川瀬七緖 『詐欺師と詐欺師』 ― 2024/06/26
伏見藍、三十三歳独身。日本とアメリカの二重国籍。欧米で詐欺をして稼いでいたが、ヤバくなったので、日本に一時的避難をしている。
そんな彼女がある政治家のパーティーで上条みちると出会う。
みちるは両親の仇を探している。
探すためには金がいるので、悪党から金を巻き上げながら日陰を生きてきたという。
みちるの復讐計画は杜撰で、彼女に関わるとろくなことにはならないのは目に見えている。
しかし、みちるに興味を持った藍は、みちるに協力することにする。
沈着冷静だけど情に脆い藍。
金を使うことを異常に嫌い、世間知らずだけど、どこか憎めないみちる。
この二人が組んで、何かいいことあるのかな?
藍は詐欺師だけど、みちるは…?
対象的な二人の女が壮大な詐欺事件に関わるお話だと思い読み始めたんだけど、全く違いました。
だんだんとスケールが小さくなっていき、最後の方が不気味なお話になってしまい、残念な終わり方でした。
人によっては好きなお話かもしれませんが、私には向いていませんでした。
お願いです。こういうお話よりも法医昆虫学捜査官シリーズの続きを書いて下さいませ。
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