大山淳子 『猫弁と狼少女』2023/10/13



猫弁こと百瀬太郎は迷い猫絡みの脅迫状をもらったという老女からの依頼を受け、調査に乗り出す。
そんなある日、百瀬は依頼主の家の塀の上にいた少女に話を聞こうとしたところ、彼女が裸足であることに気づき、背中を貸そうとして、未成年者略取及び誘拐未遂の疑いで逮捕されてしまう。

「助けて」と言った少女の心に寄り添い、百瀬は黙秘を続ける。
百瀬は当番弁護士の沢村透明と面会し、彼にやるべきことを頼む。

百瀬法律事務所のバイト、正水直は、百瀬の指示で沢村のところに予備試験の準備について聞きに行ったついでに沢村と行動を共にする。

百瀬法律事務所の秘書、野呂法男と事務員、仁科七重は百瀬のことを信じ、事務所を守っていく。

百瀬の婚約者の大福亜子は警察から連絡が来ない、自分の身の上に思いをはせ、あることを決心する。

堀の上にいた少女の聞き取りは母親に阻まれた。
冤罪だが、どうなる猫弁!

百瀬の思い出に残る少女のお話が出てきます。
昔から彼は神童でしたが、心優しい子であったことがわかります。
こんな風に大人になってもスレていかない人は珍しいですね。

大福さんと同居までいったのに、なかなか結婚しない百瀬。
一体いつになったら結婚するのよとは思っていましたが…。
今回は大福さんの父親が素敵でした。
百瀬のことは大嫌いだけど、百瀬を選んだ娘には感心していたなんて…。
お母さんもあっぱれでした。

「子どもの涙をぬぐう指だから親指っていうんだな」

こういう両親にそだったからこそ、大福さんは大福さんなんですね。

たいした事件ではなかったですが、人と人が信じ合い、思い合い、互いに助け合うことの大切さを思わせられるお話でした。
こんな善人しかいないお話もあっていいですよね。


<昨夜のわんこ>
一緒のスペースで暮らし始めてから三日が経ちました。
今まではちょっかいを出す弟に苛立ち、怒る兄犬でしたが、今回はそうでもないです。兄も年をとったので、怒る気力がなくなったのかな?
互いのスペースを尊重し合うようになりました。


この二つとも、兄が利用していたのですが、左側の下のクッションが取り外しできる方を弟が取ってしまいました。
弟はクッションの下にもぐり込むのが好きなのです。
これと今までのクレートのハウスが弟の寝床になりました。


兄は真ん中のベッドと右端に少し写っているハウスが彼の寝床になりました。
二匹が寝ているものは夏用なので、もう少ししたら冬用にしようかと思いますが、どうなるかしら?

とにかく弟の胴が長いので、トイレからはみ出し、オシッコや〇んちが床の上ということがなくなったので、いつもお掃除をしていたママは手がかからなくなり、嬉しいですわ。
それに弟がトイレの上に寝たりしなくなり、臭くないので、前以上に抱いてあげれるようになりました。
ホント、臭かった、笑。

このまま仲良くやっていっていただきたいものです。