伊豆に行く♫2023/08/01

わんこたちを連れて伊豆まで行ってきました。
行きのパーキングエリアやサービスエリアでは歩道が暑いので、草地や木陰にわんこたちを抱いて連れて行きました。
帰りは大磯パーキングエリアに犬が歩ける草地があったので、とてもありがたかったです。


海沿いの道はいいですね。
海水浴場はまだそれほど混んではいませんでした。
道の駅伊東マリンタウンが犬にいいとネットに書いてあったので行ってみましたが、駐車場が混んでいて、一番端の駐車場に車を停めることになってしまいました。
カートを持って行かなかったので、暑い中、わんこたちを抱えてマリンタウンまで歩いて行く気になれず、パパが木陰でわんこの相手をすることにし、私一人でマリンタウンまで行きました。
犬用のドッグランがあると思っていたら、あったのは犬用足湯でした。
暑いのに足湯は…。
人が多かったので、夫用の伊豆高原ビールをササッと買って、車に戻りました。
犬連れの方は夏を避けた方がいいですね。

わんこたちは車酔いもせず、とてもいい子でした。
宿は露天風呂のついている部屋です。
部屋で自由にさせると、さっそく匂いかぎに出向く兄。
家ではマーキングをしませんが、家以外で他の犬がしている所があるとしようとします。そのためマナーバンドをします。


犬用品が色々とあり、便利ですね。


弟は兄の真似をするので、一応付けておきます。
彼はママの側に来て、お尻をくっつけたり、膝にのってきます。


部屋に露天風呂があると、いつでも入れるのがいいですね。


意外と近くに大島が見えます。


ママたちのご飯の前にわんこたちのご飯です。


弟は臆病者なので、初めての場所が苦手です。そのため餌を食べようとしません。
いつもは兄よりも先に食べ終わるのに、なかなか終わりません。
兄は食い意地がはっているので、いつでもどこでも同じように食べます。
弟の餌を盗みに来ています、笑。


人間たちは会席料理でした。
部屋数が少ない宿なので、作った物がすぐに出てくる感じでした。
コッテリした物が少なかったので、美味しくいただけました。
部屋に帰る前に弟のおもちゃを持って来ていなかったので、買ってあげることにしました。
ちょっと大きいニワトリの奥さんです。弟はとても気にいっていました。

夜は犬と人間は別々の部屋です。犬はリビングでクレートの中で寝ます。
そうすると珍しく弟が夜鳴きをしました。兄は弟が吠えているのに、全く無視。
ママとパパは三、四回も起こされました。

翌朝のお散歩は、昨夜、酔っ払って早く寝たパパが5時過ぎに起きて、一匹ずつ連れて行きました。
ママは昨夜の弟の夜鳴きで寝不足なので、起きれませんでした(恥)。
(でも、お散歩の後の足拭きはママがやるのよねぇ…)


こういう道を歩いてお食事処に行きます。


お食事処の窓から見た風景です。暑くなりそうですね。


パパは朝からモリモリ食べています。
野菜が多いので、ママも美味しく食べられました。

暑いので、犬を連れて行くところが思い浮かびません。
どこにも行かずに部屋でお籠もりすることにしました。
お昼は近くのパン屋に行き、パンを買ってきました。
わんこたちと遊んだり、温泉に入ったりしていると、いつの間にか時が過ぎていました。


二日目の夕食です。
お食事処から月が見えます。
昨夜は雲がなかったのですが、この日は雲があり、月がうっすらと見えています。


なんとなく絵みたいな写真になりました(iPhoneで撮りました)。

二日目の夜は部屋に慣れたのか、弟は夜鳴きをしませんでした。
ママはそれなりに寝られました。(ママは枕が変わると眠れないのよ)

翌朝、ママは6時に起きました。
パパママと二匹でお散歩です。湿気が多いのか、歩くと汗が出てきます。
散歩の道は坂道で、ママはサンダルを履いてきてしまったので、途中で道を戻り、わんこたちを宿のドッグランで走らせることにしました。


弟は公園で慣れたのか、少し走りました。


走る姿があまり綺麗ではないですねぇ。
彼はちょっと走った後に草を食べ始めるので、困ります。草は美味しいのかしら?


野生犬の兄は嬉しそうに走り回ります。


笑いながら走っています。
元気な60歳。(「ママ、しつこいです」by 兄)

宿の前で写真を撮ろうとすると…。


アラ、ちょっとしか走らなかった弟が横たわろうとします。
彼は暑さに弱いんですねぇ。


お兄ちゃんはちゃんと前を向いてくれましたが、弟は目をそらします。
どうしちゃったんでしょうね。
部屋に帰ろうとすると、二匹のヨーキーを連れた女性に会いました。
五ヶ月と六歳だそうで、背中の毛が黒くて、九歳の弟と違います。
「うちの犬は八月で九歳のシニアです」と言うと、「美魔女ですねぇ」と返されました。
美魔女…。オスですけど、笑笑。


昨日はあまり食べなかったので、美魔女の腹ぺこ弟は餌を完食。
「ママ、面白がるのやめて下さい」プンプン。by ヨーキー弟


兄は自分の物を食べ終わったのに、他にないか探しています。


ママとパパは金目鯛の兜煮を堪能しました。


今回のトリミングで弟のタテガミがこんなになっています。


朝、お散歩をしてお腹もいっぱになり、眠くなったわんこたち。


二匹で仲良く寝ています。


兄はとうとう丸くなりました。


人前で寝たことのない弟も…。

帰りの車の中では疲れたのか、わんこたちは静かにしていました。
どちらも吐くこともなく、疲れも見せず、人間たちの方が疲れました。
温泉に何回も入れ、美味しい食事ができたので、ママとパパは満足でしたが、わんこたちはどうなんでしょうね。
聞いてみたいです。

明日はニワトリの奥さんと遊ぶ弟の姿をお見せする予定です。
お楽しみにwww。

ヨーキーとにわとりの奥さん2023/08/02

宿で買ったおもちゃ、にわとりの奥さんをヨーキーの弟が気にいったようです。
犬って音のするおもちゃが好きなんです。

どこにも出かけない二日目。
にわとりの奥さんをわんこたちに見せます。
ちょっと大きいので、兄犬は咥えられないと思ったのか、弟の勢いがすごいので、気後れしたのか、おもちゃを弟から取ろうとはしません。
いつもは持って来いになるのに、弟は新しいおもちゃを離しません。
兄が得意のはずの取ってみろになってしまいました。


弟は大きさなんて気にしません。


胴体のところを咥えようとします。


やっぱり胴体は無理みたい。首がいいですね。


咥えた後はわざと落として、拾わせようとします。


拾おうとすると、すかさず咥えます。


「ママになんか渡しません」とにらみます。


「取れたら取ってもいいですよ」と余裕の笑み。


「取ってみてよ」とママを扇動します。


ママが取れないとみて、「足の方はどうかな…」と試し始めます。


兄に対する嫌がらせでしょうか。しばらくすると兄のいるソファの上に持っていきます。


奥さんの顔をガシガシと噛んでいます。
弟の歯はすごくて、いつもおもちゃは一回で音がしなくなります。
このおもちゃはどうでしょう。


ママがおもちゃに手を出さないので…。


おもちゃを離して、ママが手を出すのを待っています。


取ろうとすると、咥えます。


兄が奥さんを見に来ました。


何故か兄は手を出そうとはしません。


兄が手を出さないのを見て、弟がおもちゃをまた咥えてしまいました。
そこでママがおもちゃを取って、二匹に見せます。


弟はやる気満々なのに、兄は…。


にわとりの奥さんを独り占め状態。


逆光ですが、満面の笑顔の弟。
弟曰く、「僕は最強です♫」
これから毎日、ママはにわとりの奥さんを弟のために投げなければなりませんね。
買わなきゃよかったと思うママでしたww。

阿佐谷七夕祭りのハリボテ2023/08/03

阿佐谷七夕祭りは明日8月4日(金)から8日(火)までなのですが、とても混むので、先にハリボテを見てきました。


入り口の七夕飾り。


かわいい…?(ゴメン、私、知らないわ)


阿佐ヶ谷の有名人と言えば、この方たち。
阿佐ヶ谷姉妹ですね。


この人も人気でしたね。
他にも色々とありますので、お楽しみに。

七夕祭り当日は歩くのも大変なほど人が来ます。
私はコロナ禍前に一度来たのですが、途中で横道に行き人混みを抜け出しました。
ハリボテを見ながら、両脇の屋台や露店で売っている物を買って食べながらブラブラするという感じです。
ハリボテをじっくり見たい方は早朝がお勧めだそうです。

畠中恵 『おやごころ』2023/08/04



神田町名主の跡取り息子、高橋麻之助が主人公のまんまことシリーズの最新刊。
前妻のお寿ずの死から立ち直り、お和歌と祝言をあげた麻之助ですが、忙しくて目が回りそうです。
いつの間にか支配町が四町も増えていて、何故自分が関わらなければならないのか、わけのわからない仕事が次から次へとやって来るのです。

「たのまれごと」
奉行所勤めの友、相馬吉五郎がやってきて、ある旗本の嫡男が悪行に走り、家が潰れると、当主が悩んでいるので、相馬家は忙しいので麻之助に手を貸してほしいという。
引き受けた麻之助だが、出かけようとすると、妻のお和歌に福松屋の袋物を買ってきて欲しいと頼まれる。お和歌が欲しいんじゃなくて、お和歌の友のお駒が欲しいんだとか。
吉五郎の頼みだけでも大変なのに、なんでお駒の頼みまで引き受けなければならないのかと思う麻之助だった。

「こころのこり」
父の宗右衛門にまとめて三件の相談事を押っつけられた麻之助。
三件ともに大店で上方に店主がいるので、やって来たのは店を率いている三人の大番頭たち。
三人が言うことには、大事な物を失ったというのだ。
とりあえず困り事は何か聞く麻之助。

「よめごりょう」
妻お和歌の父、西森町名主の金吾が従兄弟の息子、太助とともに高橋家にやって来る。
太助はお和歌が勝手に嫁入りしたことが、気にくわないという。
お和歌との縁談はなかったのに、何故?

「麻之助走る」
お和歌に子ができた。麻之助は前妻のお寿ずのことがあるから、心配でたまらなく、走って心配を散らそうとしていた。
そんな麻之助のところに、町名主の友、八木清十郎がやって来る。
玄関に持ち込まれる揉め事が奇妙に減っている町名主がいるのが気になるというのだ。
そういえば麻之助も走っている時に、何か引っかかった事があったことを思い出すが、何かはっきりしない。
この二つは関係があるのか?

「終わったこと」
風邪を引き、寝込んでいる麻之助のところに吉五郎が女二人を伴い、見舞いにやって来る。
女は吉五郎の元許婚、一葉と八丁堀与力川野家の息女、美衣で、美衣は破談の後、元許婚の八丁堀内与力、鳥井虎五朗につきまとわれているという。
虎五朗はつきまといなどしていないと言っているが、美衣は虎五朗が彼女につきまとっているのではないかと疑っている。
吉五郎は八丁堀は忙しいので、麻之助につきまといの件に答えを出し、終わらせてくれと頼む。
町人なのに、何故、自分に頼むのかと思う麻之助だったが、断り切れずに引き受けてしまう。

「おやごころ」
めでたく麻之助は親となる。
そんな頃、麻之助は何もしていないのに、彼が二件の親子の揉め事を見事に解決したという噂が出回る。
その噂を聞いた町年寄の樽屋から麻之助は日本橋の縫箔屋羽奈屋の親子の厄介な揉め事を押しつけられる。

無事に親となった麻之助ですが、頼りなさげなので、鍛えるつもりなのか、次々と厄介事を押しつけられます。
麻之助は困りつつも、友の助けもあり、何とか解決していきます。
昔のぐうたら息子のような感じが好きだったのですが、ちょっと雰囲気が変わってきていますね。
今回はあまりお話に集中出来ませんでした。
シリーズで続いていくのはいいのですが、止め時もありますよね。
ちょっとこのシリーズに飽きてきたのかな…。


<今日のわんこ>
ママがパソコンを使っていると、兄はいつもママの膝で寝ています。


眠くて目がくっつきそう。


おやすみなさい…。

森谷明子 『星合う夜の失せもの探し 秋葉図書館の四季』2023/08/06

れんげ野原のまんなかで』、『花野に眠る』に続く、秋葉図書館の四季シリーズの第三弾。
地主の秋葉家にまつわる人たちに関する謎解きが主となり、最後に秋葉図書館開設準備時のお話があります。


「良夜」
秋葉健一と離婚し、息子の佐由留と二人暮らしになった茉莉。
佐由留が合宿でいなくなり暇になったので一ヶ月ぶりにサイトを開くと、「リトル・ブック・ルーム」の店主、世津子が亡くなったというお知らせが。
スタッフの岬に電話をし、次の日に弔問に行くことにする。
茉莉は岬から世津子が借りていた本を秋葉図書館に返却することと、きなこという猫を探して欲しいと頼まれる。
秋庭図書館に行く途中で茉莉はきなこのような猫を見つけ追いかけるが、見失ってしまう。帰り道でまた猫を見かけ、追いかけて行くと、猫は図書館の植え込みに逃げ込んでしまう。
茉莉は成り行きから図書館の人たちに猫と世津子のことを話す。

「事始」
離婚後、健一は秋葉家に戻り、両親と暮らしていた。
ある日、父親と一緒に山に自然薯を取りに行き、その場で焼いた自然薯を食べたところ、ある記憶がよみがえってきた。
小学校に入ってすぐの頃、健一は山で足をくじいて一晩迷子になり、父の従兄の嫁の道子に見つけて助けてもらった時のことだ。
道子にはいい思いでしかなかったが、彼女が店の売上金を着服していたという噂があったという。
彼女のことを信じたい健一はその日のことを調べてみることにし、秋葉図書館に行く。

「聖樹」
ある日、平野進はクラスメートの光彦が図書館のホールのベンチにいることに気づくが、声をかけなかった。進は光彦が何をしているのか気になり、考えてみた。近頃、秋葉図書館の外に自転車事故の立て看板が設けられた。もしや光彦はこの事故に関係しているのではないか…。
クラスでも光彦がこの事故の犯人ではないかと疑われ、彼に対する嫌がらせが始まる。
別の日、図書館に行った進は光彦が彼を見ているのに気づく。
仕方なく話しかけると、光彦は「ぼくじゃない」と言う。
進は図書館の人が事故を見たというので、光彦ではないという証言をしてもらいに行こうと光彦を誘う。

「春嵐」
図書館の本ではない本が返却ポストに入っていた。三日後に近くの高校に通う須藤という男子が取りに来た。先輩に借りた本だという。
その翌日、また須藤が現れ、本を借りた先輩について気がかりなことがあるので、図書館の「探偵」に話があるという。

「星合」
佐由留は友人の優を誘い、秋葉家に泊まりに来ていた。たまたま叔母の和子も来ていて、断捨離を始める。ひいおばあちゃんの行李が見つかり、その中に仮名を散らし書きした半紙や『灯台星』という短歌の雑誌、そして革でできている文箱などが入っていて、文箱にはダイヤル式の錠がかかっていた。
佐由留たちは文箱の中に何が入っているのか調べるために、錠の番号が書かれたメモを探す。

「人日」
田中は秋葉市役所内の異動で秋庭市秋葉図書館開設準備室室長となる。
最初は気楽でいいと思ったが、楽な仕事などないことを思い知る。
部下の日野と能勢は嬉々として本の発注にいそしんでいるが、彼らが使いものになるのかどうかわからない。
そんなところに抜き打ちでやって来て文句をつけるのが、富所嗣次議員だ。
図書館のイメージがわかない田中は能勢たちに勧められ、他市の図書館に研修に行ってみると、とんでもないことを聞く。開館直後にお客が押し寄せ、本がなくなるというのだ。
秋庭市には図書館が古い本館しかなく、助けを求めるところはない。
とにかく本を集めなければということで、個人の古い蔵書を寄贈してもらおうと考えたが、地主の秋葉氏から教えられたのが、あの富所議員だった。

出てくる本は、『春にして君を離れ』や『風と共に去りぬ』、『つるにょうぼう』、『桃尻語訳、枕草子』、『カラマーゾフの兄弟』など色々あります。
読んだことがあるはずなのに、意外と忘れていて、益々自分の記憶力に自信がなくなりましたwww。
『春にして君を離れ』と『風と共に去りぬ』は好きだったのに、アレ、こんな話だったっけと思いました(恥)。
メラニーっていい人だと思っていたけど、違ったのね(「事始」)。
勘違いをしたのは、本に書かれているように映画に影響されたからでしょうかね。
もう一度、本を読み直した方がよさそうですが、なにしろ長いから、躊躇してしまいます。

家同士の利害の対立に翻弄される若者たちの恋愛(「春嵐」)や昔の女性の立場から来る人生の悲哀(「星合」)に涙が出そうになりました。
今は女性だけが我慢する時代ではないですが、でも未だに日本はジェンダーギャプ指数が125位(2023年度。2022年度は116位)ですからねぇ(溜息)。

秋葉図書館の四季ですから、あと一冊、続編が出るのでしょうね。
今回は図書館員の人たちは後ろに引いていて、前面に出てくることがなかったので、次回は図書館員の皆さんのことを書いてくださると嬉しいです。


<今日のわんこ>


二日前の夜、いつもは一緒に寝ないのに一緒に寝てみると、兄がタオルケットの上の足元に寝るので、ママは寝返りができなくて大変でした。
昨夜、ママがお風呂から出て、髪を乾かそうとしていたら、兄犬が柵を押しのけて出てきて、ママの部屋に行きました。
またママと一緒に寝たいみたいです。
まだ寝る時間じゃないので、犬部屋に戻すと、ジッと座ってママのことを待っています。
健気なので、また一緒に寝てあげましたが、ママは二晩続けて寝不足になりました。
今夜も寝たがるのかな?ママは遠慮したいのですが…。

畠中恵 『いつまで』2023/08/07

しゃばけシリーズの最新刊。


若だんなはいつものように離れで暇をしていたので、少しでも店のお役に立ちたいと、薬升を考えた。
これが厄災を引き起こすとは…。

薬升のお祝いをしていると、西からやって来た火幻がやって来て、彼の住んでいる二階屋に西国から来た妖達が集まって困っているという。
そういう時に、若だんなが場久がいないことに気づく。
場久は悪夢を食う漠で、寄席で人気の噺家だ。
とりあえず火幻を一軒家に泊めることにし、みんなで場久を探すが、場久はなかなか見つからない。

次の日、火幻が一旦二階屋に帰った時に、二階に西の妖たちに名は知られているが、江戸では知られていない”以津真天(いつまで)”が入り込んでいた。
何故江戸に来たのか疑問に思った火幻が尋ねると、火幻が気に入らないからで、場久がいなくなったのは、火幻がここにいるからだという。
二人の妖は戦いを始め、困った若だんなたちは彼らを影に落とす。
ところが今度は火幻が行方不明になる。

その夜、若だんなのところに以津真天が現れる。
彼がいるのは悪夢の中で、妖達を助ける為、悪夢へ入れと若だんなをあおる。
意を決した若だんなが悪夢の中に飛び込むと、目覚めた先は五年後の江戸だった。

若だんなは五年も行方不明で、長崎屋は薬升を商売敵の大久呂屋に盗まれ、経営不振に陥っていた。
しばらく広徳寺に身を寄せることにするが、どうする若だんな。

妖でも嫉妬心があるんですね。みんな仲良くすればいいのにね。
若だんなはどんなことをされても、相手に対して慈悲の心があるんですねぇ。
いい人過ぎますよ。

今回は長編で読みごたえがありました。
妖たちが若だんなを思うように、若だんなも妖たちを大事に思っていることがよくわかりました。
どう転んでも長崎屋は安泰ですwww。

リン・メッシーナ 『公爵さま、いい質問です』2023/08/08

「行き遅れ令嬢の事件簿」シリーズの第二弾。
第一弾は『公爵さまが、あやしいです』でしたが、第二弾は私の予想とは違い、『公爵さま、いい質問です』という題名でした。


ベアトリス・ハイドクレアはこの前の侯爵家のハウスパーティで起きた殺人事件で被害者の娘から話を聞き出そうと悲劇の恋の作り話をしたのだが、その話がみんなの知れるところとなってしまった。
そのため居候をしている叔父夫婦たちが、行き遅れのベアトリスを結婚相手と考える男性がいたのだから、まだ結婚の可能性があると思ってしまい、どう言う男か確かめるために、その男性を見つけ出そうとする。
どうしようもなくなったベアトリスは名案を思いつく。
新聞にその架空の男性の死亡広告を載せればいいのだ。

新聞社に行き、死亡広告の掲載を頼んだベアトリスは出口で一人の男性と出くわす。なんと彼は彼女の足元に倒れ込み、彼の背中から短剣の柄が突き出ていた。
殺人事件の目撃者として新聞に載るなんてとんでもない。
そう思ったベアトリスはその場からそっと離れ、こっそり家に戻った。

それだけで終わらないのがベアトリス。というのも彼女は大英博物館で背中に刺さった短剣を見た覚えがあったのだ。
翌日、メイドを丸め込み、博物館に行ったベアトリスは、ケスグレイブ公爵ダミアン・マトロックと再会する。
新聞の広告を読んだ公爵はベアトリスの嘘を見抜き、家に彼女を訪れていったところ、メイドと家を抜け出すベアトリスを見かけ、跡をつけてきたというのだ。

ベアトリスだけではなく、公爵までもが殺人事件の謎解きに参戦することになる。

19世紀初頭を舞台にしたコージーミステリー(Regency Cozy Historical Murder   Mystery)ですから、ガッツリとした推理小説とは違い、あくまでも推理は二の次で、ベアトリスと公爵の恋愛が主となります。
公爵は爵位の最上位ですから、ベアトリスとは身分が違います。
この身分違いの関係がどうなっていくのかが楽しみです。
日本では来年の2月に3巻目が、アメリカでは今年の11月に11巻目が発売されるようです。

フィンランドの本2023/08/09

ミックス犬の兄を飼い始めてから早11年。ということは、11年も海外に行っていないということです。
コロナも終わりそうなので、来年あたりにどこか海外に行ってみたいと思い始めました。
それにこれ以上年を取ると、行くのが億劫になりそうですもの、笑。
どこがいいかというと、ミステリ小説で興味を持った北欧かな。
マリメッコや、そうそう今日、ムーミンの日(原作者トーベ・ヤンソンの誕生日)ですが、ムーミンで有名なフィンランドなんかよさそうということで、フィンランドについて書かれた文庫本などを読んでみました。
まずは可愛い題名の本から。


稲垣美晴 『フィンランド語は猫の言葉』
ミハルは芸大の学生だったときにフィンランドの美術史が面白そうだと思い、卒論を書くためにフィンランドのヘルシンキ大学に入学することにする。
無事ヘルシンキ大学の「フィンランド語と文化」という科に入り、フィンランドの国民的英雄、アクセリ・ガッレン=カッレラについての卒論を書くが、それだけでは終わらないのがミハル。
結局、なんだかんだと合わせて三年間もヘルシンキ大学で学び、フィンランド語をものにしてしまったのだ。

稲垣さんは1952年生まれ。ということは、この本に書かれているのは1970年代のフィンランドです。そんなに昔のことだと思わずに読んでしまいました。
読んでいると英語でさえもまともにできない自分が恥ずかしくなりました。
フィンランド語ってウラル語族フィン・ウゴル語派のフィン・ペルム諸語の1言語だと言われても、ちんぷんかんぷんですわ。エストニア語と似ているそうですが、エストニア語も知りません。
とにかく今のようにフィンランドについての情報もそれほどない時代に、フィンランドンに行ってしまったミハルの行動力と好奇心に感心してしまいます。
フィンランド語ってどんな言語なのかと関心がある人が読むといいかも。


芹澤桂 『ほんとはかわいくないフィンランド』
    『やっぱりかわいくないフィンランド』
    『意地でも旅するフィンランド』
    『それでもしあわせフィンランド』
最初の本が出版されたのが2020年ですから、現代のフィンランドについてのお話です。
芹澤さんは旅行好きのフィンランド人と結婚し、フィンランドのヘルシンキに住んでいます。
一冊目の『ほんとはかわいくないフィンランド』には軽い気持ちでヘルシンキに住み始めてから第一子を妊娠・出産したことが書かれています。
フィンランドでは産まれる間際の兆候が出るまで入院させてくれないのですね。
『やっぱりかわいくないフィンランド』では、医療関係が日本とは大違いで、もし住むことになったら心配です。なんのことのない風邪さえもすぐに診てもらえる日本が特殊なんでしょうかね?
お子さんの保育園事情に驚きました。フィンランドでも保育園探しが大変なんですねぇ。
『意地でも旅するフィンランド』では旦那さんの旅好きには驚かされました。それに付き合う妻もすごいですね。
私、昔山登りをしていましたが、今、キャンプは絶対にいやですわ。
『それでもしあわせフィンランド』では会社員になった芹澤さんの会社の様子などが描かれています。
実際に住んでみたフィンランドのあれこれは読むと面白いのですが、住んでみたいかと問われると…。

あとは図書館で『デザインあふれる森の国 フィンランドへ』、『大自然とカラフルな街 アイスランドへ』、『わたしの北欧案内 ストックホルムとヘルシンキ』など(題名を忘れてしまいました)のガイドブックを5、6冊借り、パラっと見て、フィンランドから船でスウェーデンやエストニアのタリンに行けることがわかりました。

YouTubeでは「北欧のおうち時間」で北欧の家が、「北欧暮らし」では夫婦二人暮らしの様子が垣間見られます。
他にもあるので、探して見てみるのもいいかも。

さて、私の北欧旅行は実現できるでしょうか。

ホリー・ジャクソン 『卒業生には向かない真実』2023/08/10

自由研究には向かない殺人』から始まり、『優等生は探偵に向かない』、そして『卒業生には向かない真実』と三部作が完結しました。


ケンブリッジ大学への入学が近づき、ピップは表面的には今までと同じような日常生活を過ごしていたが、彼女のメンタルは崩壊寸前だった。
死にとりつかれ、常に両手に血がついているのではないかという幻覚に悩まされ、眠れず、違法な薬の助けを借りていた。
もちろんそんなことを両親にも、友だちにも、そして恋人のラヴィ・シンにも言えない。
「もう一度、事件を解決できれば、なにもかもうまくいくようになる」
そう思うピップ。

そんな頃、ピップの身近で不審な出来事が続いていた。
自分はストーカーにまとわりつかれているのか…。
ラヴィに勧められ警察に行くが、相手にされない。
ピップは自らの手でストーカーを探すことにする。

調べていくと、六年半以上も前の連続殺人事件に行き当たる。
犯人は逮捕され、刑務所にいるというが…。

一作目ではイノセントで溌剌とした前途多望なピップだったのが、三作目では痛々しいとしか言いようがなくなり、悲しくてたまりません。
やっぱり殺人事件には近寄ってはいけませんね。
ピップにこんな思いをさせたくありませんでした。
何度、「止めて!」と思ったことか。
詳しくは書きませんが、驚愕の結末です。
賛否両論でしょうけど、こんなことがあると、ピップもラヴィも、もはやもとには戻れないし、幸せにはなれないと思います。
いいえ、なってはいけません。
一生その罪を抱えて生きていかなければなりません。

暗澹たるラストを知ると、誰にも勧められなくなった三部作です。


<今日のおやつ>
なかなか買えない、シヅカ洋菓子店のクッキーです。


今回は二度目の購入ですが、いつも発売日を忘れてしまい、気づくと売り切れです。
ザクザクとした噛みごたえのある、無骨なクッキーです。

公園に行く♫2023/08/11

お盆休みは一日おきぐらいで公園に遊びに行こうかと思っていましたが、台風が来そうなので、晴れているうちに公園に行くことにしました。
頑張って7時前に家を出たので、駐車場はガラガラで、バーベキュー広場には誰もいません。


水を飲ませると、どちらも譲らず飲みに来ます。
弟の勢いがすごいので、いつも兄が譲ることになります。


服に水を吹き付けている時に動き回るので、顔と足に水がかかってしまいました。
足が汚く見えますねぇ。


とにかく嬉しそうな兄。


弟はパパの足元でお座りしていますが、隙あらば草を食べようとします。


兄がママの膝に座っているのを見たのか、弟はジャンプをしてパパの膝の上に乗りました。ヨーキーはジャンプ力が他の犬より優れているみたいです。

車酔いしないようにご飯を半分しかやっていなかったので、残りを食べさせ、しばらくしてから野原に走りに連れて行きました。


楽しそうに走り回る兄。


舗装道路ではこんなこと、させられませんね。


わざわざ楽しいのを報告しに来ました。
一方、弟は…。


パパが歩きに連れて行こうとすると、両足に力を入れて、必死になって抵抗します。
一匹だけで行くのが嫌なのかしら?


諦めて歩き出しました。
しばらくして戻って来ると…。


いかにも疲れたという風を装って横になります、笑。


時間が経つと、パパの足の間でお座りしています。


ママが売店に行って帰って来るのに気づくと、二匹でお迎えしてくれます。


向かいに家族連れが来て、遊び始めました。
兄は彼らにガンを付けています、笑。


「お座り」と言うと、一応座りましたが、前を見てくれません。


何枚撮ってもダメでしたwww。

弟があまり歩こうとしないので、次はおもちゃを持って行って、弟の好きな「持って来い」をやってみることにしますわ。
ネズミ捕りヨーキーは広場恐怖症が少しあるかな?

前は亀を連れてくる人がいたのですが、今日はニワトリとガチョウを連れている人がいました。意外な動物を飼っている人がいるんですね。
この前よりも涼しく、犬たちのパンティングも少なくてよかったです。
そろそろ人が多くなって来たので帰りましょうか。

途中に卵の売店があったので、買って帰ることにしました。
10個で648円ですって。高いけど、美味しいのかな?
わんこにはあげませんが、卵焼きにでもして食べようかしら。