水村舟 『県警の守護神 警務部監察課訟務係』2024/03/01

第二回警察小説新人賞受賞作。
第一回でも最終選考に残っていたそうです。


<第一部 H署地域課>
桐島千隼はメダリストでもある、元競輪選手の新人警察官。

ある日、女性の悲鳴が聞えたとの通報があり、千隼と牧島巡査部長はパトカーで出動する。
途中で少年が乗っているオートバイと出会う。
少年はパトカーの行く手を遮るように蛇行運転をはじめ、バランスを崩し、オートバイは倒れ、少年は振り落とされてしまう。
千隼は牧島に止められたが、少年を助けに行くと…。

千隼が気づくと、そこは病院だった。
スマホで事故のことを調べてみると、千隼が向かっていた現場の記事が載っていた。駆けつけた女性警察官が拳銃を一発発砲したというのだ。
防犯カメラに発砲の瞬間が写っていたらしく、動画がネット上に拡散していた。

バイク事故のことを調べると、バイク事故の現場に車が突っ込み、バイクを運転していた少年と、居合わせた警察官が撥ねられ、車は現場から逃走し、少年は搬送先の病院で死亡が確認されたという。

とんでもないことが起る。
千隼が少年の遺族から、事故の責任を問われ、訴訟を起こされたのだ。
千隼は警察署内での勤務を言い渡される。
しかし、いつまで待っても本部の裁判担当は現れない。
千隼が警務部監察課の訟務担当係に電話をしてみると、警察学校の教官だった瀬賀俊秀警部補が電話に出た。
千隼は心身の不調を訴えているので、総務担当に面会させることができないと、副署長に言われたというのだ。
愕然とする千隼。

翌日、瀬賀と荒城巡査長がH署にやって来る。
荒城は裁判官から転職した、弁護士資格を持った警察官で、訴訟のプロだという。
彼の真実よりも勝利を求める強引なやり方に千隼はことごとく反発していくが‥。

<第二部 本部観察課訟務係>
千隼は瀬賀の後任として県警本部観察課訟務係に転属した。
ある日、裁判所から訴状が送られてくる。
訴訟代理人は丸山京子弁護士、訴えられたのは国田リオ巡査。
千隼が事故にあった日に向かっていた現場の事件だ。

瀬賀は勝つためには手段を選ばない。
千隼は不正には手を貸したくない。

調査を進めるうちに、発砲事件は千隼の事故とも関わっていることがわかる。
そして、次々と明らかになっていく、H署の隠蔽行為。
はたして千隼たちは勝てるのか。

民事訴訟というものは、真実でなくても、裁判官に真実だと思われればいいんですね。
「警察官の行為が違法認定された裁判例は、すぐに広まる。悪しき前例になる。こういうことをすると訴えられて負けるのか……と、警察官の行動を萎縮させるタネをひとつふやしてしまうんだ」、「俺たちは、ひとりの警察官を護るのと同時に、警察組織を、ひいては国民を護っている」と荒城が言うのもわかりますが、千隼と同様に頷けないものがあります。
民事訴訟は罪を裁くものではないというのはわかりますけど、それにしてもねぇ。

新人作家さんが書いたものとしては面白かったです。
でも、千隼や瀬賀、青山などの登場人物たちのキャラが今ひとつ、魅力的ではなかったのが惜しいです。
第一回では瀬賀を主人公にしていたらしいのですが、考えなしに突っ走る千隼よりも瀬賀を主人公にした方が、書きようによっては面白いんではないかしら。
ひょっとして、コミカルなミステリを狙っている?
わたしはまっとうな警察小説が好きなので、このままコミカル路線でいくのなら、残念ですが、次は読まないかもしれません。
警察官に対する訴訟を取り上げるという発想は面白いんですけどね。


<今日のわんこ>


お座りして、遊んでくれと訴えているヨーキー。


兄は相変わらずグルグル回って、一人遊びをしています、笑。

読んだ時代小説シリーズ(文庫本)2024/02/29



見かけない花が咲いていました。ロドレイアという花でしょうか?


散歩で写真を撮ろうとすると、横を向く弟ですが、珍しく顔を向けてくれました。
歯がそろっていて、絶対に噛みませんが、手からおやつをやるときは噛まれそうで怖いです。

さて、今回は主人公が思慮分別のある大人の時代小説シリーズです。
主人公が若い女性よりも、酸いも甘いも噛み分けている大人の方がお話としては面白いです。


知野みさき 『相槌 神田職人えにし譚<6>』
「第一話:雪の果て」
縫箔師の咲の妹、雪が大工の小太郎と祝言を挙げる。
その頃、咲は妹が奉公にでるので、餞別にと守り袋を頼まれる。

「第二話:友誼」
瑞光堂に出来上がった匂い袋を届けに行くと、前に住んでいた長屋の住人、お素とお駿に出会う。
駿は大の噂好きで、咲のことを根掘り葉掘り訊こうとする。困った咲に同じ長屋の駕籠舁き典馬が助け舟を出してくれた。しかし、次の日、駿はわざわざ咲の長屋までやって来る。今度は修次に助けられる。
しろとましろの双子のところに幼馴染みの花野がやって来たので、彼らは江戸を案内しているらしい。
咲は孫への江戸土産として孔雀の羽の意匠の守り袋を頼まれる。

「第三話:相槌」
柳川で手習い指南所の師匠のお壱と知り合いになり、彼女から駿が咲の根も葉もない噂話をしていることを知る。
咲の所に親方の三四郎がやって来て、急ぎの注文を引き受けてしまったが、二人の弟子を使えなくなったので、仕事を手伝ってもらえないかと言う。複雑な気持ちではあったが、咲は引き受ける。
同じ頃、咲と修次は吉原の玉屋の秋海に贈る秋海棠の意匠の簪と簪入れを頼まれていた。
意匠に迷った咲は壱に頼んで、秋海に会わせてもらうが…。

ひとつひとつのお話の中に様々な人間模様が描かれており、最後はしあわせな終わり方です。
修次との仲は進みませんが、神鹿(?)らしき花野が言った二人への注文がどんなものか、次が楽しみです。

風野真知雄 『わるじい義剣帖 <二>ふしぎだな』
「第一章:こそこそ医者」
孫の桃子が熱を出した。じいじの愛坂桃太郎は騒ぐが、母親の珠子は慌てもしない。いつも頼む医者の慈庵は箱根に行っており、別の医者を探すと、魚屋が名医を連れてくる。医者は柳の枝を置いて帰っていくが、桃太郎は怪しく思い、医者の後をつける。医者はそば屋の卯右衛門の店子で、向井永大というらしい。桃太郎は卯卯右衛門に向井が本当に医者かどうか確かめる。そして色々な人々に当たっていくと、向井に五両盗まれたと言う話が出てくる。

女絵師お貞を殺した下手人はまだ捕まらない。桃太郎はお貞の錦絵を調べていくうちに途中で絵柄が急に変わっていることに気づく。

「第二章:よみがえった汁粉」
桃子の手を引きながら、以前住んでいた坂本町に行くと、人だかりがある。三十年前に流行っていただるま汁粉が、三十年ぶりに復活したというのだ。なんとまあ、桃太郎の妻の千賀やそば屋の卯右衛門までもが並んでいる。
ところが翌日、友の朝比奈と一緒に食べに行くと、閉店していた。
桃太郎はおきゃあとおぎゃあの二人と卯右衛門に頼まれ、何故閉店したのか調べることになる。

お貞殺しの件では、雨宮からお貞が変な神様を拝んでいたことを聞く。
驚いたことにおぎんがお貞の友だちだったという。

「第三章:子どもの酔っ払い」
桃太郎が山王旅所の裏手の芭蕉堂のわきを通りかかった時、呂律が回っていない、酔っ払いの言葉が聞えて来た。声は子どものものだ。おかしいと思い見てみると、七、八歳くらいの町人の子が、どこかの手代になりきって話している。桃太郎が話しかけると、逃げるように立ち去ってしまった。
翌日、桃子と歩いていると、後ろから酔っ払いの真似をしていた子どもと父親がやって来る。どうやら子どもの名は福助と言うらしい。
それから一刻ほどして、山王旅所の境内で福助を見かける。
武士の子に蹴られた友だちの仕返しをしているようだ。
福助に興味を持った桃太郎は、子を知るには親を見ろ、ということで父親のほうを探ってみることにする。

「第四章:帯切り屋」
桃太郎が妾にしようと思っていた(笑)、おぎんが殺された。
おぎんはお貞の友人で、お貞同様の殺され方をしている。同じ下手人か、と思う桃太郎。
そんな頃、日本橋界隈で帯切り屋が出る。三年前にも出て、七十人ぐらいが切られたという。
雨宮が関わるお貞殺しとおぎん殺し、そして二度目の帯切り屋の下手人が挙らずじまいになりそうだということで、珠子も八丁堀の通りを歩きにくかろうと思った桃太郎は帯切り屋のほうを手伝ってやることにする。

相変わらずの孫の桃子ラブのじいじこと桃太郎です。
なかなか捕まらないお貞とおぎん殺しの下手人ですが、次回に何か動きがありそうです。

和田はつ子 『信長餅 料理人季蔵捕物控』
いつものように日本橋にある季蔵の一善飯屋塩梅屋に北町奉行の烏谷がやって来る。今回の役目は料理番が突然いなくなった稲穂屋敷に夕餉を届けてほしいというものだった。

稲穂屋敷はなんとも不可解な屋敷だ。家名もなく、歴代の物書同心の日誌にはあるが奉行所に集められている資料にない。屋敷の者たちは屋敷から外へは一歩もでてはいない。何人の者たちが主に仕えているのかもわからない。市井の小町娘たちが跡継ぎを産むためにさらわれているという草子が書かれている。主には人の顔がなく、鬼の面をつけているという話も語り継がれている。草子に書かれている鬼の面の主は実は人食い鬼で、人肉を肴に酒を飲むという血まみれの酒池肉林を好む大悪党に書かれているという。

その頃、浅草観音の境内で首と胴体が離れている小柄な男の骸が見つかる。
顔には鬼の能面が被せられていた。
田端は鬼刑骸ではないかと言う。鬼刑骸とは、稲穂屋敷の掟を破った者に科された刑罰である。
季蔵はその骸が行方不明の料理人もものではないかと思う。

そういう時に、廻船問屋長崎屋の主、五平が塩梅屋にやって来る。
彼が大変世話になった酒問屋上千屋の新酒を積んだ樽廻船が難破し、師走始めに入るはずだった新酒を失くしてしまった。上千屋の息子は放蕩者で、呑む打つ買うの生活を続けており、そうこうするうちに主の白右衛門が倒れてしまい、思いあまった娘のお嵯峨が五平を頼ってきた。それで五平は余計な助言をしてしまったという。お嵯峨に、びんずる大黒という神様を見つけ、特効薬を願って授かると、驚くほどの長寿をまっとうした患者がいるという話をしたのだ。
お嵯峨はびんずる大黒のある破れ寺を探し、特効薬を手にいれた。「何かわたしにできるお礼をさせてください」という文を添えると、特効薬と金子に「父親の薬を授け続けるゆえ、娘は得意な料理で使えよ」という文を添えてきた。そしてある日、駕籠がお嵯峨を迎えに来て、お嵯峨が乗った駕籠は稲穂屋敷に入って行ったそうだ。

季蔵は稲穂屋敷に出向く。
季蔵は稲穂屋敷に綿々と続く秘密を暴き、今回の難所を乗り越えることができるのか。

季蔵の思い人、瑠璃とは進展はないのですが、彼女の描く不思議な絵が気になります。
お嵯峨さんのような女性は素敵ですね。
誰もが幸せな人生を歩んでいけるといいのですが。
米麹を使った料理が美味しそうでした。麹って造り酒屋以外のどこで売っているんでしょう?

今野敏 『一夜 隠蔽捜査10』2024/02/27



小田原署に行方不明者届が出る。行方不明者は北上輝記という小説家。
神奈川県警刑事部長・竜崎伸也のところに、わざわざ阿久津重人参事官が報告に来た。
そもそも竜崎は小説なんか読まないし、大きな文学賞を取った著名人かどうか、そんなことは関係ない。
竜崎のスタンスでは、誰であろうが、特異行方不明者であれば、すみやかに捜査するだけだ。
北上のファンである副署長が気づき、署長に報告し、あっという間に署内に広まったらしい。
竜崎は箝口令を引くように指示を出す。
しかし、その後、本部長に呼び出される。
本部長は誘拐かもしれないので特殊班(SIS)を動かそうと思っているという。
著名人というのは面倒なものだと思う竜崎。
マスコミだけではなく、身近にいるファンまでもが騒ぐのだから。

その夜、家に帰った竜崎は電話で呼び出される。
北上が車で連れ去られるところを目撃した者がいて、誘拐らしいというのだ。
捜査本部が発足し、SISの出番となる。

そこに誘拐事件の捜査の手伝いをしたいと、小田原市内に住む梅林賢という小説家がやって来る。
副署長曰く、梅林は北上と同じくらい有名だ。
課長は追返せというが、物好きな竜崎は会ってみることにする。

梅林はミステリを書いているエンタメ作家で、北上は文芸作品を書いているという。
梅林は北上の行方が気になり、出版社の文庫担当で、北上と梅林の両方を担当している赤井という編集者に電話をしたとのこと。
竜崎は警察から赤井に連絡を取ることにして、一応、梅林の携帯番号を聞いておく。

気になった竜崎は警視庁の刑事部長である伊丹に電話をして、北上と梅林のことを聞いてみると、もちろん彼は知っていた。梅林の大ファンだという。
彼に会ったことを言うと、伊丹は俺も会いたかったと言う。
伊丹は、杉並区久我山で起きた殺人事件の捜査で忙しいようだ。

誘拐事件の方は犯人から何も連絡はなく、誘拐の目的も、北上の安否もわからないままだったが、しばらくすると、SNSに北上が誘拐されたという書き込みがある。
その後、犯人を名乗る男から電話で、世間に誘拐のことを公表しろという要求が来る。

なんとも不可解な誘拐事件を、竜崎は梅林の助言を参考にしながら捜査していくが…。

竜崎、面白すぎ。東大を出てるけれど、小説なんか全く読んだことないそうです。
そもそも誰かのファンになったことがないそう。
驚いた本部長が「刑事部長、宇宙人じゃないよね?」なんて訊くんですから、笑。
伊丹刑事部長の方が人間的ですね。意外とわたし、伊丹刑事部長、好きです。
そうそう、奥さんに「他の仕事をやりたいと思ったことがないの?」と訊かれ、「ない」と即答しましたねぇ。
そして、「そもそも俺は、自分が警察官であるという前提で物事を考えている。だから、他の職業のことなど、考えたこともない」なんて。
う~ん、竜崎みたいな夫は、わたしは嫌だぞ。
「おまえは、俺が警察官であることに、何か不満があるのか?」と言われ、「ない」と答えた妻の冴子さん、最高ですwww。

今回、竜崎の家にある問題が起りますが、ここには書きません。
そうそう、大学とは何ぞやと思っている人に、いい言葉が出てきました。
要するに大学は「四年間居場所を与えられ」るところ、「何でも考えられる四年間」なんですね。
題名の『一夜』は小田原の「石垣山一夜城」から取ったようです。
詳しくは本に書いてありますので。

男性ファンの多い、隠蔽捜査シリーズですが、今回は理想の上司である竜崎の活躍が少なかったので、少し物足りなかったです。
『ジェンダー・クライム』とか『彷徨う者たち』のようなガチなものを読んだ後だったから尚そう思ったのかも。

夫とテレビドラマ化したとしたら、竜崎と冴子、どの俳優さんがいいかと話しています。
誰がピッタリでしょうね。

読んだ時代小説(文庫本)2024/02/26

主人公が若い女性の軽く読める時代小説、三冊です。


泉ゆたか 『京の恋だより 眠り医者ぐっすり庵』
茶問屋・千寿園の跡継ぎ娘の藍は、京からきた長海和尚の眠りの悩みを解決したことから、京の宇治にある長海和尚の萬福寺で茶のもてなしの心を学ばせてもらうことになる。
旅先では危ない目に遭うが、なんとか無事に京に辿り着く。
萬福寺で兄の松次郎と長崎で医学を学んでいたという医者の幸四郎と出会う。
長海和尚からしばらくの間、幸四郎を手伝いをするように言われる。
仕事に熱心で困っている人に親切な幸四郎に引かれていく藍だった。

長海和尚、いいこと言ってます。
「皆と一緒に苦労して並ぶから楽しい。延々と並んだ末にようやくありつくからこそ、もっと美味しい。生きるとは押し並べてそんなもんですぞ」
「一日一つの新しいこと」
「何事も、腹八分に奮闘し、残りの二分はただ日々を楽しんで生きるのがよろしい」
「その場を離れること(=旅)で、周りを、つまりは己の目を見直すことができる」

京から江戸に帰らなければならない藍は幸四郎への思いをどうするんでしょう。
今回出てきた「すらあぷん」という猫が可愛らしいです。
どんな猫も人を眠りを誘うものなのでしょうか?

中島久枝 『おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語』
佐菜はおばあさまと二人で味噌屋の角を曲がった奥にある家に住んでいる。
佐菜は日本橋の老舗「三益屋」の娘だったが、佐菜の母が亡くなり、父が後添いをもらったことから、おばあさまとともに室町の別邸に移った。その後、父が亡くなり、三益屋が店を閉じてしまい、ひと月前に神田に越して来たのだ。
自分たちで暮らしを立てなければならなくなったので、おばあさまは手習い所をはじめ、佐菜は内気で客とろくに話も出来なかったが、おかねの煮売り家で働くことになる。佐菜は料理が好きで、手先が器用で、いい目と耳を持っていた。

ある日、おかねに言われて佐菜が作った白和えと大根の葉の炒め物を店で売ることになる。
そうすると、家に来て朝餉に白和えをつくって欲しいという依頼がくる。
食の細い専太郎という子が白和えを気にいったというのだ。
佐菜は専太郎にふさわしい料理を考え、作って食べさせる。
少しずつ佐菜が家に来て料理をしてくれることが広まり、依頼が来るようになる。おかねたちに勧められて、佐菜はおでかけ料理人の看板を出すことにする。

佐菜が心配には無駄な心配と必要な心配があり、自分には無駄な心配が多いが、心配したようなことはなにも起らなかったと言っていますが、その通りですね。
わたしも無駄な心配が多かったですww。
おばあさまが「家の味というのはね、自分たちがどこから来たのかってことの証ですよ。その人の心棒です」って言っていますが、そういうものなのでしょうかね。
故郷の味ってわたしにあるかしらと思ってしまいました。

蛸飯とか筍料理が美味しそうです。
江戸時代にも出張料理人がいたのでしょうか?
一度でもいいから頼んでみたいですけど、なにしろ汚い家なので、できませんわねぇ(恥)。

平谷美樹 『貸し物屋お庸謎解き帖 髪結いの亭主』
貸し物屋湊屋の両国出店の店主、お庸が貸し物の蔭に隠れた謎に挑むシリーズ。
今回の貸し物は、髪結いの道具を入れる台箱、割れた鼈甲の櫛、石斑魚(うぐい)釣り用の六尺くらいの竿と道具一式、ボロボロの拍子木、大火鉢と夜具。
お庸は十八になり、この頃大人びてきていて、前のようなヤンチャはしなくなりました。湊屋本店主の清五郎への思いも封印しちゃうみたい。
普通の女の子になっちゃうようです。なんだかつまらないですね。

そういえば、侍以外の若い男性が主人公の時代小説ってあるかしら?
わたしはあまり読んでいないみたいです。


<今日の美味しいもの>


久しぶりのスコーンです。
これは固いスコーンで、朝ごはんにOIKOSヨーグルトを付けて食べました。
カップのヨーグルトで無糖ってあまり売っていないですね。

中山七里 『彷徨う者たち』2024/02/24

護られなかった者たちへ』、『境界線』に続く、宮城県警シリーズの第三弾。


2018年8月15日。
宮城県本吉郡南三陸町歌津吉野沢の仮設住宅で他殺死体が見つかる。
発見場所は出入り口がすべて施錠されていた。
密室殺人なのか?
被害者は町役場の仮設住民の担当者、掛川勇児。
吉野沢の住民は災害公営住宅への移転が進み、仮設住宅には三世帯しか残っていない。
宮城県警の笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は、掛川と仮設住民との間に何かトラブルがあったのではないかと考え、捜査を始める。

蓮田は仮設住宅で幼馴染みの四人組の一人、大原知歌と遭遇する。
かつて蓮田と知歌、祝井貢、森見沙羅は腹違い四兄弟と言われるほど、仲がよかった。
しかし、彼らが高校三年の時に、蓮田の地方紙の記者である父親が、祝井建設を経営している貢の父親と呉竹県議会議員の収賄疑惑をスクープし、貢の父親と呉竹は逮捕された。
その後、呉竹の後釜になったのが沙羅の父親の森見善之助だった。
高校卒業後、蓮田は生まれ故郷の南三陸町から仙台市に引越しており、震災の被害は受けなかった。
蓮田は貢に負い目がある上に、震災で自分が家族も財産も何一つ失わなかったことに後ろめたさを感じ、家族を失った彼らと連絡を取れないでいた。
知歌は現在、NPO法人<友&愛>でケアマネージャーをしており、驚いたことに、知歌と貢は付き合っていたはずなのに、貢は沙羅と結婚したという。

捜査は難航する。
笘篠に二課に連れられていった蓮田は、仮設住宅が建っている高台は国が保証する一等地であるため、再開発が公になる前から、公共工事に関わる県議会議員と震災復興の公共工事に関わる地元建設業者の間で贈収賄が行われることがあるので、特定の何人かに注目しているということを聞く。
掛川が殺されたのは、再開発がらみなのか?

地元で大規模な工事を扱える業者といえば祝井建設。
そして、森見県議会議員と貢は義父と婿の関係。
蓮田は貢に会いに行く。

東日本大震災の7年後のお話。
辛い話しになると思ったので、なかなか読み進めていくことができませんでした。

今回の主人公、蓮田は被災者に対して負い目を感じながら生きているため、捜査中に家族のことを聞かれるたびに自分を卑下します。
それだけではなく、今回は友情と警察官としての職務の間で揺らぎます。
そんな蓮田は警察官として失格です。
しかし、そこはベテランの笘篠がわかっていて、そんな蓮田を見守りつつ、ここぞという時に、彼に警察官としての職務を全うするように迫ります。
本心を言うと、もっと笘篠さんに活躍してもらいたかったですわ。

貢とのことは仕方のなかったことだと思います。
その当時、貢が蓮田のことを許せないというのはわかります。
でも、貢は自分の父親のことをどう思っていたのでしょう。
会社の従業員を護るためには、たとえ犯罪だとわかっていても、バレなきゃやってもいいと思っていたのでしょうか。
貢のそういうところが甘いと思います。

被災地の復興に関して、わたしはよく知らないので、何も言えませんが、ただ被災者たちの気持ちに添った復興をしてほしいです。
復興に関して、こう中山さんは書いています。

「新しいものが生まれる蔭にはいつも破壊と消滅がある。そして大抵の者は消え去るものを歯牙にもかけない。(中略)国の方針だろうと大義名分であろうと、美名の下にささやかな願いが駆逐されていいとは思えない。ささやかな願いすら聞き届けられずに何が復興かとも思う」

宮城県警シリーズはこれで完結だそうですが、残念ながら前作に比べると少し物足りなかったです。
蓮田にそれほど感情移入できませんでしたし、ラストが今ひとつで感動できなかったのです。
まあ、震災後の復興の問題点がわかっただけでもいいとしますわ。
三部作だそうですので、是非『護られなかった者たちへ』から読んでみてください。


<今日のわんこ>


晴れたので、みんなでお散歩に行けました。
ママが花の写真を撮っていてみんなより遅れると、弟は何回も座り込んでママを待ちました。


河津桜(?)っぽい花が咲いています。


クリスマスローズも満開に近い咲きっぷりです。


梅はもうそろそろ終わりでしょうか。
明日は雨らしいので、わんこたちと家でまったりと過ごしましょうかね。

リン・メッシーナ 『公爵さま、それは誤解です』2024/02/23

公爵さま、いい質問です』に続く、「行き遅れ令嬢の事件簿」シリーズの三巻目。


ベアトリス・ハイドクレアは、偽りの恋人デイヴィスの葬儀に行って、彼の父親に顔を殴られたと嘘を言い、顔の傷のことを誤魔化した。
そのせいで、三週間も部屋に閉じこもっていなくてはならなかった。
なにしろ叔母が彼女の突拍子もない言動を恐れ、できるだけ長く人前に出さないでおこうと決心したのだ。
その一方では、今までベアトリスのことを見下していた従妹のフローラが、ベアトリスを見直し、味方になった。

そんなある日、フローラが部屋にやって来て、叔母に気づかれないうちに居間に行くようにと言う。
まさか、公爵が、と思ったが、居間には五ヶ月前に湖水地方でハウスパーティを開いたスケフィントン侯爵夫婦の息子、アンドリューがいた。
彼はベアトリスにミス・オトレーと婚約したと告げた後に、殺人事件の調査をしてほしいと頼む。
オトレーの部下で、オトレー夫人と関係があったウィルソンが、彼女のベッドの上で突然もがき苦しんで亡くなったというのだ。
止めればいいのに、引きこもることに飽き飽きしていたベアトリスは殺人事件の調査を引き受けてしまう。

まず初めは現場検証ということで、アンドリューに連れられ、タウンハウスへ向かう。
一番怪しいのはオトレー夫人だが、彼女は自宅で殺人を犯すほどバカではないだろう。
じっくり死体を見ながら、毒殺ではないかと思ったベアトリスは読んだ本を総動員し、毒物を明らかにしようとする。
それにしても毒物は何に入っていたのか?

その夜、ベアトリスはペンバートン家の舞踏会に出席する。
そこではケスグレイブ公爵ダミアン・マトロックが、最高級のダイヤモンドとも言うべき高貴な家柄のレディ・ヴィクトリアとワルツを踊っていた。
公爵は彼女と結婚するのか。
彼らを見ながら、心に痛みを感じるベアトリス。
彼はベアトリスといることを楽しんではいたけれど、女性としてまったく意識していないとわかってはいたけれど、でも…。

失意のどん底にいたベアトリスはレディ・アバクロンビーに捕まってしまう。
彼女はシーズンが終わるまでにベアトリスの結婚相手を見つけると言い出す。
そこになんと、公爵が…。

公爵と話しているうちにベアトリスはウィルソンが持っていた煙草入れのことを思い出す。
叔父の誕生日を持ち出し、公爵からたばこ屋を聞き出す。

次の日、ベアトリスはメイドの格好をして店に行き、店主から煙草入れに入っていたたばこを買った客の名前を聞きだそうとしていると、またしても公爵が現れる。

こうなれば、殺人事件はほっといて、公爵とベアトリスの二人がどうなるのかということに感心が向きますわよね、笑。
どこまでじらされるのか、お手並み拝見www。

わたしはここら辺で、どうでもよくなり、読むのを止めようかとも思いましたが、頑張りました。
お話はミステリではなくロマンスになりましたがね。

次はベアトリスの母親と友だちだったレディ・アバクロンビーに頼まれ、ベアトリスの両親のボート事故を調査するようです。
昔のイギリス貴族の生活に興味があり、ロマンスものがお好きな方向けのお話です。

天童荒太 『ジェンダー・クライム』2024/02/21

「ジェンダー・クライム」とは「性にまつわる犯罪」。


裸で、両手を後ろに回され、両手首にガムテープを巻かれた状態で、道路から一メートル下の草地に、うつ伏せで横たわった中年男性の遺体が見つかる。
八王子南署に捜査本部が設置される。

八王子南署刑事課強行犯係の捜査員、鞍岡は本庁捜査一課の志波倫吏と組むことになるが、志波は初の捜査会議には出ず、立川大学の法医学教室にいた。
彼はレイプの可能性を指摘し、教授の磯永に調べてもらうと、遺体の肛門に擦過傷らしき痕があり、体内から小さなポリ袋が発見された。
その中には「目には目を」と書いた紙が入っていた。

まもなく遺体は佐東正隆、五十四歳のものと判明する。
佐東の息子の進人は準強制性交、つまり集団レイプの加害者だった。
三年前、十九歳だった進人を含めて四人が被害者の飲み物にレイプドラッグを入れ、犯行におよんだ。
四人のうち、余根田と楠元が暴行し、佐東と芳川は未遂だと否定していたという。
佐東は見張り役で、レイプドラッグを入れたと言われている。
全員が実行犯として検察に送られたが、起訴は見送られた。

怨恨のせんで調べることになるが、なぜ三年も経ってからなのか。
なぜ直接犯行に関わった奴らじゃないのか。
疑問は多い。

準強制性交の加害者たちと佐東進人の居所を突きとめ、話を聞き、被害女性と、その周辺の聞き込みをすることになる。

警察小説ではありますが、謝辞を読むと、天童さんがこのお話に込めた思いが明確にわかります。
この本は「ジェンダー」について書かれた、「ジェンダー」について考えるきっかけになる本です。
是非多くの人に読んでもらいたいと思います。

わたしが仕事に就いた頃は「ジェンダー」などという言葉はなく、職場では当たり前のようにお茶くみをやらされていました。
今でも覚えているのが、上司に「○○さんはお茶を入れてくれれば、何もしなくていいよ」とニコニコしながら言われたことです。
初めは冗談かと思いましたが、真面目にそう思っていたのです。
ちなみに仕事は男女差のない専門職でしたけどね。
何十年か経って、駅でばったり会った時に、彼はわたしを見て、実に嬉しそうな顔をしました。
アラ、わたしあの言葉を聞いてから彼につっけんどんな態度を取っていたはずですけど、笑。

本の中に、ある女性が<わたしの主人はわたしだから、夫のことを「主人」とは呼ばないことにした>というエピソードがありますが、わたしは昔に読んだ本の中に同じようなことが書いてあり、なるほどと思ったので、配偶者に「主人」とか「旦那」は使いません。

天童さんはこう書いています。

「そうした対等でない関係を裏に秘めた言葉を、無意識に使う(暗に求められている)文化が、女性や子どもが被害を受ける犯罪やハラスメントを生む要因の一つになっている…と言われても、多くの人は戸惑うばかりだろう。
 だが、言葉は、人の暮らしや社会の在り方を、縛ったり、ある方向へ導いたりする力がある。ささやかでも、呼び方一つの影響は小さくない。
 そんなことを鬱々と考えている日々のあいだにも、女性が被害に遭う事件が次々と起っていた。しかも、マスコミや一部の政治家・文化人は、加害者ではなく、むしろ被害者を責めるという、信じられないような不条理な事態も生じていた」

ジェンダー・ギャップはわたしの頃よりも少しずつよくなっていると思いたい。
でも、「ジェンダー・ギャップ・レポート2023」で日本は146ヶ国中125位です。
男女平等を阻む社会的、文化的なものがまだ根強く残っているのでしょうね。
わたし自身のジェンダー・バイアスとの戦いも続きますww。

ジェンダーなどと聞くと、拒否反応を持つ人がいるかもしれません。
性暴力は「魂の殺人」と言われており、書かれている被害者の痛ましさに目を覆いたくなるかもしれまん。
それでも、警察小説としてもいい線行っていると思いますので、一読の価値はあります。

わたしは主人公の鞍岡と志波のペアや、ここには紹介しませんでしたが、生活安全課の依田課長と館花未宇巡査のその後を読みたいです。
最後は何とかうまくおさまりましたが、根本的なことは何も解決していませんし、彼らのキャラが好きなんです。
天童さんはミステリ作家ではないので、これが最初で最後になる可能性が強いですけどね。

わたしの今年のベストになりそうな本です。
そうそう、天童さんが影響を受け、この本を書くきっかけになったらしいレベッカ・ソルニットの『説教したがる男たち』も読んでみたいと思いました。

加納朋子 『1(One)』2024/02/19

<駒子>シリーズ、『ななつのこ』『魔法飛行』、『スペース』に続く四作目。
二十年ぶりの新作ということです。


「ゼロ」
ゼロはレイちゃんのわんこ。
彼女が大学生になった春に一家に迎え入れられた。
大学生になってレイちゃんはパン屋でアルバイトを始める。
ところが、そのバイト先にストーカー男が現れる。
ゼロは知っていた。そのストーカー男はゼロたちのお散歩の時に跡を付けていた奴だと。
ゼロはレイちゃんのために一肌脱ぐ。

「1(One)前編」
ぼくはぼくだけの犬が欲しかった。
小学校一年生の夏に山の多い町に引越した。
隣の家が白い大型犬、シロを飼っていた。
シロはケンちゃんの犬で、生後六ヶ月ぐらいの時に彼の祖父が山で拾ってきたという。ぼくはケンちゃんと一緒にシロの面倒をみる。
シロは散歩に行くと山の方へ行きたがる。
たぶんいっしょに暮らしていた黒犬に会いたいのだ。
ある日の夜、黒犬がシロを迎えに来る。

「1(One)中編」
わが家に犬と赤ちゃんがやって来た。
楽しいわが家だが、実は妻はあることを画策し、行動にうつしていた。
しかし、洞察力のある夫はそれに気づき、止める。
だが、因果応報。

「1(One)後編」
ワンはわが家の犬。世界一有能で忠実な愛犬。
「一(ワン)」とは、無限大の可能性を秘めた数字。
彼は幼い家族のために戦う。

どこが<駒子>シリーズなんだろうと思って読んでいたら、あるところでポンと謎が解けました。
この本は犬好きの人、特にYAや小学生におすすめです。
前の本を読んでいなくても大丈夫ですよ。

犬といえば、四国犬が次々に人を噛んだというニュースがありましたね。
はっきり言って、犬ではなく、飼い主が悪いです。
コロナ禍にペットを飼う人が増えたといいますが、マナーはどうでしょう?

どこの道にも犬のうんちが落ちています。
リードをつけずに犬と歩いている飼い主がいます。
兄犬は住宅街の道でリードをつけていない犬に二回、追いかけられましたが、それを見ていた飼い主は謝罪もしませんでした。
家の近くを犬たちと散歩しているときに、三匹の大型犬に吠えられ、襲いかかられそうになり、怖かったです。
大型犬を連れていたのは小柄な女性が二人で、一生懸命に犬たちをなだめようとしていましたが、なにしろ犬の力が強いので、抑えるのが大変そうでした。
もし持っているリードが外れたら、その犬たちはわたしとわんこに襲いかかって来たでしょう。とにかくすぐにわんこを抱えて逃げましたよ。
それから時間をずらすようにしましたが、何故か会ってしまいます。
それ以来、その犬たちがいないかよく確かめ、道を選んで散歩をしています。
この頃、会わなくなったのでホッとしています。
大型犬を飼おうと思う人はよく考えてください。
犬の力って思った以上に強いんです。あなたは犬を抑えられますか?
うちの三キロの犬だって、力いっぱいに止めないとダメな時がたまにですがあります。そういう時にママの重い体重が役立ちますけどね、笑。

そうそう、マンションの植栽のところで猫の餌付けをしている人がいるので、止めて欲しいという回覧板が来ていました。
うちの庭をどこかの猫がおトイレにしているみたいで、した後の糞は持って帰って欲しいですわ。
マンションと言えば、エレベーターの中に動物(だよね?)の糞があったことがあるそうです。

まあ、マナー違反は次々と出てきますね。
犬を飼っているわたしでさえ、これぐらいあるのですから、ペットを飼っていない方はもっと頭に来たことがあるでしょう。

これからもご迷惑をおかけしないようにしますから、よろしくお願いいたします。


「おねがいします、ワン」ペコリン。

これからペットを飼いたい人へ、本の中にあった言葉を載せておきます。

「わかっているかい?犬だけじゃない。生き物を飼うということは、命に責任を持つということだ。それは決して、いいことや楽しいことばかりじゃない。面倒くさいこと、思うようにいかないこと、不便なこと、がっかりすることもたくさんある。犬のために、別の楽しいことやしたいことを諦めたりね。ちゃんと飼おうとすればお金だってたくさん必要になる。その分、我慢しなきゃならないことだって出てくる」

一応ミステリの中に入れておきましたが、ミステリというよりも、家族とわんこの絆を感じさせられる、心暖まるお話です。
『ななつのこ』から読み直したくなりました。

所沢航空記念公園に行く♫2024/02/18

地図を見ていると、所沢の方に航空記念公園があり、犬も連れて行っていいようなので、行ってみました。


東駐車場に車を止め、わんこを連れて歩いていくと、階段があります。


何故か兄が階段の上でお座りをしました。いつもは写真を撮ろうとすると、そっぽを向くのにね。


右側に誰でも使えるドッグランがあります。
まだ早かったので、それほど犬がいません。
中型・大型犬用と小型犬用の二つあります。


左側は小噴水。冬なのでまだ使わないのでしょうか?

急に水が出る音がしたので、振り返って見てみると、カラスが水飲み場にいました。
カラスが蛇口を開けたのです。頭のいいカラスです。
蛇口を閉めてくれるといいのですが、そこまではしないでいなくなったようです。


時計塔。
公園にはランニングコースがあり、普通の道と分れていて、膝にいいように道にクッションがきいているような感じがしました。
(後で調べてみると、アスファルトの上に膝への負担が軽減される赤い特殊舗装がカーベット状に施されているそうです)


時計塔の左側に健康器具があり、レンガ色の服を着たおじいさん(右の人)が使っていました。
小高い丘みたいな場所なので、シートを持っていって座るのもよさそうです。
下に降りていくと、右に梅園があります。


満開を過ぎてしまったという感じです。


子どもがいい匂いがするとか言っていましたが、ママは花粉のせいか鼻が詰まっていて、匂いがしませんでした、笑。


左には遊具があり、子どもが遊べます。


梅園のところをグルッと回ると、花の丘に着きます。


菜の花とかラベンダーとか何種類かの花が咲くようですが、まだ花は咲いていませんでした。


わんこたちにおやつを見せると、こっちを向いてくれました。


楽しそう。


兄はおやつ欲しさに言わなくてもお座りをします。


これはラベンダー。そのうち花が咲いて、いい匂いがするのでしょうね。


広々とした野原が続きます。
この公園は手入れがいいみたいで、芝生がきれいそうです。


食いしん坊の兄はママがおやつをくれないかと見ています。


航空発祥記念館があります(飛行機の後ろの白い建物付近)。
この飛行機はC-46A輸送機(天馬)で、航空公園駅東口駅前広場にはYS-11(戦後初の国産旅客機)が展示されているそうです。


ちょうど小学校駅伝大会だかなんだかがあるそうで、子どもと保護者の人たちでゴチャゴチャしていて近づけませんでした。


日が出てきて暑くなってきたので、お水を飲ませようとすると、弟が早く飲ませろとチンチンをし、兄はお座りをして待ちます。


仲良く(?)一緒に水を飲もうとします。
二匹で飲むほど大きい飲み口ではないのですけど。


「ママ、お水が美味しいです」by 兄犬


帰りにドッグランの横を通ったのですが、10時頃になると混み合うみたいです。
大型犬はドッグラン中を走り回って遊んでいますが、小型犬はドッグランの真ん中にはいなくて、端っこにいます。何をしているんだか、笑。

お天気もよく、50㏊以上もあるからか、ゆったりとした雰囲気の公園で、わんこたちも気にいったみたいです。
また来ようね。

読んだ文庫本&漫画2024/02/17



<読んだ文庫本>
中山裕次郎 『外科医、島へ 泣くな研修医6』
三十一歳になった雨野隆治は医者になってもうすぐ七年になる、駆け出し外科医。
四月から半年間の予定で神仙島へ派遣されることになる。
神仙診療所には医師は所長の瀬戸山と雨野の二人、看護師は半田志真と繁田秀子の二人がいる。
島では今までとは違い、あらゆる病気を診なければならず、技量のなさを思い知らされる毎日だが、雨野は瀬戸山や志真たちの助けを借り、なんとかやっていく。
三十年以上もこの診療所で働いている瀬戸山。
彼が人生をかけて築いてきた医療体制と守ってきた島民の命、そして、諦めてきたいくつもの命がある。
あらゆる診療科の、あらゆる疾患を診て、全ての責任を負う瀬戸山の姿は、雨野には本当の医者の姿に思えた。
雨野は瀬戸山みたいな医者になりたいと思う。

人として、医者として、一回り大きくなった雨野くんです。
Dr.コトーを思い出しますが、雨野くんは島に残らず帰ってしまったのが残念でした。

喜多みどり 『弁当屋さんのおもてなし 巡り逢う北の大地と爽やか子メロン』
第一話 氷雪の下の幸を揚げる
札幌の弁当屋くま弁を夫婦で経営するユウと千春は、一泊二日でサロマ湖畔へ旅行に行く。宿泊した民宿はくま弁のお客だった華田将平が働くところだ。
宿で食事をしていると、将平が一人の女の子のことを気にしている様子がうかがえた。彼女は食事にあまり手をつけていないのだ。
次の日、将平と待ち合わせをしていたのに、将平が現れない。
将平はユウたちに食べさせる昼食の下見に出かけたらしいが…。

第二話 夕張小旅行とテッカメロン弁当
ドラマやバラエティで人気の有名人になった黒川茜がくま弁に現れる。一人の女性に後を付けられているという。その女性がくま弁の中にまで入ってきて、茜を探しているようだ。千春が声をかけると、店を出て行った。彼女は夕張市で開催されている映画祭のフライヤーを落としていく。
彼女のことに見覚えがあるような気がするという茜は、実際に夕張に行ってみると言い出す。
千春は明日はくま弁が休みの日なので、業務用バンで夕張まで行くことを提案する。

第三話 イカタコパーティーセット
お土産のイカとタコがあるので、ユウたちは休日に気心知れた友人たちを招いて食事会を開く。どんな料理がいいか訊くが、なかなか意見が合わない。ユウはあきれて厨房へ行ってしまう。
いつもユウに料理を作らせていると気づいたみんなはそれぞれタコとイカを使った料理を作ることにする。

第四話 冬の怪談と北海道巡り弁当
くま弁の近くのパティスリー・ミツで幽霊が出たという噂が…。
幽霊と間違えられたのはパティスリー・ミツのファンの梨之木という女性だった。
彼女は旅行に行けないので、道内で小旅行をした気分になれるお弁当を作って欲しいとユウに頼む。
ユウが作った弁当は…。

このシリーズは時が行ったり来たりします。
今回はユウと千春が籍をいれて数ヶ月の新婚の時のお話です。
お弁当で美味しいと思ったことはあまりありませんが、くま弁のなら食べてみたいです。
財政破綻した頃の夕張に行ったことがありますが、ゴーストタウンみたいでした。今はどうなんでしょう。メロンの食べ放題があるようですね。食べたいわぁ。

<読んだまんが>
大島弓子 『サバの秋の夜長』&『サバの夏が来た』
なんと猫が人間の姿で同じ大きさをしています。猫だけではなく、ノミやカラスなどの動物がみな人間の姿です。面白いですねぇ。
でも、このスタイルは続けず、猫は猫になりましたね。

漫画マキヒロチ 原案まろ(おひとりさま。)『おひとりさまホテル 1~3』
わたし、ホテルが大好きです。いろいろなホテルに泊まりに行きたいのですが、この頃ものすごく高くなっています。インバウンドのせいですね。
海外の旅行者価格と国内の旅行者価格の二つにしてくださいませんかね。
続々と新しいホテルができているようで、この漫画に出てくるホテルにいつか泊まりに行きたいと思っています。