「ゴッホと静物画ー伝統から革新へ」@SOMPO美術館2023/10/25

ランキングがこの頃おかしいです。
昨日が三位で、今日は十二位。誰がどこから見に来ているのかしら?
そのうち落ち着くでしょう。


パスポートを申請しに行くついでに、美術館にも行って来ました。
安田火災海上本社ビルの42階に東郷青児美術館があったのですが、別東を建てて移転し、SOMPO美術館として2020年にオープンしたそうです。

建物の入り口でチケットを持っているかどうかチェックされ、中ではバッグの中身までも見られました。こんなこと初めてです。
入場予約ができ、入場制限があるので、それほど人がいないと思っていたのですが…。


入り口の撮影スポット。

エレベーターで5階に行き、会場に入ると、開場間際にもかかわらず、思ったよりも混雑しています。
この展覧会は写真を撮っていい絵が沢山あります。
音声ガイドが導入された時も思ったのですが、写真を撮ってからその場で絵を見るので、人がなかなか絵の前から動かなくなっているようです。
寒くなったからか、右膝の痛みが出てきていたので、私はさっと流して見ました。

ゴッホの絵の中では、私は植物を描いたものが好きです。
彼の静物画はあまり見たことがないので、どういうものか興味がありました。

この展覧会は「17世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れのなかにゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響を与えたかを探る」ものだそうです。
名だたる画家たち(クラウス、ドラクロワ、マネ、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、ヴラマンク、シャガールなど)とともにゴッホの静物画が紹介されています。

1:伝統ー17世紀から19世紀


一番最初に飾られている「麦わら帽のある静物」(1881年)。
ゴッホの初期の静物画です。

       ピエール・クラース 「ヴァニタス」(1630年頃)
静物画というとこんな(↑)のが浮かびますが、ゴッホが描くと…。

              「骸骨」(1887年)
骸骨を描いてもゴッホらしさがありますね。

         「野菜と果物のある静物」(1884年)
他に「コウモリ」とか「燻製ニシン」、「鳥の巣」とかの静物画が展示されています。
もともとデッサン力のある人なので、こういう絵を見てもそれほど驚きはないです。

        ルノワールの「アネモネ」(1883年~1890年)
いかにもルノワールという「ばら」の絵もあります。

        「野牡丹とばらのある静物」(1886年~87年)

          「青い花瓶にいけた花」(1887年)
人の後ろから撮っているので、トリミングしないとこんな感じですwww。
これらの花の絵は後の「ひまわり」に続く習作なのでしょうね。

2:花の静物画ー「ひまわり」をめぐって

        クロード・モネ 「グラジオラス」(1881年)


「ひまわり」(1881年)と「アイリス」(1890年)が並んでいます。
何故なのかわかりませんが、「アイリス」の前に誰もいません。
やっぱり「ひまわり」の方が人気があるのですね。
こうして並べて見てみると、「ひまわり」も悪くはないのですが、私は「アイリス」の方が生き生きとしていて好きです。

          「結実期のひまわり」(1887年)
正面から写真を撮っていないので、ちょっと斜めっていますが、こんなひまわりも描いていたんですね。
他にも様々な画家が描いたひまわりの絵があります。
その中に好きな絵があったのですが、撮れませんでした。

3:革新ー19世紀から20世紀

             「靴」 (1886年)
意外と好きなのが、靴の絵です。この絵だけでも色々なことが想像できます。

      ポール・ゴーギャン「りんごのある静物」(1895年)
ゴッホといえば、この人がいなけりゃいけません(ということもないのですが)。

      ポール・ゴーギャン「ばらと彫像のある静物」(1889年)
ゴーギャンらしい花の絵ですね。私はあまり好きではないですが(ゴメン)。

ゴッホの静物画、結構よかったです。
人がもっと少なければ、じっくり見られたのですが、日本の美術展では無理ですねぇ。
出展作品が全69点で、ゴッホの油彩画が25点です。
早めの時間よりも遅めの方が人が少なくていいのかもしれません。
11月17日と12月8日の金曜日は20時までやっているらしいので、狙い目でしょう。
そういえばカフェがやっていませんでした。土日祝日のみだそうです。
新宿駅に近いので、いいのですが、ちょっと残念でした。

コメント

_ ろき ― 2023/10/25 23時29分25秒

新たに熱心なファンができたのでは?♪
面白いゴッホ展ですね。骸骨とか初めて見ました。ゴーギャンのもセザンヌみたいな珍しい作品が。
最近絵にスープ(だっけ?)をぶっかけたりする環境保護運動家などいますから、検査が厳しいのでしょうか。アートに罪はないんだからやめてほしいですよね。

_ coco ― 2023/10/26 11時31分21秒

ろきさん、ゴッホはもともと日本で人気がありますからね。
新国立美術館なんか、バッグの中まで見てなかったけど、コロナ禍以降検査してるのかしら?
ケーキにマッシュポテトなんかもありましたね。ペンキはやめて欲しい。
そんなことしても何にもならないのだもの。

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