタバレあり)

木野本郁男は一緒に暮らしている昆野亜弓の故郷石巻へ移り住むことになります。
仕事も首になったし、亜弓の漁師をしている父親の勝美が癌でステージⅣだし…。
郁男は亜弓の娘の美波とは仲がよく、慕われています。

郁男は印刷会社に勤めていました。同僚でギャンブル仲間の渡辺は気が弱く、後輩に嫌がらせを受けているのを何度も郁男が助けていました。
会社を辞めた日、渡辺に自転車をやり、競輪は今日で止めるという郁男。

石巻の実家に着くと、知り合いの小野寺が家にいて、勝美の世話をしてくれていました。
父の勝美は病気でもあるし、船を売って引退するように言われても、頑なに船で海に行くのを止めません。

ギャンブルを止めると言った郁男ですが、入社した印刷会社の同僚が競輪の賭けをしているのを見て、ヤクザが経営するノミ屋を紹介してもらい、またギャンブルに手を出してしまいます。
飲み屋に行くと、中学校の教師だという男が話しかけてきて、しつこく亜弓と暮らし始めたのはいつかと聞いてきます。後でわかったのですが、彼は亜弓の元DV夫の村上で、新しい嫁が妊娠しているので、美波の養育費を出したくないようです。

美波は石巻から川崎に転校した時に、「放射能がうつる」と言っていじめられ、不登校になりました。
石巻では定時制高校に通うことになりますが、そこで同じ小学校に通っていた翔太と出会い、仲良くなります。

ある日、亜弓が美波が学校で吸おうとする翔太から取り上げたタバコを見つけ、喧嘩が始まり、怒った美波は家を飛び出してしまいます。
美波の居場所がわからず、電話も通じず、亜弓は心配し、探し周ります。
郁男は友だちとどこかにいるのだから、心配することはないと言いますが、亜弓は自分の子どもじゃないから心配しないんでしょ、あなたは美波を甘やかしているなどと言い出し、口喧嘩になります。怒った郁男は亜弓を車から降ろしてしまいます。
その後、郁男も美波を探し周り、無事に彼女を見つけますが、美波が亜弓に電話をすると、見知らぬ人が電話に出ます。
亜弓は首を絞められ、殺されていたのです。

亜弓が亡くなり、美波の面倒を誰がみるかが問題になります。
木野本とは籍が入っていないので、赤の他人なので一緒には暮らせない。実の父親が引き取ってもいいと言っていると言う小野寺。

自分のせいで亜弓が死んだと思っている美波に郁男はあの時のことを話します。
美波は彼女が苦しんでいたのを知りながらも黙っていたと郁男を怒り、家から追い出します。

会社で働いている郁男のところに警察が来て、郁男を容疑者扱いします。
それからしばらくして郁男は社長に呼ばれます。
同僚にギャンブルを教えた、会社の金をお前が盗っているのだろうなどと濡れ衣を着せられ、解雇を言い渡されます。その時、郁男の目から逃げようとする同僚の尾形に気づいた郁男は会社で大暴れをしてしまいます。

小野寺が郁男に会社の壊した機械代は立て替えたので、次の仕事が決まったら返してくれと言ってきます。そして当座の金まで貸してくれるのです。
彼が親切にしてくれるのを不審に思った郁男が何故かと尋ねると、「あんたは死んだ亜弓ちゃんの大切な人だから」と小野寺は答えます。

郁男は亜弓が死んでからもギャンブルを続けています。
次々と賭けては負け、とうとう、タネ銭を借りるまでになってしまいます。
果てには亜弓がいつか郁男と一緒に島に行こうと思って貯めていたお金まで使ってしまいます。
借金は200万を超すまでになります。

飲み潰れて寝ていた郁男のところに勝美がやってきます。
借金の肩代わりに明日から福島に行って除染の仕事をするという郁男を船に乗せ、勝美は津波で亡くなった妻の話をし、金を渡します。それは船を売った金で、これで身辺を綺麗にしろと言うのです。

金を返した郁男ですが、残りの金でまたギャンブルをします。
これが最後だと有り金全部を賭け、勝負をします。
勝った!と喜んだのもつかの間、ノミ屋たちが金を持ち、逃げていきます。
追いかけると、殴られ、証拠の紙は男の胃の中へ…。

もうどうにでもなれと自暴自棄になって、酔っ払って、お祭りをしている町を歩く郁男。肩がぶつかり、喧嘩になったところに小野寺がやってきて、郁男を助けます。郁男に「死んだら亜弓ちゃんが報われないだろ。もう一遍生まれ変わればいい。生きろ」という小野寺。

亜弓を殺した犯人が逮捕されます。
遺体が見つかった場所で拝む郁男と勝美、美波。
「俺のせいで美波が一人になった」という郁男に美波は「郁男のせいではない。私は郁男の重荷にはなりたくない」と言いますが、勝美は郁男に「償ってくれ。亜弓のことを本当に悪いと思うなら、美波の側にいてやってくれ」と頼みます。
しかし郁男は勝美と美波を裏切るのが怖いと、手紙を書き、出て行きます。
その時久しぶりに渡辺から電話が来ます。
競輪で勝ったから電話をくれたと思う郁男に、「俺に優しくしてくれたのは、いくちゃんだけだからなぁ」としみじみと言う渡辺。

次の日、電車で石巻から出ようという時、テレビのニュースに渡辺の姿が映っていました。
それを見た郁男の中の何かが壊れ、ノミ屋に押しかけ、店をメチャメチャに壊そうとしますが…。

ギャンブル依存症って恐ろしいですね。しちゃいけないと思っても、賭けた時の気持ちのいい興奮状態が忘れられず、賭けずにはいられなくなるんですね。
ホント、郁男はクソ野郎です。思わず、「止めなよ!」と叫ぶことが何回もありました。慎吾君(という年ではないけど)はそこのところ、よく演じていました。
ギャンブルに手を出さずにはいられない性のようなものが郁男にはあるんですね。彼の生育史に興味があります。たぶん母親からは愛情も与えられず、父親も彼と同じような感じだったのでしょうね。
こんな郁男を何故みんなが助けずにはいられないのかということが描かれていなかったのが、残念でした。
亜弓さんはそれほど町の人たちに信頼され愛されていたと言うことでしょうか。
彼女が愛した人だから、本当は良い奴なんだと思われたのでしょうか。
それとも郁男に人垂らしの何かがあったのでしょうか。

リリーさんは親切すぎて不気味な小野寺の役がお似合いで、彼はこんな役がはまり役なんですね。親切すぎる人ってなんか怖いですよね。
亜弓に色々としてやったのに、男を連れて帰ってきて…。恩を仇で返され、とうとうって感じですか?

惚れたのが、勝美親父さんです。
昔、色々と悪いことをやっていて奥さんに助けられたというし、お葬式に親分が来ていたので、何かあるなと思って観てたけど、やっぱりそうきましたかという感じです。上手くいきすぎ感はありますけどね。
どうしようもないダメダメ男である郁男ですがが、自分もできたのだから、そして娘が愛した男だから再生できることを信じ、孫娘を託す男っぷりがいいです。
彼のために郁男に生き方を変えてほしいのですが、依存症っていうものはなかなか治らないからなぁ…。

その他、脇役の方々がよかったです。私は邦画を観ないので、知らない俳優さんばかりだったのが、なおよかったのかもしれませんが。
そうそう走りながらゲロ吐きまくるってのは、汚いけど現実味がありましたね、笑。

最後は光が見える終わり方でした。
話的に郁男はとことん落ちていってもよかったんですけど、笑。
人は何度でも再生できると思わせられる映画でした。石巻の海が印象的です。
ポスター、気にせず観てください。意外といい映画ですよ。

辻村深月 『ハケンアニメ!』2021/04/08



アニメについて全く知らないし、観ない私ですが、お仕事本だというので読んでみました。
最初、「派遣」アニメだと思っていました(恥)。
フリーのアニメーターが色々な仕事場に派遣される話と思ったんです。全く違いました。
「ハケン」は「覇権」のことなんですね。
私のように知らない人のために一応意味を載せておきますね。
「覇権アニメ」とは「1クールもしくは1年間の間でDVD・ブルーレイディスクといった映像ソフトをもっとも売り上げたとされるアニメ。それぞれ、クール覇権と年間覇権と呼び分けられる。クール覇権は「冬」「春」「夏」「秋」の4作品。
年間覇権はクール覇権の中で最も売れたアニメという事になる」。(『ピクシブ百科事典』より)

第一章:王子と猛獣使い
スタジオえっじのプロデューサー、有科香屋子は27歳の時にアニメ監督・王子千晴の初監督作品『光のヨスガ』を観て衝撃を受け、それ以来、私は王子千晴と仕事をするためにアニメ業界に入ったと思い、実際に仕事をすることを望むようになります。
そしていよいよ、あの王子と彼の十年ぶりの新作の『運命戦線リデルライト』(『リデル』)を手がけることになります。
しかし、前途多難。制作途中のアニメを放り出し、王子が消えてしまったのです。
制作発表の記者会見まであと一週間…。

第二章:女王様と風見鶏
X大の法学部に入り、堅実な公務員になろうと決めていたのに、大学二年の時に野々崎努監督の『ミスター・ストーン・バタフライ』劇場版を観てからアニメに夢中になり、トウケイ動画に入ってしまった斉藤瞳は、今度初めて『サウンドバック 奏の石』(『サバク』)で監督をします。
行城プロデューサーのやり方に反発しつつも従い、声優を泣かせ、無駄な打ち合わせに嫌々出て・・・。
いっぱいいっぱいの時に雑誌の表紙で不備が見つかります。時間がないのに…。

第三章:軍隊アリと公務員
アニメ原画スタジオ『ファインガーデン』で並澤和奈はアニメーターとして働いています。
『ファインガーデン』は新潟県選永市にあります。選永市は過疎化と高齢化が進んでおり、社長の小泉は使われていない建物を自治体に掛け合って安く借りて、本社やスタジオ、社員寮にしたのです。
和奈の選永市での行動範囲は寮とスタジオ、近くの大型ショッピングセンター、そしてTSUTAYAぐらいです。
ある日、用事があって駅まで行くと、和奈が書いた『サバク』のポスターが貼ってあります。和奈が描く原画は登場人物が主なので、『サバク』が選永市を舞台にしているのを知らなかったのです。
ポスターに気づいた三日後に、和奈は社長から選永市観光課の宗森に紹介され、観光課がスタンプラリーの設置場所に悩んでいるので手伝ってやってくれと言われます。これは私の仕事ではないと思いつつも仕方なく、宗森と一緒に働くことにしますが…。

最終章:この世はサーカス
春のクールで覇権をとったのは、『サバク』でも『リデル』でもありませんでした。しかし真の覇権アニメは映像ソフトの売り上げの高いものではありません。
斉藤瞳はトウケイ動画を去り、次のステップへ進みます。
有科香屋子はまたいつか王子と仕事をしたいとお願いしますが…。
意外と彼女、恋愛には疎いのね。

アニメ業界ってブラックよね。でもアニメが好きだから頑張れるのでしょうね。
コロナ禍で日本が色々な面で後進国であることがだんだんとわかってきたので、これからの日本は漫画やアニメで世界進出を進めていきましょう、笑。


兄犬はご隠居さんみたいです。


弟がママやパパと遊んだり、抱いたりされていると、機嫌が悪くなります。


弟は前は寄っても来なかったのに、この頃随分と甘えてきます。
今は柵で別々にしていますが、そろそろ兄と二人暮らしをさせようかと思います。
兄が嫌がりそうなのが難点です。

「サマーフィーリング」を観る2021/04/09

「アマンダと僕」(2018年)の監督ミカエル・アースが2015年に撮影した映画です。原題は「Ce sentiment de l'ete」。
この映画も同じように喪失と再生を描いています。
(ネタバレあり)


アメリカ人で翻訳と物書きをしているロレンスはフランス人の恋人のサシャとベルリンに住んでいました。
ある夏の日、いつものようにサシャは職場のアートセンターに出かけますが、家へ帰る途中、突然倒れ、帰らぬ人となります。
パリからサシャの両親と妹のゾエがやって来ます。
彼らがパリに戻り、サシャのいない部屋に戻った時に、初めて彼女の死を実感するロレンス。

一年後の夏のパリ。
ゾエは夫と別居し、ホテルで夜勤のフロント係をしていました。
息子のニールを夫の家に送って行った時に、ロレンスがパリに来ることを聞きます。
パーティでゾエはロレンスと再会します。

ゾエとニルスは両親の家のあるアヌシー湖畔に行き、夏を楽しみます。
母親は夏になるとサシャのことを思い出し、具合が悪くなるようです。
その夜、サシャはロレンスにサシャとの笑える思い出を手紙に書いて送ります。

ロレンスがゾエの勤務するホテルにやってきます。
彼はゾエにサシャのことを乗り越えられそうもない、ゾエがどう乗り越えるのかと聞いてきます。

一年後の夏のニューヨーク。
ロレンスはニューヨークに戻っていました。
ニューヨークには姉のニナがいます。
幼馴染みのトーマスに「世界との距離感がつかめない」というロレンス。
家に戻り、サシャの写真を出して見ます…。

姉の誕生パーティ。屋上で飲み、話し、踊る人々。
ニナのボスであるイーダと二人になり、家族の話をするロレンス。
一緒に途中まで帰り、ロレンスは別れ際にイーダを週末のライブに誘います。

ゾエがニューヨークにやって来ます。
テネシーの男友だちに会いに行くついでに寄ったのです。
ロレンスの家に滞在し、一緒にマンハッタンを歩きます。
ロレンスはトーマスの弟のライブにゾエを連れて行きます。
そこでイーダと話しているロレンスを見つめるゾエ。
その夜、ロレンスの机の上に息子の絵があるのを見つけて、泣き出すゾエ。
アヌシー湖畔にいる母親に電話をします。

テネシーに行く日、ゾエはロレンスに夫と離婚することを話します。
空港で別れるゾエとロレンス。

やがてロレンスはイーダと新しい関係を築いていきます。

亡くなった人をふとした時に思い出し、悲しみに襲われることがあります。
でも、時が経つといつしかそれも少なくなっていきます。
ロレンスには三年という時が必要だったように、人によって必要な時間が違います。喪失の苦しみが時と共に少しずつ癒えていくのです。

ロレンスとゾエがくっつくのかと思って観ていましたが、違いましたね。
下世話ですが、少なくともゾエはロレンスに気があったので、男友だちのことを言い訳にしてNYに来たのだけど、イーダとのことに気づいて身を引いたと思いますよ。立ち直るロレンスに安心したということもあるでしょうが。

ベルリン、パリ、ニューヨーク。
どの町も綠がいっぱいあり、夏の光が優しくていいですね。
特にアヌシー湖畔の映像が美しかったです。
東京の夏なんか蒸し暑いだけで、これっぽっちも思い入れなんかないけれど、ヨーロッパの人たちは夏に対して何か思い入れとかノスタルジーとかがあるのかしら?

音楽と映像が美しい映画でした。
ぜひ「アマンダと僕」と一緒に鑑賞してみてください。

瀧羽麻子 『株式会社ネバーラ北関東支社』2021/04/10



散歩をしていると、八重桜が満開でした。


これはヤマボウシ?
住宅街なので、散歩してもあまり面白くないので、人様の庭を見て楽しむことにしています。


カメラを向けると、そっぽを向く犬たちです。


お仕事本の中に入っていたので、読んでみました。

弥生は東京の証券会社でバリバリ働き、マネージャーにもなり、6人も部下がいました。同期一番の出世頭と言われていた恋人もいました。しかし恋人の裏切りにより、やる気がうせ、会社を辞めてしまいました。
そして選んだのが、東京で面接をし、業種や職種はどうでもよくて、ただ勤務地が地方という会社です。
健康食品の下請けメーカーで売り上げの八割が納豆。名前がネバーラ。
納豆だからかと思ったら、なんとネバーランドの略だとか。
経営企画部に所属し、スタッフは弥生も入れて5人。正社員は杉本課長と沢森と弥生、そしてパートの西川と事務員のマユミ。
不思議と居心地が悪くない部です。

いつものように7時55分のバスに乗り会社に行くぬるい毎日が変ったのは、土曜日のバス停で桃子というおばさんに話しかけられてからです。
彼女は居酒屋「なにわ」のおかみさんで、会社の人たちがよく利用していて、どうも弥生の噂話をしていたようです。
桃子に気に入られた弥生は、「なにわ」で飲むようになります。

仕事では夏に向けての健康食品の企画を考えることになります。しかし西川さん曰く、「どんな企画を出しても、結局は通らないですよ」。
この言葉でやる気がなくなる弥生でしたが、沢森くんは弥生に力を貸してくださいと言ってきます。

ある日、いつもバスに乗ってくる課長がいません。
玄関口に着くと、課長は佐久間という男性と立ち話をしています。佐久間は研修で東京から来たようです。
彼は何故か弥生が証券会社に勤めていたことを知っており、彼も同業だったそうで、彼にも色々とあったようです。

しらばくして、弥生はネバーラの業績が伸び悩んでおり、支社を切り離して取引先に売り払おうという動きがあることを知り、ちょっと落ち込みます。
取引先との商談に行くと、担当者は最悪の男で、新しい企画を提案すると、返事がなく、変だと思っていると、なんと弥生たちがもちこんだ企画をパクっていたのです。
周りは抗議をしようと言いますが、弥生はこういうことが珍しくないことを知っていたので、彼らのように即抗議という風には考えられませんでした。
ところが今まで黙っていた佐久間が取引先に行って話をつけてくると言って部屋を出て行ってしまいます。

さて、結果はどうなったのか?そして佐久間は一体何者?
弥生の今後は?

お仕事本といいながら、あまりお仕事の話はありません。
気になるのは納豆のことです。
ネバーラでは社員一同毎日納豆を食べているから、みんなのんびりおっとりなのかしら。
納豆の食べ方が出ていますが、本当にこんな食べ方していますか、福島市の皆様。(2020年納豆消費量一位は福島市で、納豆で有名な水戸市は五位なんですって)
歌を歌いながら混ぜるといいとか。明るい歌がいいのでしょうね。
お勧めの歌を知りたいわ、笑。

お仕事に疲れて、違う世界をかいま見たい時に読むと、少し元気をもらえるかもしれません。

トリミングに行く2021/04/11

月に一回のトリミングの日です。
いつものように、距離を開けてポーズを取る犬たち。


弟に伏せと言うと…。


お尻が上がっています、笑。
おやつを使い、距離を詰めます。


弟、おやつを取ろうと、前に乗り出しているので、兄よりも大きく見えます。
弟の体重は3.1㎏、兄は3.5㎏で変っていません。


兄はクッション、毛布、服、ママの身体など柔らかいものが好きで、すぐに上に乗ります。後ろを歩くパパを見つめています。


トリミングの後は疲れるので、目が死んでいる弟。兄がいないとちゃんとした伏せができるようです。ひょっとしていつでも兄から逃げられるように、お尻を上げているのかしら?
この頃、背中の毛が黒くなってきました。


無理矢理目を開けているからか、涙目の兄です。
おねむのようなので、ハウスまで送っていきました。


ママが弟の写真を撮ると、耳が立っているのですが、トリマーさんが撮った写真ではいつも耳が後ろに倒れています。


↑証拠写真(笑)。
最初は毛が茶色なので兄の写真だと思って見ていましたが、よくよく見ると弟です。弟は家ではヤンチャですが、外に出ると怖がりで、ママやパパから離れません。トリミングも嫌なんでしょうね。
せっかくの写真なので、可愛く写ってくれれば良いのに…。

そろそろフィラリアのお薬の季節です。
来月から飲み始めます。そのため血液検査をしました。
兄はコレステロール、弟は肝臓の値が心配です。
今年、弟もシニア犬の仲間入りです。