ネレ・ノイハウス 『悪女は自殺しない』2015/07/17

喉の薬と一緒にシンビコート(吸入ステロイド+気管支拡張剤)を使っています。
いつもは喉の腫れの後にひどい咳がでるのに今回はでません。
十年前のただの風邪の咳から咳喘息になってしまったのでしょうか。
職場でマスクをしていると、「随分(風邪が)長いのね」とか言われてしまいましたが、喘息だと言うと、「大人でも喘息になるの?」と聞いてきましたので、「なりますよ」と答えておきました。
喉の調子がまだ悪いので、しばらくシンビコートは使おうと思います。


オリヴァ―とピアが活躍するシリーズの一作目です。
一作目から出版しても問題なかったような気がしますが・・・。


上級検事の自殺。
そして、同じ日に、飛び降り自殺にみせかけた女性の死体が見つかります。
彼女は動物の安楽死に使われている薬剤で殺されたようです。
彼女の夫は馬専門の動物病院で働く獣医で、派手な暮らしを好む彼女は、周りのものたちから嫌われていました。
夫が妻を殺したのか。
捜査をしていくと、女の意外な顔が浮かび上がってきます。

夫と別居し、警察の仕事を再開したピア。
昔好きだった人と再会し、複雑な思いのオリヴァ―。

二人はスーパーポリスではなくて、弱さを持った人間であるということが、よく描かれていると思います。
恰好いいかと思った貴族出身のオリヴァ―が意外とヘタレな男なんですよ。

一緒に働くピア以外の同僚の描き方が、ちょっと物足りないですね。
一作目では何も問題のなかった人が三作目で処分を受けてしまうという、その辺りの事情をもう少し書いて欲しかったです。
まあ、二人が主人公なので、いいんですがね。

男と女のコンビ・シリーズではイギリスの「ダンカン・キンケイド&ジェマ・ジェイムズ」シリーズがありますが、今のところ私の中ではイギリスの方が勝っているかな。
ドイツの巻き返しを望みます(笑)。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2015/07/17/7709185/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

_ じゅうのblog - 2017/12/07 22時49分11秒

ドイツの作家「ネレ・ノイハウス」の長篇ミステリ作品『悪女は自殺しない(原題:Eine Unbeliebte Frau)』を読みました。
[悪女は自殺しない(原題:Eine Unbeliebte Frau)]

「フェルディナント・フォン・シーラッハ」、「ハラルト・ギルバース」、「ペトラ・ブッシュ」に続きドイツ作家の作品です。

-----story-------------
ドイツ、2005年8月。
警察署に復帰した刑事「ピア」を、飛び降り自殺に偽装された女性の死体が待ち受けていた。
実際は動物の安楽死に使用される薬物による毒殺で、夫の獣医や彼の働く馬専門動物病院の共同経営者たちが疑われる。
だが刑事「オリヴァー」が指揮を執る捜査班が探るうち、隠された数々の事件が繋がりはじめ……。
〈ドイツミステリの女王〉の人気に火をつけたシリーズ第一弾。
解説=「千街晶之」
-----------------------

2006年(平成18年)に自費出版された刑事「オリヴァー」&「ピア」シリーズの第1弾作品、、、

ドイツ本国では超人気のミステリシリーズらしいですが… なぜか翻訳された順番では3作目にあたり、日本ではドイツ本国に10年近く遅れて2015年(平成27年)に刊行された作品です。


プライベートな事情で警察署を7年間休職し、現場復帰した「ピア・キルヒホフ」… 彼女を待っていたのは、上級検事「ヨアヒム・ハルデンバッハ」が散弾銃を口にくわえて自殺するという凄惨な事件だった、、、

著名な人物の自殺とあってマスコミは一斉に報道… そして同じ頃、飛び降り自殺に偽装された若い女性の遺体が発見される。

殺された女性は獣医「ミヒャエル・ケルストナー」の妻「イザベル・ケルストナー」で、動物の安楽死に使われる薬物ペントバルビタールナトリウムによる毒殺であったことから、夫の「ミヒャエル」や、「ミヒャエル」が勤務する馬専門の動物病院の共同経営者たちが疑われる、、、

捜査にあたるのはホーフハイム刑事警察署に新たに赴任してきた、城を持つ貴族の出身で主席警部の「オリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン」と、部下の「ピア」のコンビ… 被害者の「イザベル」について調べ始めると、評判は最低で金に汚く傲慢で徹底した憎まれ者だったことが明らかになる。

捜査を進めるうちに、ヤーゴ製薬社長「ハンス・ペーター・ヤゴーダ」がオーナーとなっており、「イザベル」も手伝いをしていた乗馬クラブを中心とした人間関係から、背後に隠されていた事件が次々と繋がり始める… 乗馬クラブの管理人「カンプマン夫妻」、「ヤゴータ」の仕事仲間で運送会社社長の「デーリング夫妻」等々が新たな容疑者として浮上、、、

このあたりの人間関係がけっこう複雑なんですよね… そして、悪女を取り巻く女性たちの嫉妬、裏切り、羨望、悪意、憎悪等の人間の闇の心が暴き出され、それが恐喝事件から殺人事件へと発展していたことや、「ヨアヒム・ハルデンバッハ」の自殺も事件に関係していることがが判明する。

あまりの多くの人間に殺害動機があったため、「オリヴァー」と「ピア」は関係者を丹念に洗う… そこに浮かび上がってきたのは隠されていた人間の本性と莫大なお金への執着心だった、、、

意外な人物が犯人で驚かされましたが… 複雑であさましい秘密と犯罪の数々や、多くの欲望まみれの人物(しかも、ドイツ人なので名前が覚えられない…)が絡んでおり、ごちゃごちゃした相関図を頭に入れるのが大変で、今ひとつ感情移入できなかったですね。

探偵役となる刑事「オリヴァー」と「ピア」の印象が薄く、あまり魅力を感じなかったのも、感情移入できなかった原因かな… シリーズは6作が刊行されていて、そのうち4作目までが翻訳されているらしいです、、、

もしかしたら、2作目以降は魅力が増しているのかな… 機会があったら読んでもイイかな。



以下は、主な登場人物です。

「オリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン」
 ホーフハイム刑事警察署首席警部

「ピア・キルヒホフ」
 ホーフハイム刑事警察署警部

「ハインリヒ・ニーアホフ」
 ホーフハイム刑事警察署署長、警視長

「フランク・ベーンケ」
 ホーフハイム刑事警察署上級警部

「カイ・オスターマン」
 ホーフハイム刑事警察署警部

「アンドレアス・ハッセ」
 ホーフハイム刑事警察署警部

「カトリーン・ファヒンガー」
 ホーフハイム刑事警察署刑事助手

「コージマ・フォン・ボーデンシュタイン」
 オリヴァーの妻

「ヘニング・キルヒホフ」
 法医学者、ピアの夫

「ヨアヒム・ハルデンバッハ」
 上級検事

「インカ・ハンゼン」
 獣医。馬専門病院の経営者

「ミヒャエル・ケルストナー」
 獣医。インカの共同経営者

「イザベル・ケルストナー」
 ミヒャエルの妻

「ゲオルク・リッテンドルフ」
 獣医。インカの共同経営者

「ファレンティン・ヘルフリヒ」
 薬剤師。イザベルの兄

「ローベルト・カンプマン」
 乗馬クラブの管理人兼乗馬講師

「ズザンネ・カンプマン」
 ローベルトの妻

「カロル」
 乗馬クラブの厩舎スタッフ

「ハンス・ペーター・ヤゴーダ」
 ヤーゴ製薬社長。乗馬クラブオーナー

「マリアンネ・ヤゴーダ」
 ハンスの妻

「フリートヘルム・デーリング」
 デーリング運送会社社長

「アナ・レーナ・デーリング」
 フリートヘルムの妻

「フィリップ・デーリング」
 フリートヘルムと前妻の息子

「フローリアン・クラージング」
 弁護士。アナの兄

「トルディス」
 乗馬クラブのメンバー