「グッド・ドクター 名医の条件 シーズン1&2」を観る2021/10/21

「BOSCH/ボッシュ」を最後まで観てしまったので、次は何を見ようかと探していたら、「グッド・ドクター」がよさそうでした。
もともとは韓国ドラマだったのをリメイクしたようです。
見出すと止らなくなりました。
「ドクターX」が評判ですが、ドラマ的にはこちらの方が上質です。


主人公のショーン・マーフィーは自閉症でサヴァン症候群。
映画「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じたレイモンドを思い出していただくとわかりやすいかもしれません。

そうそう主演のフレディ・ハイモアは観たことがありました。「チャーリーとチョコレート工場」や「奇跡のシンフォニー」などに出ていたのですね。立派になって…。親戚のおばちゃんの気分です、笑。

ショーンは幼い頃、彼の障害を理解しない両親に育てられます。父親は暴力を振るう人で、ある日ショーンのことで激怒した彼はショーンのペットのウサギを壁に投げつけ殺します。この時にウサギを診てもらったのがアーロン・グラスマン医師でした。
ショーンの唯一の理解者であった弟のスティーブは家を出て二人で暮らそうと言い、二人は廃バスで生活を始めます。しかし、スティーブは停めてあった電車の上で遊んでいて、落下して亡くなってしまいます。
この後家へは帰らず、14歳からグラスマンに育てられたようです(はっきりとはわかりませんが、里親もいたような…)。
グラスマンはショーンに対して過保護気味で性格的に頑固で意固地。
娘とのことや後に病気になった時にも自分の弱みを見せたくないのか、子どもじみた行動をとっています。困ったおじいちゃんです、笑。

ショーンは人とのコミュニケーションに難がありますが、高い空間認識能力と記憶力を持っており、グラスマンの助けにより医大を卒業し、外科医を目指しています。
サンノゼ聖ボナベントゥラ病院の院長であるグラスマンは周囲の反対を押し切り、ショーンを研修医として採用しますが、自閉症故、ショーンをチームに入れることに反対する医師もいます。
その一人が研修医の指導医ニール・メレンデスです。
初めはショーンに対して否定的意見を持っていましたが、彼の的確な診察や誰もが思いつかないような手術技法の提案などでだんだんとショーンを受け入れていくようになります。優秀な外科医ですが、自信家で傲慢、研修医が楯突くと高圧的になり、パワハラ気味。
途中からメレンデスのライバルでER担当の外科医オードリー・リムが登場します。研修医時代からメレンデスは彼女をライバル視していたようですが、彼女は全く相手にしていなかったようです。リムは台北出身で、なにやら父親との間に葛藤がありそうです。途中からメレンデスとの関係が変ります。
この二人の上司がマーカス・アンドリュース外科部長。
妻も医師のようで、子どもをそろそろ作ろうかと思ったのですが…。
彼はグラスマンの後釜の院長職を狙っています。ショーンに対しては理解を見せています。

ショーンの同僚研修医にはコミュニケーション能力が抜群で、ショーンの一番の理解者クレア・ブラウンと彼女のセフレ、ジャレッド・カルーがいます。
シーズン2からは自己中のモーガン・レズニックと元警察官のアレックス・パクが登場します。
このドラマはショーンの成長だけではなく、この研修医たちの成長も描かれています。
みんなそれぞれに家庭的な問題があり、それらをどう乗り越えていくのかも見所のひとつです。

ショーンの唯一の友だちがリア・ディラーロ。
彼の隣の部屋に住んでいる女性で、電池を借りに来たことから友だちになります。
一時故郷に帰るのですが、また戻って来て、ショーンとルームメイトの関係になります。

(ちょっとネタバレ)
シーズン2では新しく外科部長になったスチィーヴ・ハンとショーンが争います。ハンはショーンのコミュニケーション能力の低さを重要視し、彼をチームから外し、病理の方へ行かせようとします。
果たして外科医になりたいというショーンの思いは受け入れられるのでしょうか。
そしてショーンには気になる女性がいるようです。誰でしょうね。

様々な病気を持つ患者が現れ、病気がよくわからないこともありますが、そんなことは気にせずに観てください。
医師たち同様患者たちにもそれぞれの物語があります。
お勧めの医療ドラマです。

シーズン3はAmazon Prime Videoで無料で観られないので、どうしようか考え中です。
意外と聞きやすい英語なので、DVDを買って観ようかしら…。

マイクル・コナリー 『訣別』2021/10/19

ハリー・ボッシュ・シリーズの19作目。
ボッシュは66歳かな?
ロス市警と示談が成立したようです。
娘のマディは大学2年生になり、寮を出てシェアルームで暮らしており、これがボッシュの心配の種です。


ボッシュは私立探偵もやりつつロス北郊のサンフェルナンド市警察で無給の嘱託刑事として勤務しています。

ある日、元ロス市警の副本部長で、今はトライデント・セキュリティ社の重役をしているクライトンから呼び出されます。会社の顧客で大富豪であるホイットニー・ヴァンスがボッシュと話したがっているというのです。
会いに行ってみると、ヴァンスはボッシュに人捜しを依頼します。
彼が南カリフォルニア大学に入った1949年に出逢ったメキシコ人女性が産んだかもしれない子どもを探して欲しいというのです。
ヴァンスはその女性が妊娠したことを知っていましたが、父親が人をやって子どもを産まぬように説得させ、メキシコへ送り届けようとしたらしく、その時以来彼女とは会っていないし、行方も知らないと言うのです。
ヴァンスには知られている跡継ぎはいません。しかし合法的な跡継ぎの存在が知られると、命が危険にさらされかねません。
そのためボッシュは秘密裏に調査を行うことになります。

一方、サンフェルナンド市警察でボッシュは連続婦女暴行事件<網戸切り>を、第一言語がスペイン語である対人犯罪捜査員のベラ・ルルデスと共に捜査しています。

ボッシュも年を取ったのか、ちょっとしたミスを繰り返しています。
コピーした後は原稿を忘れていないか再度チェックしましょうね、笑。(私もよく忘れます)
ドローンって今後色々と活用されそうです(されているのかしら?)。
監視カメラにドローン。どこにいたのかすぐにわかる、なかなか恐ろしい世の中になってきました。

ヴァンスの相続人捜しは期待した争いもなかったけれど、一ひねりありました。
<網戸切り>の方でハラハラドキドキ、楽しませてくれました。
ボッシュの女性の相棒って有能だけどじゃじゃ馬が多く、いつも振り回されてますね。ボッシュはとことん女運が悪いのかな、笑。


おやつのボーロをやろうとすると、待たないで食べようとする兄です。
少しは頭を使った方がいいと思って、ノーズワークマットを買い、ボーロを忍ばせるようにしました。


マットがちゃちいですけど。


一生懸命にクンクンして探す兄です。

弟はおもちゃのトナカイを渡すと咥えてどこかに行ってしまいました。
弟はおやつよりもトナカイです。

マイクル・コナリー 『贖罪の街』2021/10/18

ハリー・ボッシュ・シリーズの18作目。ボッシュは65歳になりました。


前作でボッシュはくだらない違反行為をやったばかりに、ロス市警から停職処分を受けてしまいます。その処分で給与も定年延長選択制度資金にも手をつけられなくなってしまうので、生活費と娘の大学入学費用を賄うため、ボッシュはロス市警を退職します。
その一方で不法な手段で無理矢理退職に追い込まれたとロス市警へ異議申し立ての訴訟を起こし、異母弟で弁護士のミッキー・ハラーを雇っています。

退職してからボッシュは古いハーレー・ダビッドソンをレストアして過ごしていました。
そんなある日、ハラーから呼び出され、ボッシュを調査員として雇いたいと言われます。
古くからの顧客ダクァン・フォスターがレクシー・パークス事件の容疑者として捕まり、その事件を担当していた調査員のシスコがバイク事故を起こし故障者リストに入ったので、彼の代わりに事件を調べて欲しいというのです。
レクシー・パークス事件とは、2015年2月、ウエスト・ハリウッド市の市政管理官補のレクシー・パークスが自宅のベッドで眠っているところを襲われ、性的暴行を受け、撲殺されたという事件で、始めは容疑者はいませんでした。
ところが事件から38日後に、犯行現場で採取されたDNAとフォスターが2004年にレイプ容疑で逮捕された時のDNAが一致したのです。

ボッシュは迷います。ハラーの仕事を引き受けるということは、警察仲間への裏切りとみなされます。
しかし事件を知るにつれ、ボッシュは興味をそそられ、ハラーに協力することになります。

読んでいてつくづく思いました。ボッシュは骨の髄まで刑事なんですね。
前巻でボッシュのパートナーだったルシア・ソトも出てきて、ボッシュに協力してくれます。彼女は内部監査でボッシュに不利な証言をすることを拒否したので、みんなの嫌われ者のパートナーがあてがわれたらしいです。彼女はガッツがある人なので、何とかやっていくでしょう。

弟のミッキー・ハラー・シリーズもコナリーは書いています。一作目の『リンカーン弁護士』は読んでいます。(他の本は記憶にないです、笑)
なんでリンカーン弁護士なのかというと、高級車リンカーンの後部座席を事務所代わりに使っているからです。
経費が安く抑えられるし、気が向いたらどこにでもすぐに行けていいかも。

今回も最後まで面白く読める作品です。

マイクル・コナリー 『燃える部屋』2021/10/17

ハリー・ボッシュ・シリーズを読んでみました。
ブラック・ボックス』まで読んでいるようなので、『燃える部屋』以降の6冊を順番に読んでいく予定です。
ボッシュは1950年生まれ。
ドラマでは40代後半ぐらいのボッシュですが『燃える部屋』では64歳になっています。


ヒエロニムス(ハリー)・ボッシュはロス市警未解決事件班で働いています。
定年延長選択制度契約の終了期限が迫っており、市警に勤める最後の年です。

ロサンジェルスの犯罪発生率が大幅に下がったため、市警は未解決事件を重視し、未解決事件班の規模を三倍近く拡大しました。そのため未解決事件班に大勢のベテラン刑事が異動してきた上に捜査経験のほとんどない若手刑事も配属されました。

ボッシュのパートナーは28歳、市警に入ってから5年目のメキシコ系女性刑事ルシア・ソト。マイノリティであると共に武装強盗との銃撃戦での英雄的な行為で有名になったため、ヒラ警官から一足飛びに刑事に昇進し未解決事件班に配属され、最年長のボッシュと最年少のソトがペアを組まされました。

ボッシュとソトが追うのは十年前の事件です。
マリアッチ広場で、マリアッチ・バンドの一員としてビウエラを演奏していたオルランド・メルセドがどこからか飛んできた銃弾で撃たれたのです。
メルセドは下半身不随になりましたが、事件の三ヶ月前に市議会議員アルマンド・ザイアスの結婚式で演奏していたことから、市長選に出馬したザイアスにイースト・ロサンジェルス地域がぞんざいに扱われているシンボルとして利用され、ザイアスが市長になってからもずっと車椅子に座り、ザイアスのかたわらにいたのです。
そのメルセドが亡くなり、検屍の結果、彼の死が十年前の銃撃に起因するものだったため、殺人事件として扱われることになります。
体内から取り出された銃弾が事件解決の手がかりとなるのか…。

そんなある日、ボッシュはソトが自分たちの割り当てではない殺人事件の記録をコピーしていることに気づきます。
一体何のために?ソトは二重スパイなのか?
ボッシュはソトを問いただします。
彼女がコピーをしていたのは1993年に起ったボニー・ブレイ共同住宅火災事件の記録でした。被害者たちは低所得者向け共同住宅の地下にあった無認可託児所にいて、炎と煙に巻き込まれ、煙を吸って亡くなっており、火事は放火と断定されましたが、逮捕者はいませんでした。
ソトは火事の時にその地下室にいて、亡くなったのはみな彼女の友だちでした。
彼女は自分でこの事件を解決しようとしていたのです。
ボッシュは彼女に手を貸すことにし、この事件を正式に自分たちの担当に移管できるように画策します。

始めはボッシュはソトの刑事としての能力に疑問を抱いていました。
しかし一緒に行動していくうちに、彼女に信頼を寄せるようになっていきます。
ソトもボッシュと同様に彼を信頼し、二人で二つの事件を解決していきますが…。

定年延長制度で現役に復帰したボッシュの首を切ろうと虎視眈々と狙っている輩がいました。
経験豊富な人材を切り、予算的に安く使える若者を雇用しようと思うのは仕方ないことでしょうか。

ボッシュ・シリーズの初期の頃のベトナム戦争のトラウマで苦しむ、孤独なアウトロー的なボッシュが懐かしいです。この頃の彼は優秀なベテランおじさん刑事になってしまったみたい。
だからといって面白くない訳ではないのですが、まだボッシュ・シリーズを読んでいない方は是非最初から読んでくださいね。

ほしおさなえ 『言葉の園のお菓子番(2)孤独な月』2021/10/15




亡き祖母が通っていた連句会「ひとつばたご」に通うようになった一葉。
まだ連句の用語や規則を確実には覚えていませんが、連句会に通うのは楽しいです。
持ち物は歳時記と筆記用具だけ。年齢も職業もさまざまな、ふだんの生活では知り合えないような人たちが集まってきます。
一葉は祖母のメモに従いお菓子を持っていきます。
9月は上野の「うさぎや」の「どらやき」、10月は西巣鴨の「土佐屋」の「いもようかん」、11月は「銀座清月堂」の「おとし文」、12月は富山県高岡市の「不破福寿堂」の「鹿の子餅」、1月は…。

勤めていた書店が閉店し、次なる仕事を探しながらポップの仕事を細々としていましたが、連句会で嬉しい出会いがありました。
「ひとつばたご」の前身『堅香子』で祖母と何度もいっしょに巻いたことのある川島久子という歌人が久しぶりにやって来たのです。
彼女は一葉が祖母とよく行っていた明林堂という書店が改築してブックカフェとしてオープンし、書店員経験のある人を探していることを教えてくれたのです。
人と人の繋がりが新しい仕事へと橋渡しをしてくれました。

別れがあれば出会いもある。悲しみがあれば、喜びもある。これから生まれる命もあれば、もう帰らない命もある…。
祖母のおかげで様々な人たちと繋がり、人生の機微に触れていく一葉。

航人さんの言葉が身に染みます。
「人はみんなひとりで、集まったからと言って孤独でなくなるわけじゃない。みんな月のように遠くからほかの人を照らすだけ。でもそんな光があれば生きていける」

前回は月ごとのお菓子がまとめて書いてあったのですが、今回は物語を読まないとわからないので、すぐに探せるように書いて置きました。
美味しそうだから機会があったら食べてみたいです、笑。

読んでいると連句をやってみたくなりますが、なかなかできないものですよね。
普段から言葉をどれぐらい大切に使っているかが問われます。
全ての月のお菓子がわかってしまったので、続きはあるのかしら?
一葉も落ち着いてしまったし…。

本多孝好 『アフター・サイレンス』2021/10/14

「MOMENT」や「dele」シリーズを書いた本多さんの新刊です。


高階唯子は大学の研究員で、県警の委託で被害者支援の一環としてカウンセリングを行っています。
クライエントは事件被害者やその家族ーー夫を殺された妻、誘拐された少女、兄をひき殺された外国籍の少年、娘を殺され、余命幾ばくもない老人、姉を殺され、加害者に復讐した少年など。
唯子は語られない悩みや苦悩を抱えるクライエントに寄り添い、受容し、是認し、何らかの解決に導いて行こうとします。
実は唯子は加害者の家族でした。未だに犯罪を犯した父を許せないでいます。
被害者の息子と繋がりがありますが、その繋がりは歪なものでした。

私の偏見ですが、カウンセラーになる人は自分自身が悩み苦しんだ経験からカウンセラーになることを選んだような気がします。
そうでなければクライエントの気持ちがわからず、寄り添えないからです。
そのことはカウンセラーの強みですが、いき過ぎると、唯子のように暴走しがちになると思います。
どこまでクライエントに介入していくのか、線を引くのが難しいでしょうね。
彼女の持つ危うさが刑事の仲上の存在で保たれていったことが救いでした。

罪は許されることがあるのか、被害者家族と加害者家族の心理的、社会的問題など答えのでない、これからもずっと考え続けていかなければならないことがテーマですが、ミステリーとして読むと、謎を含む事件が唯子が関わることによって解き明かされていく過程が面白かったです。

本の中から。
「人の心を氷山にたとえたのはフロイトだ。心は氷山のようなもの、その七分の一を水面の上に出して漂う、と。人の心の七分の六は他人にはおろか、自分にすら見えない。他者とわかり合えた。そう思ったところで、それは七分の一だけのこと。私たちはいつだって得たいのしれない七分の六を抱えて生きている。それでも「大丈夫」と偽りながら、日々と過ごしていくしかない」

眼科に行く2021/10/13

三ヶ月ごとの眼科の診察に行ってきました。今回は珍しいことに待合室にいる人が少なかったです。

コロナ禍になってから眼圧検査は非接触型の空気を吹き付けて測るものだけになっています。手術をした左目は11で、右目は17でした。
右目は緑内障ではないのですが、高眼圧症らしく、目薬を点さないと眼圧が20以上になります。前回は少し高かったのですが、今回は低くて安心しました。

視力検査ではいつもはランドルト環(C見たいなもの)を聞かれるのですが、初めてひらがなを聞かれ、焦りました。ひらがなの方が見づらいんですもの💦
左目は真ん中が見えないので、いつも頭を動かしていましたが、検査をしてくれた人はわざわざカードを使って、カードを動かしてくれました。
でも見えないのは変らず、何をしても駄目なのね(悲)。

今回は広い範囲の視野検査です。
MD値は-12前後をキープしています。
緑内障の場合、-12以上が重度なので、狭い範囲であろうが、広い範囲であろうが重度というのは変らないようです。
手術からもう10年以上経ちますが、進行は止まっているようです。

次回は1月、診察だけなので、早く終わるといいのですが、コロナの様子で患者数も変るのでしょうね。



いつも可愛らしく舌を出しているヨーキー。
この前、おもちゃの人形をハウスの中に持って行ったので、戻そうとして取り出すと、べっちゃり濡れていて気持ちが悪く、即ゴミ箱行きでした、笑。
彼の唾液の量がものすごく多いのです。


プラスティックのおもちゃもベッタリと唾液がつくので、ママは片手だけビニール手袋をはめて投げています。
「ママ、しつれいですよ」と怒っていますが、でもバッチイんですもの。


トリミングに行けないお兄ちゃんはモジャモジャです。
いつも遊ぶのは手ぬぐいかハンカチですが、弟みたいに濡れません。
犬種の違いかしら?


今週のおやつ。


ゴディバのオータムハッピーバッグを買いました。
この他に1000円分のe-Ticketがついていて、お得です。
私はあまりチョコレートは好きではないのですが、トリュフチョコレートは好きです。

青山美智子 『月曜日の抹茶カフェ』2021/10/12



『木曜日にはココアを』の続編です。

川沿いの桜並木のそばに「マーブル・カフェ」があります。
月曜日が定休日。
その定休日にふと訪れると、「抹茶カフェ」になっていました。

今日はツイていないなとマーブル・カフェに寄ろうとした携帯ショップの店員の美保。
定休日だと気づいて帰ろうとすると、一人の女性が店から出てきました。
声をかけると、「お休みだけど、やってますよ。行ってみたら?」と言われ、行ってみると、マスターがドアを開けてくれました。
抹茶カフェのメニューは二種類、薄茶か濃茶。
よくわからなくて、濃茶を頼んでしまいます。とても飲めたモノではありません。
スマホの使い方を教えたことがきっかけになり、いつしかマスターとお茶を点てていた若旦那と話すようになり、ツイてないから、最高にツイているに変ります。

さて、お話はここから始まり、妻を怒らせてしまった夫、ランジェリーショップのデザイナー兼店主、商社マンとの結婚を止めた女性…と舞台が東京から京都、そして東京となり、月ごとに次々と人と人が繋がっていきます。

コロナ禍で人と接することが少なくなっていますが、この本を読むと、人はいつも誰かと繋がっているんだよと励まされている気がします。
今孤独を感じている人がいたら、美味しいお茶とスイーツをそばに置いて『木曜日にはココアを』とこの本を手にして、人との繋がりを感じてもらいたいです。
短編集で一話が短いですから、すぐに読めちゃいますよ。

マスターが不思議な人で、もっと彼のことが知りたいなと思いました。
今度は彼から始まるか、彼で終わるお話しでも書いてくださいませ。
ココア→抹茶と来たから、次は何だろう?
カプチーノ、ラムネ、パパイアジュース、ミルクティー、ジャスミンティー、梅昆布茶、タピオカミルクティー、ミルクセーキ、テキーラ、ソルティドッグ、ぜんざい、汁粉…?全部長いわね。
『日曜日はテキーラ日和』とかいう題名だったら、雰囲気が変ってしまいますね。ラムネかソーダでお願いしますwww。


「僕たちはお水で大丈夫です」by 兄&弟


ママは午前中は死んでるので、お昼頃になってしまったお散歩です。
暑かったね、ゴメン。
久しぶりの二匹とママ・パパのお散歩で喜んでいる犬たちです。
写真を見ておわかりのように、兄は絶対にカメラの方を向きません。微妙に視線をずらします。
何ででしょうね。まぶしいのが嫌いなのかな?

ジェイン・ハーパー 『潤みと翳り』2021/10/11

オーストラリア・ミステリーの第二弾。


ジララン山脈で行われた企業の合宿研修で五人の女性のうち一人が行方不明になりました。
その女性、アリス・ラッセルは行方不明になる前、早朝の四時半ごろに連邦警察官のフォークに電話をしてきていました。
フォークは着信に気づかず、起きてから折り返し電話をしましたが、呼び出し音が聞こえるだけでした。
フォークとパートナーのカーメン・クーパーはジララン山脈に向かいます。

フォークとクーパーはベイリーテナンツという会計事務所で行われている資金洗浄について調べていました。
従業員であるアリスの協力を得て必要な情報を手に入れていました。
その日アリスから”契約書”を入手し、統轄捜査班に渡すことになっていたのです。
フォークとクーパーは”契約書”の行方を追っていきます。

前回は乾いた大地でしたが、今回は雨続きのジトッと湿った森の中が舞台です。
とにかくオーストラリアの自然は過酷です。
合宿と捜査の様子が交互に時系列に書かれており、メンバーたちの関係性や家族間の問題などが次第に明らかになっていく手腕は見事です。
前回ではまだ解消していなかった父とのことが上手く決着がつき、フォークは新しい一歩を踏み出せそうです。
それにしても女性たちのキャラクターが凄すぎて、主人公のフォークの影が薄いのが難ですけど、笑。
次はオーストラリアのどんな面を見せてくれるのか、楽しみです。

夏川草介 『始まりの木』2021/10/09



『神様のカルテ』など医療系の小説を書く夏川さんが書いた民俗学者とその弟子のお話です。

藤崎千佳は東京にある国立東々大学文学部で民俗学を学ぶ大学院生です。
指導教官は偏屈で変わり者として知られている准教授の古屋神寺郎。
彼は左足が悪く、いつも学生に荷物を持たせ、ステッキをつき日本国中をフィールドワークで歩き回っています。

古屋との出会いは大学二年生の時でした。
図書館から出たときに雨に降られ軒先に立っていると、年齢不詳の男が出てきて、鞄から取り出した折りたたみ傘を千佳に差し出したのです。
傘を返しに行くと、千佳が持っていた『遠野物語』が濡れないように貸したと言うのです。
傘と引き換えに渡されたのは、『民俗学と遠野』という手製のテキストで、講義は毎週水曜日二時限目。
この出会いで千佳は初めて民俗学を知り、古屋に強く惹かれたのでした。

フィールドワークで弘前、京都、長野、高知など様々なところに行き、そこで古屋が語る言葉が千佳に民俗学という学問を究めることを促していきます。
彼は「人生をかけて」民俗学をやっており、民俗学は「人生の岐路に立ったとき、その判断を助ける材料は提供してくれる学問」だと言います。
現在の「精神的極貧状態とでも言うべき時代」に「神を感じることができなくなった日本人は、どこへ行くのか」…。

古屋は40代らしいのですが、彼の風貌と語り口がおじいさんの様で、ちょっと違和感がありました。
学生にあんなこと言っていたら、セクハラやパワハラで訴えられそうですね、笑。
夏川さんの小説には浮世離れした人が結構でてきますから、現代の『遠野物語』のようなものだと思って読むと良いかもしれません。
(「不思議をめぐる対談 上橋菜穂子×夏川草介 民俗学とファンタジー」)

学内にバーがある大学って本当にあるのかしら?
そう思って調べたら、なんと、東大農学部弥生キャンパスの「東京大学向々岡ファカルティハウス」に「S」というバーがあるということです。
アレ、食べログに閉店って書いてあるわ。東大もオンライン授業になってしまったからかしら。

読んでいると旅に出たくなりました。
「床もみじ」や「紅葉のトンネル」、見たいです。