C.A.ラーマー 『ライルズ山荘の殺人』 ― 2024/12/13
早いもので、もう12月。今年が終わろうとしていますね。
年を取ると、ホント、一年が早く過ぎていきます。
特に12月は健診やら歯医者、眼科に行かなければならなくて忙しいです。
眼科は前の主治医のところに戻りました。
手術をした左目は真ん中が見えないので、正常に見える高眼圧症の右目は、何かあってからでは遅いので、今から眼圧を下げておくといいとのことです。
目薬もミケランよりも効き目の強いキサラタンを点すように言われました。
左目に白内障があるとは言われていたのですが、右目も軽い白内障があると言われました。だから眩しいのかしら。
白内障にならないように、緑内障がわかった三十代からサングラスをするようにしていたのに。
目の老化ですね。悲しいですわ。
色々と検査をしたのに、前の病院よりも治療費が安かったです。
原発性アルドステロン症の方も病状の変化はないので、普通のクリニックに通った方がいいかもしれません。
今後の暮らしのことを考えて、無駄な経費を削るようにしていきたいものです。
オーストラリア・ミステリ。
「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」シリーズの四作目。

<マーダー・ミステリ・ブククラブ>はメンバーが減ったので、新メンバー募集公告を新聞に出した。
初期メンバーは五人。
ブッククラブの主宰者で編集者のアリシア・フィンリーと彼女の妹でウェイトレスでシェフの卵のリネット・フィンリー、ヴィンテージ古着ショップのオーナーのクレア・ハーグリーヴス、シドニー博物館の学芸員のペリー・ゴードン、そして図書館員のミッシー・コーナー。
新しいメンバーは四人。
バルメインの野外上映会で起った事件で出会ったフローことフローレンス・アンダーウッドとロニーことヴェロニカ・ウェステラ。
新聞のメンバー募集にいち早く申し込んで来たサイモン・クリートとメンバーは八人だというのに、しつこく何度も電話を掛けてきて、仲間に入れて欲しいと懇願したブレイク・モロー。
九人のメンバーが集まった初めての読書会に選んだのが、人里離れた山奥の風光明媚な土地に九十年前に建てられた<ライルズ山荘>で、課題書はクリスティの『そして誰もいなくなった』。
山荘は過去にタイムスリップしたような優雅な内装で、改修工事が始まる前にブッククラブが格安で貸しきりで使える。
山荘にはヴェイルという支配人とジョーン・フラナリーという料理長の二人しかいない。
ヴェイルによると、今季はかなり乾燥していて、森林火災の心配があるという。
四十五年前に山火事が起り、山荘の狩猟ツアーの案内人が命を落としたという。
次の日、フラナリーもヴェイルも見当たらない。
何やら嫌な雰囲気だ。
≪支配人室≫でアリシアが見つけたのは、冷たくなったヴェイルだった。
元看護師のロニーによると、ヴェイルは毒殺ではないかという。
元看護師のロニーによると、ヴェイルは毒殺ではないかという。
外部に連絡をしようとしたが、電話回線は切れており、ネットもつながらない。
携帯の電波も届かない。
山を下ることのできる乗り物はブレイクのベンツしかない。
町に行っているというフラナリーはいつまで経っても帰って来ない。
ブッククラブのメンバーたちはブレイクがベンツで救援を要請しに行った後に、山の中腹で火災が起っているのに気づく。
三日目の朝、地下の貯蔵室を見つけたペリーは貯蔵室で亡くなっているフラナリーを見つける。
山荘に十一人いたのに、残るは八人。
二つの殺人と森林火災の恐怖にブッククラブの面々はどう対処するのか。
この本の題名は『When There Were 9』です。
そうです。クリスティの『And Then There Were None』のオマージュなんです。日本語の題名ではわからないですね。
アリシアは想像力のたくましい人で、常に頭のなかは「めまぐるしいパニック映画さながら」だそうです。
例えば車が普通に道路を走っている場面では、アリシアの目には「狂人が歩道に乗り上げて歩行者たちを轢き殺す場面」が見えるそうです。
かなり変わった人ですね。「大丈夫?」と訊きたくなりますwww。
このシリーズは七巻目まで発売されています。
五巻目は「The Widow on the Honeymoon Cruise」です。
四巻目で仲良くなったクレア・ハーグリーヴスとサイモン・クリートは結婚し、グレートバリアリーフを巡る新婚旅行クルーズに参加します。
そのクルーズ中に殺人事件が起こり、船の持ち主のサイモンがアリシアの恋人のリアム・ジャクソン警部補に相談し、マーダー・ミステリ・ブッククラブが乗り出すようです。
「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」シリーズの順番
②『危険な蒸気船オリエント号』
③『野外上映会の殺人』
④『ライルス山荘の殺人』
一年に一回の検査 ― 2024/10/17
秋を思わせるキンモクセイが咲き、いい匂いがしていますね。

旅行の後、ゲロ臭くなった兄ですが、食い意地だけはいつも通りありますww。
兄は少し耳が聞えなくなっているように思います。
人間も犬も老化しています。
わんこたちはこれと言って持病がないのですが、ママはあります(泣)。
原発性アルドステロン症で、一年に一回、CTとホルモン検査をしています。
原発性アルドステロン症を知らない方のために、簡単にどういう病気が説明しますと、腎臓の上にある副腎が出しているアルドステロンというホルモンが過剰に分泌され、高血圧や血液中のカリウムの低下を引き起こす病気です。
副腎は腎臓と同じように二つあり、左右どちらかの副腎がアルドステロンを過剰に分泌しているのなら手術適用になりますが、両方の場合は薬を飲み続けなければなりません。
治療をしないでいると、血圧が上170以上、下100以上などというとんでもない値になり、脳卒中や心不全などの合併症を起こしやすくなります。
血液検査ではアルドステロンとレニン活性を調べました。
この検査では朝食を抜き、30分、ベッドに寝て安静にしてから採血します。
何もせず、ベッドに寝ているのは辛いのですが、もっといやなのがルートを取られることです。
昨年は上手い看護師さんだったのですが、今年は血管の中をグリグリされ、痛くて、後で青丹ができました。
毎回同じところで採血するので、血管が固くなっていて、刺しずらかったそうです。来年の人には絶対に違うところに刺してもらいます。
原発性アルドステロン症の人のアルドステロンとレニン比は200以上あります。
私の原発性アルドステロン症は軽い方で、アルドステロンとレニン比は昨年、297で、今回、493でした。
CTで見た副腎の腫瘍の大きさや形には変りはありませんでした。
昨年まで気にならなかったのですが、今回は検査費用にびっくりしました。
CTと血液検査で9000円ちょっとだったのです。
昨年もそうでしたっけ?医療費、値上がりしました?
薬もジェネリックか新薬かで負担額が変わるということを薬剤師さんが言っていました。
私の飲んでいる原発性アルドステロン症の薬(ミネブロ錠2.5㎎)はジェネリックがなく一錠91.6円で、血圧の薬のアムロジピン錠2.5㎎は10.1円です。
ミネブロ、結構高いですねぇ。
働いている時は気になりませんでしたが、この頃、医療費が気になります。
とにかく、持病はない方がいいのですが、私の場合、なんで副腎に腫瘍ができたのかがわからないので、避けようがありません。
もっと医学が進歩したらわかるのかもしれませんが、私の命が尽きてしまいそうです。
今できることは、少しでも痩せて、血圧を低くすることぐらいですかね。
暑いので出不精していたら、フィンランド旅行で2㎏痩せたのに、2㎏太ってしまいました。
少し涼しくなったので、出来るだけ外に行き、動きます。そして、太りそうなものを少しにし、野菜を多く食べるようにしますわ。
目標、6㎏減。
できるかなぁ…。

「ママ、ぼくが太ったら、おやつをへらすのに、なんでママは太ったのに減らさないのですか」 by 兄わんこ
アララ、怒られてしまいました。
わかりました。ママのおやつも減らします。
「そうして下さい。その代わりにぼくのおやつはマシマシで、お願いします」
ちゃっかりした兄ですww。
麻見和史 『無垢の傷痕 本所署<白と黒>の事件簿』 ― 2024/09/17
朝の九時頃、通りを歩いていると、さっき会ったばかりの柴犬が歩道に横たわって寝ていました。
どうしたのかと思ったら、そばにいた飼い主が、「起きなさい」と一生懸命言っています。暑くて歩くのが嫌になったのかもね。
飼い主さんには悪いけど、かわいい寝姿でしたwww。
さて、懸案事項だった眼科は前の病院に戻ることにしました。
戻れるかなと心配しながら電話をすると、大丈夫でした。
一生ものの病気(緑内障)ですから、病院に行くのが苦痛ではダメですよね。
心安らかに暮らしていけるように、ストレスをできるだけなくすようにしようと思います。病院に行くのもストレスですもの。
そうそう、眼科で視野検査をした後に、視能訓練士さんに「視野検査をするのがとても上手いですね。ひとつも押し間違えがありません」と感心されました。
わたしゲーム感覚で検査をしていますし、何十年もやってますものwww。

「白と黒」って何かと思ったら、大した意味がなかったです。
「白」こと警視庁本所署刑事課の刑事、白石雪乃は元看護師という異色の経歴を持つ。
「黒」こと同じく本所署刑事課の刑事、黒星達成は名前のコンプレックスから超ネガティブ思考の持ち主。
この「白と黒」がコンピになり、事件を捜査し、解決していくという内容です。
シリーズになるとは思いますが、まだ二作目は出ていません。
「星の傷痕」
墨田区江東橋の廃ビルで男性が倒れていると通報がある。この男性は二階から階段を転落して死亡したものと見られた。
遺体にはアスタリスクマークのような傷が三箇所つけられていた。
黒星は雪乃とコンビを組み、「鑑取り班」に所属して捜査を進めことになる。
「美神の傷痕」
墨田区錦糸一丁目で女性の遺体が見つかり、白黒コンビは現場に駆けつける。
被害者は首を絞められた後、薄刃の刃物で胸を傷つけられたようだ。
白黒コンビは被害者の夫で美容外科医の夫に話を聞きに行く。
「罪の傷痕」
大衆食堂に昼飯を食いに行った黒星は近くでアパートを経営している男性から相談を受ける。彼のアパートの男が行方不明だというのだ。
いっしょにアパートに行ってみると、内縁の妻に押し入れの段ボール箱に入っていたという凶器と書き置きを見せられる。
上司の三好班長から白黒コンビで調べるようにと指示される。
「嵐の傷痕」
雪乃は先月から何か個人的な悩みを抱えているようだ。黒星は自分でよければ相談に乗ると言ったが無視されている。
そんな時に交通課の仙道警部補から、東駒形一丁目の路上で起きた轢き逃げ事件を捜査してもらいたいと頼まれる。
被害者の弟が、兄が何かトラブルを抱えていて、それが原因で殺害されたのではないかと言っているというのだ。
白黒コンビ、また三好班長から無茶ぶりされる。
「火焰の傷痕」
本所一丁目、隅田川緑道公園で爆破が起った。白黒コンビはすぐに駆けつける。
二日で解決しろという三好にいいようにこき使われる。
防犯カメラに怪しい男が映っていたので本庁に問い合わせると、その男はかつての爆弾魔だということがわかる。アパートの中を調べ、関係者に聞き込みを行うが…。
黒星君、君はあまりにもネガティブ過ぎるよ。
そんなことではモテませんよ。アラ、セクハラになるかしら。
主に元看護師の雪乃さんの閃きで事件が解決しています。
短編なので、サクサクとお話が進んでいくのが小気味良いです。
軽く、直ぐ読めるミステリをお望みならどうぞ。
病院は疲れる ― 2024/06/20
今週は歯医者、眼科、内分泌科と通院し、もう病院に行くのは嫌だという気持ちになりました。
どの病院も家から30分以内で通えますけど、なんでしょうね、病院には悪い気が漂っているのでしょうかね、疲れます。
コロナ禍で家の近くに変えた眼科は、大学病院から派遣される医師が1~2年毎に変わるので、どうしようかと思い始めました。(今回の三人目の医師が…)
前の主治医のところに戻るか、その病院の常勤医師に変えてもらうか、1~2年毎に変わるのをよしとし我慢するか。
一生病院に通う身としては、気のあう主治医ならいいのですが、そういうのを望むのは無理みたいだし…。
医者に通うのがストレスになってますわ、笑。
ストレスが溜まったら、ワンコです。

歯磨きとブラッシングをした後、兄はソファに居座ろうとします。(ちなみに歯磨き、ブラッシングは毎日です。やらないと犬も歯周病になりますし、毛玉がつきます)
ママがもう部屋に帰ろうよというと、こういう風にソファにへばりつきます。

絶対に動こうとはしません。
この「ナンですか、ぼく、帰りませんよ」という絶対に目を合わせない、この表情が憎たらしい、いいえ、可愛いですww。
この前、このワンコはママのベッドの上で吐きました。
しばらく悪いことをしたと反省していましたが、今はすっかり忘れて、甘えています。
<今週のお届け物>

スウェーデンのtehuset JAVAの紅茶です。
アールグレイローズとルイボス・ルバーブ・クリーム。
この頃、ルイボスティーに凝っているので、飲むのが楽しみです。
世界緑内障週間 ― 2024/03/06

眼科に行って「世界緑内障週間」のポスターがあるのに気づきました。
「世界緑内障週間」は2008年から始まり、3月の上旬の一週間、世界中で様々なイベントや啓蒙活動が行われるのだそうです。
日本では「ライトアップinグリーン運動」が2015年から全国の公共施設や診療所、病院などで行われているようです。
わたしは緑内障患者でありながら、全く知りませんでした。
エレベーターを降りてすぐのところに、グリーンの明かりをつけ、ポスターが展示してあったので気づいたのです。
新潟では下記の施設でライトアップが行われるようです。

2017年のポスターに全国のライトアップの写真が載っていました。

東京の公共施設では、今のところ、鉄鋼ビル(地下フロア)と渋谷セルリアンタワー、渋谷ヒカリエで行うようです。
東京都庁でグリーンライトアップをしているらしいので、見てみたら、アララ、「東京都知事選挙の投票用紙の色にちなんで緑色にライトアップ」しているそうですwww。
緑内障に40歳以上で20人に1人、60歳以上で10人に1人、80歳以上で6人に1人がなっています。
年を取ってから見えないと、転倒しやすくなりますから、目は大事です。
緑内障の怖いところは、見えないところを見える目で補ってしまうところです。
気づいたら、視野が欠けていた、なんてことがありますから、たまに片目で見てみるといいでしょう。
ネットでもチェックできるので、「緑内障チェック」とかで検索してみてください。
(検索が面倒な人は ココ(緑内障セルフチェック)をクリックしてみてね)
<参考>
世界緑内障週間 日本版
World Glaucoma Week 世界版
仕事で頑張る若い女性のお話(文庫本) ― 2024/01/13
原発性アルドステロン症の診察で内分泌科に行ってきました。
年末、食べ過ぎたため、1~2㎏太り、中性脂肪が増えてしまい、主治医がめちゃ怖かったですww。
12月に健康診断をしたのですが、腎臓の機能を表すeGFRの値が若干低く、軽度の腎機能障害があるかもと指摘されていたので、そのことを言うと、今飲んでいる薬でそういうことが起るのだそうです。
薬を減らすとeGFRの値は高くなるけど、それでは血圧が上がってしまうので、仕方ないそうです。
知りませんでしたわ。
原発性アルドステロン症の方で腎臓の機能低下がある方、そういうことだそうですので、ご参考までに。

『ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵』 一色さゆり
桜野優彩は家の都合で高校を卒業してから画材店に就職した。しかし、画材店は半年前に店じまいをしてしまう。絶望感に襲われた優彩は、友人から仕事の誘いはあったが、その仕事は自分には無理なんじゃないか、本当に自分のやりたいことなのか考え始め、袋小路にはまってしまう。
そんな頃、梅村トラベルという見知らぬ旅行会社からアートの旅への招待状が届く。担当者の志比桐子に問い合わせてみると、新しくアートの旅行を企画する予定で、モニターとして参加し、サービスの感想や改善点についてのアンケートに答えるだけで、旅費のほとんどを負担してくれるのだとか。優彩は思い切って参加することにする。
行き先は「現代アートの聖地」、瀬戸内海に浮かぶ直島。
旅の終わりに優彩は桐子から一緒に働らかないかと誘われる。それだけでも驚きなのに、優彩と桐子は優彩が小学校の頃に会ったことがあるというのだ。
優彩は梅村トラベルで働くことにするが、桐子のことは思い出せない。
一方、桐子と巡るアートの旅は、人生に迷う人に寄り添い、前へ進もうと優しく誘ってくれるものだった。
一色さんは原田マハさんとは違った角度からアートを描いています。
この本では、アートは難しく考えることはない、自分自身と向き合うことだと教えてくれます。
アートは優彩に「自分の可能性を削っていたのは、他でもない自分自身」であり、「壁だと思い込んでいた境は、じつは、つぎの世界への入り口かもしれないのだ」と気づかせてくれました。
アートに関する印象に残った言葉をいくつか書いておきます。
「アート鑑賞って、基本的に誰にとっても、ユリイカの連続だと思うんです」
(注:「ユリイカ」とはギリシャ語の『わかった』)
「民藝では、美しいものは特別な人だけが生みだすものではなく、無名の職人の手仕事にも宿っているという考えがある」
「アートは決して、日常とかけ離れたものじゃない」
「アートって、自分の人生を見つめ直すきっかけをくれるから。道に迷ったときに光を照らしてくれる存在」
ちなみに彼女たちがお客様と訪ねた美術館は、直島の地中美術館、京都の河合寅次郎記念館、安曇野の碌山美術館、佐倉のDIC川村美術館です。
私は地中美術館とDIC川村美術館に行ったことがあります。どちらもお勧めです。
実はとても碌山美術館に行きたくなり、電車の時刻表を見たり、松本のホテルを探したりして、旅行日程を作ってしまいました。暖かくなったら、一泊二日の予定で行ってきますわ。
是非桐子たちとアートの旅へ行ってください。
『上毛化学工業メロン課』 奥乃桜子
瓜原はるのは上司、坂上の命を受け、『上毛高分子化学工業株式会社 赤城第二工場』に異動になる。工場は見渡す限り荒れた畑の中にある物置みたいな二つのプレハブ小屋で、入り口に『メロン課』と書いてある。まさかここ?なんとそこは問題社員を集めた「追い出し部屋」だったのだ。しかし、社長賞をとった、はるのの憧れの先輩で天才研究員と言われた南がいるはず。だが、南はパワハラ上司に逆らい左遷され、今や酒浸りだという。彼らは三年以内にメロンを収穫しないと首だと言い渡される。はるのはなんとかしてみんなをやる気にさせ、メロンを栽培しようとするが、前途多難。
なんとも情けない南と何があっても挫けない、前向きなはるのとの対比が面白かったです。パワハラ上司、室谷、最悪。会社の権力争いっていうものは…溜息。
できすぎ感はありますが、お仕事の本としては面白いですよ。
メロンは栽培がとっても難しいんですって。知りませんでした。
メロン農家さん、いつもありがとうございます。もう少し価格が下がれば、もっと食べますけどww。
『わたし定時で帰ります。3 仁義なき賃上げ闘争編』
定時帰りをモットーとする東山結衣は残業をしたがる若い部下、本間に悩まされていた。二週間前に仙台支店が炎上し、それを鎮めるために結衣の婚約者である種田晃太郎と甘露寺勝が仙台に行き、彼らの代わりとして仙台支社から来たのが平のディレクターの本間とサブマネージャの塩野。会社から残業削減指令が出ているにもかかわらず、本間と塩野谷は残業は仙台では当たり前だという。それでは収まらないのが結衣。本間から残業代がないと生活が苦しいという話を聞き、仙台支所の実態を探っていくと、思ってもいなかった事実が発覚する。定時帰りを死守するために、給料アップを目指し、結衣は人事評価制度の改革を提案するが…。
一方、結衣と晃太郎の結婚は仙台支社の炎上が収まらず、棚上げとなる。
はたして晃太郎との結婚はどうなるのか。
いろいろと問題山積のネットヒーローズ株式会社です。といってもこの会社だけの話ではないですよね。
生活残業や創業メンバーと中途採用の扱い、世代間の給与格差などの問題がわかりやすく書かれた作品です。
出世する気になった結衣がどこまでやるのか、楽しみです。
簡単に読める、面白い本ですので、お暇な時にどうぞ手に取ってみてください。
花房観音 『シニカケ日記』 ― 2023/12/15
花房観音さんのことは前の職場の人にお勧めの本を聞いた時に知りました。
試しに読んでみてびっくり。あまり人に勧めるような本ではないなと思いました。
今、男性が女性に勧めたらセクハラになるのかな?
この本はどこかのネットの書評に載っていたので、読んでみました。

花房さんは五十一歳の時に死にかけました。
あまり身体の調子がよくないけど、更年期だと思って放っておいたら、ある日、バスの中で気分が悪くなります。
急いで次のバス亭で降りたら動けなくなり、乗車する客を整理する係の人が救急車を呼んでくれ、無事病院に運ばれました。
心不全だったそうです。
転んでもただでは起きない人で、自分の経験を「51歳緊急入院の乱」と名づけて幻冬舎Plusに連載したのを基に書いたのが、この『シニカケ日記』です。
40歳以降の女性は身体の調子があまりよくなくても、仕事や育児などで忙しく、病院にも行かず、更年期だわなんて思って我慢していますよね。
私も職場の健康診断や首の手術で入院した時に、血圧が高いと言われても、家で測るとそうでもないからと放っておきました。
体調はマジにずっと悪かったです。でも首の手術のせいだと思っていました。
後に原発性アルドステロン症を発見していただき、ありがたかったです。
そのままにしておいたら、心筋梗塞や脳出血などを起こしていたかも…。
何事にも運、不運があるんだなと思います。
みなさん、体調がよくない状態が続いたら、面倒でも病院に行って調べてもらいましょう。不調の原因が見つかるかもしれませんから。
花房さんも言っています。
「「なんかしんどいなぁ」
言うてる場合ちがいますよ。
今すぐ病院行ったほうがいいですよ」
「今、気づいた不調は
きっとずっと前からはじまってる」
私はいつ死んでもいいからとか言っていても、コロリと死ねたらいいのですが、そうでないことが多いです。
「限られた人生。
自分をいじめるのは
もうや~めた」
花房さんが言っているように、やめましょうよ。
救急車で運ばれた時のことやら、入院した時のことなど、参考になることがあると思います。
私は健康だから関係ないわなどと思わないで、いつシニカケるかわかりませんから、その時に冷静に対処できるように、備えておくために、読んでもいい本です。
本を買ってくれと花房さんが言っています。
(私は図書館で借りてしまいましたがwww)
参考になる本ということで、次の本を紹介しているので、ここでも紹介しておきます。
後で私も読んでみようと思います。
村井理子 『更年期障害だと思ってたら重病だった話』 中央公論新社
村井理子 『兄の終い』 CCCメディアハウス
門賀美央子 『死に方がわからない』 双葉社
<今日のわんこ>
弟がにわとりの奥さんと遊びました。

後ろの汚いものは気にしないでください。
奥さんはお高いだけあり、まだ音が出ます。このシリーズ、他のも欲しいのですが、どこのメーカーのかわかりません。

弟の歯をものともせず、とても丈夫です。

こうやってハウスに持っていくのが困ります。
こういう時はおやつ作戦です。
おやつを出す音が聞えると、奥さんを置いて出てきます。

鳥のささみの燻製を置いて、マテをします。

燻製の後はチュール。寒くなり水をあまり飲まないので、チュールで水分補給です。
わんこたちはチュールが大好きです。
なんのアレルギー? ― 2023/11/09

イチョウの木が色づいてきています。
来週からいよいよ寒くなってくるようですね。
今まで暑すぎたので、なんか嬉しくなります、笑。
公園に行くようになってから目が赤くなることに気づき、眼科医にアレルギー性結膜炎だと言われたので、マルチアレルゲン検査をしてもらいました。
ところが、36項目がすべてクラス0、すなわちアレルギーなし。
心配していた犬、猫アレルギーがないのはいいのですが、イネ科植物花粉(五種類)、雑草花粉(五種類)にもアレルギーがないのです。
おかしいわぁ。
公園の草以外に目が赤くなる原因がないのですが。
医師によると、アレルゲンを全部調べているわけではないし、アレルゲンがはっきりとわかる人の方が少ないんですって。
食物アレルギーが一番危ないのだそうです。
私もたまに口の中に水疱らしきものができることがありますから、食物アレルギーもありそうですが、自分で何を食べたのか思い出せないですわ(恥)。
医師はアレルギーの専門医ではないので、新橋にあるアレルギーの専門病院を教えてくれましたが、私の場合、目が赤くなって、たまに痒いのと、鼻が軽くグズグズするぐらいなので、専門医にはまだかからなくていいと思います。
公園に行くときには事前に抗アレルギー薬(ビラノア錠)を飲んでいくといいと言われ、薬を処方してくれました。
目薬のアレジオンと一緒に手元に置いて、適時使用しようと思います。
アレルゲンがわからなくて、なんかスッキリとしませんねぇ。
はっきりとわかっているのは造影剤のアレルギーぐらいです。
これは命に関わるので、何かあった時にわかるようにしておこうと思いますけど。
<今日のもらい物>

緑色のものは何だと思います。「ハヤトウリ」って言うんですって。
この前キウイをいただいた方からもらいました。
家の庭で育てているのだそうです。
ネットで食べ方を調べると、ハヤトウリの皮を剥いて細く切って、唐辛子と一緒にめんつゆにつけおきしてから食べると美味しいんだとか。
早速やってみますわ。
砥上裕將 『7.5グラムの奇跡』 ― 2022/01/05
『僕は、線を描く』でデビューした砥上さんの二作目。
眼科で働く視能訓練士のお仕事本です。
砥上さんの妹さんが視能訓練士だそうです。

野宮恭一は眼科医院で働く視能訓練士。まだ一年目の新米視能訓練士です。
不器用で人見知りなのか人慣れしていなくて、就活では連敗続き。
やっと北見眼科医院で採用されました。
しかし先輩の視能訓練士、広瀬さんに叱られっぱなし(と本人は思っている)。
自分はこんなにも使えない人間なのかと落ち込む毎日。
それでも広瀬さんは怒鳴らず、穏やかに、「私にできないことを、野宮君ができることだってあると思うよ」と言ってくれます。
男性看護師の剛田さんはそんな恭一に「ノミー、元気出せよ!」と声をかけてくれます。
写真が趣味の看護師、丘本さんにはよく荷物持ちにかり出されます、笑。
眼科に来るのは目が見えにくいと訴える小学生、カラコンを使い、角膜に異常がある女性、緑内障のサラリーマンや喫茶店マスターなど様々な患者さんです。
恭一は先輩たち、患者さんたちと真摯に向き合い、やがて一人前の視能訓練士として成長していきます。
何十年と眼科に通っているので、看護師の他に検査をする人がいるのは知っていましたが、彼らのことを「視能訓練士」と呼ぶということは知りませんでした。
(詳しく知りたい方は公益社団法人日本視能訓練士協会のHPをご覧下さい。)
彼らとは視力を測ってもらったり、機械で検査をしてもらう時ぐらいしか関わりを持つことがなく、話したこともありませんでした。
正直に告白します。いつも短時間で終わるので、楽な仕事だなと思っていました。ごめんなさい。
第三話の「夜の虹」では緑内障患者のことが書かれています。
三十代の男性患者はいつになったら良くなるか、毎回来るたびに聞くと書いてありますが、そういう人は多いのかもしれません。
たまに白内障と名前が似ているので間違えている人がいて、未だに手術をすればよくなるんでしょうと言う人もいます。
本にも書いてあるように、緑内障は治らず、目薬や手術で病気の進行を遅らせて、視野を温存していくしかないのです。
前と同じように見えるかもしれませんが、視野の欠損した部分を脳が補って、見えているように思わせているのです。
私はこの患者さんのように三十代前半で緑内障が見つかりました。
コンタクトレンズを購入する前に行かされた眼科で眼圧を測り、眼圧が高かったので視野検査をして判明したのです。
大きなお店で安いレンズを買う時は気をつけてください。併設の眼科では眼圧は測らず、目の中をちょっと見て終わりです。医師に私が緑内障だと言ってもわからなかったです。
私は左目だけが緑内障で真ん中の視野が欠けていています。
片目で見ているのですが、それでも光がまぶしい、つまずきやすい、よく物にぶつかる、階段を降りるのが怖い、物を探せないなど色々とあります。
左目の左隅の視野が少し残っているので、助かることもあります。急に左から人が来たり、自転車や車が来たりしてもわかるからです。
「緑内障気質」のことが書いてありました。
検査の数値を気にする人が多いらしいです。私もそうですが、それが当たり前だと思っていたのですけどね、笑。
視野検査の結果をもらっているのですが、これも「緑内障気質」だと思われているのかしら。
緑内障の喫茶店のマスターの言葉を載せておきます。
緑内障で目薬なんか面倒だと思っている人へ。
「一日も欠かさず、どんなときも目薬を決まった時間に差し続けるのは、難しいことです。でもね、丁寧に生きる価値はあります。正確に目薬を差し続ける価値もあります。人生というのは本質的に手作りです。自分の手と心で作っていくものです」
「自分の光を守ることには価値があります。人生を形作るのは、自分の手と行いです。自分の手で積みあげてきたものは、形は変っても、その手触りは消えていったりはしないんですよ」
私は右目は緑内障にならないとは言われていますが、眼圧が20以上あり高いので目薬を差しています。が、よく忘れます。ダメですねぇwww。
「当たり前のように見えるということは、奇跡のようなものです」
この言葉を胸に、緑内障患者であることに慣れすぎていた自分を再度見直すことにします。
*公益社団法人日本視能訓練士協会のHPに短編小説集『7.5グラムの奇跡』の朗読動画が公開されています。是非聞いてみてください。
ここをクリック。
雪だるまが好きです♡ ― 2021/12/17
左足の巻き爪の手術をしてから三週間。
やっとお風呂に左足を入れても大丈夫になりました。
でも左親指の爪、また巻きそうです。
これ以上どうしようもないので、来週にまたワイヤーをすることになりました。
今日は右足親指の爪の手術です。
今度は両側ではなくて、右側だけです。
右足親指の爪は左よりも巻きがすくなく、上手くいきそうです。
これで長年の悩みから解放されます。よかったわ。
さて、犬たちですが、寒くなったからか、朝なかなか起きません。
特に兄犬が寝ています。お年ですから、仕方ないのでしょうね。
弟はまだまだ遊びが好きです。
カモシカさんが囓りすぎて空気が抜けて音がしなくなったので、今度は雪だるまさんを渡してみると、喜んで咥えています。

音で兄も興味を持ったようです。

取ってみろよと兄に挑んでいますが、兄は弟がなかなか離さないことを知っているので、見ているだけです。

空気が抜けていないので、囓りがいがあるようです。

「ママ、取れるものなら取ってみてよ」と言っています。
取ろうとすると、咥えてどこかに行ってしまいます。

兄のベッドの上にいます。

なかなか離そうとはしないのでほっておきます。
そうするとハウスまで持っていってしまいました。
兄の変な姿をご覧に入れましょう。

兄がお尻だけ出しています。
ハウスに入る前にママが戻って来てしまったので、途中で固まってしまったようです。
これこそ「頭隠して尻隠さず」、笑。
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